世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

ベタなブログをネタ化するツールとしてのはてなブックマーク

このへんの議論を読んで思ったこと。

【日本社会と2ちゃんねる――「ネタ化」という文化的作法】
http://ised.glocom.jp/ised/07090514
このネタ化とはなにか。たとえば加野瀬さんは「ブログにおいて受け手や書き手が成熟すれば、炎上は無くなる」とおっしゃっている。つまり自分が批判されたときにはスルーして流してしまうというような、ある種の大人の感覚を持つということですね。要するに「すべてをネタ的に扱え」、と。つまり、なにを書かれたとしてもネタなんだという感覚です。ということは、ネット上でユーザーが成熟するということは、2ちゃんねる的な嗤いの感覚を一般化し、総ネタ化してしまうこととイコールではないか。

さらにネタ化ということであれば、2ちゃんねるでブログや他のサイトを観察する行為を「ヲチ(ウォッチ)」と呼びますね。ここに表明されているのは、自分たちは誰かがやっているベタなネタ、つまりベタなコンテクストを高みから見下ろすんだという感覚です。こうしたネタ化というのが、おそらく2ちゃんねる的なコミュニケーションの感覚と呼べるものでしょう。

はてなブックマークは、ブログをネタ化するツールとして機能してるよなぁ。引用中の「ベタなコンテクストを高みから見下ろすんだという感覚」とは、はてなブックマークの使用感そのものではないかと。