同性に愛の告白!?犬田小文吾×犬坂毛野 まさかの、やおい展開☆彡

南総里見八犬伝〈3〉 (岩波文庫)

南総里見八犬伝〈3〉 (岩波文庫)

主の仇を討った犬川荘助が処刑されかけているところを信乃・現八・小文吾が危機一髪で救い出す。が、多勢に無勢で4人は大ピンチ。ヤス平とその息子2人(力二郎・尺八)の助力を得てようやく窮地をきりぬける。力二郎&尺八…登場したと思ったらもう殺された!(早すぎ!)

犬山道節は名刀・村雨丸をエサに、扇谷定正(親一族の仇)に接近。まんまと定正の首をちょうと刎ねることに成功する。積年の恨みを晴らした!と喜んだのもつかのま、実は殺したのは定正の影武者でしたとさ★してやられた!と憤慨しつつ激戦乱闘が始まる。そこにやってきた信乃・現八・小文吾・荘助。なぜか乱闘に巻き込まれ、またまた大ピンチ。(行く先々で乱闘してるな…)。信乃・現八・小文吾・荘助は、やっとのことでその場を逃げ出し(何しに来たんですか?)荘助は一人はぐれて迷子になる。そこでとりあえずヤス平の妻・音音(おとね)の家へ赴いた荘助は、なんと道節にハチ会わせし、また喧嘩になりそうに…(2巻で一度、戦ったことがある)…が、これこれ云々と身の上を語るうちに意気投合?し、義兄弟の契りを結ぶ。ここにまた1人、新しい犬士が加わった。

音音の息子達の嫁、曳手(ひくて)と単節(ひとよ)は道でばったり出くわした病人2人をつれて帰宅する。その病人がなんと、一年前、生き別れになった夫達(力二郎と尺八)だった!(夫の顔をすっかり忘れて会っても気付かなかった曳手と単節にツッコミを入れたい。)涙の再会を果たし喜ぶ夫婦。がしかし…力二郎と尺八は、先の乱闘で信乃ら4人を逃がすために討ち死にし、今、曳手と単節の前にあるのは幽霊なのであった。それを知って涙に沈む若妻2人
悲しむ暇も与えず、おたずね者の道節を捕らえに音音の宿に敵がのりこんできた。やっと合流した信乃・現八・小文吾に、荘助と道節、それとヤス平・音音の夫妻は攻防戦を繰り広げる。ドサクサで曳手と単節は迷子。その後を追う小文吾は仲間からはぐれてしまう。やむなく旅をつづける途中ひょんなことから命を救った並四郎とかいう盗賊に、命を狙われる小文吾!(恩を仇でかえされて可哀想…つーか小文吾だけいつもツいてない事件が多い)並四郎の妻・船虫はここで登場。小文吾を騙して畑上語路五郎に捕らえさせようとするが逆に返り討ちにあう。小文吾は千葉介自胤の秘蔵の笛を船虫から奪い返した功を認められ、とかくするうちに自胤の家臣・馬加常武の屋敷に長逗留することになった。

ここで登場するのが女田楽師・旦開野こと、八犬士の一人である犬坂毛野。花もあざむく美少年はあでやかな女装で常武の目を喜ばせる。しかもなんと、旦開野は小文吾に愛の告白までしてしまうんですよね…。小文吾は最初は疑っていたけれどまんざらでもないみたいで(笑)落ちついたら結婚しましょう、と婚約を取り交わす。もちろん、小文吾は旦開野が実は犬坂毛野という男子なのを知らない。笑。

その次の夜、旦開野こと犬坂毛野は、父と兄弟の仇である常武らをみなごろしにする(有名な対牛楼のシーンだ)。そして小文吾とともに脱走
ここで毛野は自分が男であることを初めて小文吾に打ち明かすんですが、小文吾はあんまり驚いてなかった(笑)それどころか何故か感心してた!おいおい、婚約詐欺ですよ!
逃げる途中で毛野と小文吾ははぐれてしまう。仕方なしに実家にいったん戻った小文吾は、育て親の死を知り、しばらく喪に伏す。

ところと人物は変わって犬飼現八。音音の宿を逃げた現八は仲間とはぐれ、京都に赴いて なんと三年も 道場を開いて師弟を相手に武術を教える日々(なにやってんだか…)。犬士の契りを思い出し、旅に出た途中で犬村大角の噂を聞きつけともかくも会ってみることにした。申山の巌で山猫の妖怪の方目を射ったり、大角の父上の幽霊と会ってドクロを渡されたり、色々とファンタジー小説というよりオカルト小説みたいなことになってきました。
ようやく会えた大角は遁世したがって仲間に加わりそうもないし…?

どうする現八!頑張れ現八!京都で三年もブラブラしたのはまったく意味ないよね、現八!
早く次の巻読まなきゃ、内容が複雑すぎて忘れてしまいそうだ