ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

文学座アトリエの会『海の眼鏡』千秋楽★★★★ 

  2010年の『ダーウィンの城』以来のアトリエでした。
 
  劇団桟敷童子(←この劇団を私は観たことがありません・・)の東憲司さんが文学座のために書き下ろした戯曲。東憲司さんは、この『海の眼鏡』戯曲と『劇団桟敷童子公演 「泳ぐ機関車」の作・演出で第47回紀伊国屋演劇賞 個人賞を受賞されました。おめでとうございます!(写真にイキウメの浜ちゃんの名前もありますね〜赤ペンで花マルつけたかった〜)
演出は高橋正徳さん。すばらしい美術は乘峯雅寛さん。
『かつて海女で有名だった海沿いの町。町おこしのための海女センター建設の計画が持ち上がり、 立ち退きを要求されている潰れた水族館がある。そこは海女を引退した御厨(みくりや)睦子の住居で、 彼女は立ち退きに反対し、篭城している。 そんな睦子の元に訪れたのは、町おこしの海女グランプリに選ばれた孫娘のほのかと、 かつては有能な海女専門の水中眼鏡職人で睦子と付き合いのある重治であった。 二人は立ち退きを説得するが睦子は一向に応じず…次第に重治はほのかと共に籠城に加勢をすることになる。 それぞれの思惑が渦巻き、家族を巻き込む戦いの日々が始まるのだった。 町はずれの潰れた水族館を舞台に繰り広げられる青春と狂気、あの懐かしい日々が蘇る。』
冒頭の、さびれた・・水をはった水槽に魚がいない水族館に篭城している睦子さんを重治さんが訪ねてきたときからもう涙が・・(笑)もう後半なんて顔が痛くなるくらい涙ぽろぽろでした。私がお年寄り好きなこともありますが、他のみなさまも素晴らしかったです。
かつて海女だった女と海女専用の水中眼鏡職人だった男の30年越しの物語。30年前に起きたこととは・・サスペンスドラマの要素があるストーリーなのでテンポもよくて、とても楽しみました。30年の苦しみからの解放。潮騒の音、水の音、海が助けを求めてる音など臨場感あり、その迫力にも圧倒されました。ほの暗い中で青く揺らめく水槽の水の美しさも。観に行くことが出来てよかった。
 終演後、出口にいらしたよこちんさんこと横田栄司さん(次男:幸夫)にご挨拶したら握手いただきました〜。先日、『ザ・ファクトリー2』の帰りに与野本町の改札でお会いしたんですよね(笑)

東京芸術劇場リニューアル記念 3×3−①『ポリグラフ  嘘発見器』1回目★★★★ 

 芸劇で食事。
 「観劇前にはおススメできない」というビール。 これもビール。すごく強そうだ・・
 お店の方からいただいた東京オリンピックのピン。『エッグ』を思い出したよ。

 
  イキウメの図書館的〜を思い出しながらのシアターイースト。今日はH列中央だったのですが・・そのへんも悪くないね!
 構想・脚本:ロベール・ルパージュ、演出・出演:吹越 満、訳:松岡和子『ケベックの小劇場の女優で、舞台や映画のオーディションを受け続け、手に入れた役が実際に起きた事件で殺された女性の役だったことが分かるルーシー。殺された女性の元恋人であり、当時容疑者としてポリグラフ(うそ発見器)のテストを受けた政治学の学生フランソワ。ベルリンから逃亡し、フランソワのポリグラフテストを担当した犯罪学者ディヴィッド。フランソワが研究するベルリンの壁と、ディヴィッドの検死報告で語られる殺傷箇所=体節間膜(心臓を二分し、血液を通さない壁)、ルーシーが舞台で読み上げる『ハムレット』のセリフがリンクし、奇妙な偶然により出会った3人が親密になるにつれて、その関係がミステリアスに展開していく。』
 『ケベック、1983年、夏。警察は女子大生暴行殺人事件の犯人を追跡捜索している。被害者の恋人だった政治学専攻の学生が容疑者に挙げられた。彼は嘘発見器ポリグラフ)にかけられる。ベルリンの壁崩壊のニュースが時代の移り変わりを伝える。 1989年、ケベックの小劇場の女優ルーシーは、モントリオールの地下鉄駅で犯罪学者ディヴィッドと出会う。ルーシーがオーディションで役を得る。それは、現実の事件で殺された被害者女性の役。ルーシーの親しい隣人フランソワはレストランでアルバイトをしている。しかし、ディヴィッドは気がつく。フランソワが以前、自分がポリグラフ・テストをした容疑者であることに…。いくつもの眼差しの中で、背中合わせのフィクションと真実、生と死、過去と現在が交錯し、3人の関係も、少しずつ変化していく…。』http://www.geigeki.jp/ch/ch1/t009.html
いただいたパンフレットを置いて来てしまいましたーーーーー悲しい(涙)読んでいないのにーーー。
難しいなぁ〜と思いながら自らその迷宮に入り込む楽しさを感じさせてもらえました。すごく面白かったです。ポリグラフのテストを受けた学生フランソワ(森山開次)、殺人事件の被害者女性の役を手に入れた小劇場の女優・ルーシー(太田緑ロランス)、フランソワのポリグラフテストを担当した犯罪学者ディヴィッド(吹越 満)。3人の美しい肉体を駆使したアーティスティックな演劇はとても刺激的。吹越さんの演出がすごく面白かったです。鈴木羊さんの音楽が効いていて、CD買おうと決めました。 めくるめく素晴らしい映像でハイバイの『霊感少女 ヒドミ』を思い出しました。いま、確認したら・・やっぱりそうです!『霊感少女 ヒドミ』も『ポリグラフ』もムーチョ村松さんでした!!これから大注目だわ。ルパージュも「映像の魔術師」と評されるとのことなので、本家のそれも観てみたいと思いました。
あとね・・『家電のように解り合えない』でも思ったけれど、森山開次さんの声はとてもステキです。体はもちろんのこと! キレの良さ、存在自体がセンスよくてほれぼれ。ロランスちゃんは今まで観た『表に出ろいっ!』『南へ』『ミッション』のどれとも全く違って、どれもとてもいいけれど、今回の作品での美しい姿勢、美しい歩き方、美しいヌード(照明でシルエットとして見せている)が印象的。ほれぼれします〜。
吹越さんには・・・小林賢太郎さんと同じ匂いを感じました。細部まで徹底的にこだわるとことかね。
 
ロベール・ルパージュ 過去作品の映像ギャラリー http://lacaserne.net/index2.php/exmachina/gallery_video/
 
 『おのれナポレオン』『昨日の祝賀会 冬の短篇』『マシーン日記』『ゴドーは待たされながら』など。  観たいな。