憲法(伊藤真試験対策講座)

読んだ。

2007年出版だが最新版(3版)がこれのようである。
憲法は人権と統治が二大分野のようだが、これらを一冊で勉強するとなると候補がないようである。
フリマで安かったので買ってみたが、両分野を含むと700項近い。この手の本は縦に2段組がしてあってみぎに判例詳細などが書いてあるが、ここが余白になりがちなので1Pに書いてある正味の情報量は少ない。なので通読すると2割くらいはページ数が減ると体感として思った。
各章ごとに内容に準拠した短答式問題がついているのがよかった。出版年度が古いので問題年度も古いが、巻末に論文式問題がすべて掲載されているのもよかった。ただし、旧司法試験は短文問題なので現在の試験形式の参考になるかどうかで言えばおそらくならない。

本当は日本評論社のシリーズでこちらを読みたかったが、統治になるはずの基本憲法ⅡはⅠが2007年出版にもかかわらず、現在出版される見込みがないらしい。

LEGAL QUEST 民事訴訟法

読んだ。

旧版で安かった第3版である。最新版は4版である。

民訴は眠素、と言われているようでマジで分かりにくかった、というか全く理解できていない。
問題演習と並行してやらないと何が重要で何が重要でないかがわからん。
一市民としては訴訟に関わることがないので、どうやって訴訟が進むのか、ということがイメージ出来なかった。
これは、手術を受ける患者が手術というものがどういったものかわからない、ということと同じなのだろうが、民事訴訟法はその手続の進め方がすべて法に従っている、ということでそれを理解するのだが一度では無理。

中古でまとめ売りしているものを買ったら伊藤塾の試験対策講座(3版)が混ざっていたので積んである。

新版(4版)になるのに12年経っているが更新頻度はこんなもんなのだろうか。

デスクトップ自動化で日本語入力する

デスクトップ自動化とかRPA(Robotic Process Automation)とかそういうのでデスクトップのGUIを自動で処理することがある。
Linux だとxte xautomation かxdotool, Python ならpyautogui で出来るが、日本語入力が弱いので最終的にpyperclip を利用したコピペを使った。
sagantaf.hatenablog.com

  • xte xautomation

日本語非対応
最初に手をつけたコマンド
xautomation自動マウス&キーボード操作マニュアル | 外道父の匠
xautomationでよく使うコマンド | maikokiの備忘録 - 楽天ブログ
Ubuntuマウス自動化する方法
テキストを入力する場合は以下のコマンドで出来る。

xte 'str hogetext'

変数を用いてテキストを入力したい場合はeval コマンドを使って入力する。例えば、100文字適当に文字列を発生させてテキスト欄に入力する場合は

text=$(cat /dev/urandom | tr -dc 'a-zA-Z0-9' | fold -w 100 | head -n 1)
eval "xte 'str $text'"

で入力できる。

  • xdotool

日本語は入力はできるが安定しない。
xdotool コマンド全26実例 – console dot log
テキストの入力は以下のコマンドで出来る。xautomation と違って(出来るかもしれないが)1行に複数実行したいコマンドを並べられるので楽である。
おそらくどのタイプのRPAも実行が早すぎて、GUI の項目移動とかで処理落ちしてバグるときがあるので、適宜待機時間を入力したほうがよいと思う。

xdotool sleep 0.1 type text

変数を入力するときも上記と同様にeval コマンドを使って入力する。

text=$(cat /dev/urandom | tr -dc 'a-zA-Z0-9' | fold -w 20 | head -n 1)
eval "xdotool sleep 0.5 type $text"

日本語入力は可能だが、例えば

xdotool sleep 0.1 type あいうえお

としたとき、よくて「あいう」までしか入力されない。ひどいときは「あ」のみもしくは失敗する。
ちょっと改造して、「あ」「い」「う」「え」「お」とばらして一文字ずつ入力するようにしてみたが、これも一文字すら入力失敗する場合にうまくいかなくなる。

プログラム全体の挙動としては、xdotool のほうがxautomation より安定している気がする。

  • pyautogui とpyperclip

Python にRPA ツールとしてpyautogui があり、これにテキストをクリップボードに保持しておくというpyperclip というのがあるのでこれを組み合わせて、コピペ状態からCtrl+V で貼り付ける、というのが日本語入力の代替法になる。

import pyautogui
import pyperclip
pyperclip.copy("入力したい日本語テキスト")
pyautogui.hotkey("ctrl", "v")

Python 自体で実行してもよいが、xdotool でシェルスクリプトを書いてしまっていたので上記を適当に保存して

python3 program.py

で実行してもよい。

これで日本語入力が出来るようになったのだが、実際にそれっぽい日本語というか文章を大量に作るのは面倒である。デスクトップ自動化をしてランダムな文字列をテキスト欄にいれて実行していたら、「真面目に入力してくれませんかね(怒」と指摘されてしまったので、それはそうだ、と思ったのでそれなりに真面目に文章を生成する。
例えば、とある薬剤の説明において、何を説明されたのか、という入力があったとして、全部同一文章のコピペだと怒られるので、少しずつ文言を変更した文章を生成する。
ベースの文章としては

他の施設での使用状況

としたとき、てにおはや各文節での単語は適当に変えればよい。その変更候補を乱数で発生させて、単語もしくは分節ごとに結合すれば、適当な文章の完成である。例では720通りのパターンが生成される。

import random

v = [["", "その"], ["他", "ほか"], ["", "の"], ["施設", "病院", "先生", "医師", "ドクター"], ["の", "での"], ["処方", "使用"], ["状況", "頻度", "動向", "の好み"]]
text = "".join(map(lambda x: random.choice(x), v))
text
そのほかのドクターの処方頻度
その他の医師の処方状況
ほか医師での処方の好み
その他の施設での使用頻度
その他施設での使用頻度
そのほか施設の処方状況
ほかのドクターでの処方状況
その他の施設の処方頻度
その他の施設での処方頻度
他病院での処方状況
そのほかの病院の使用状況
ほかドクターでの処方の好み
ほかドクターの使用動向
そのほか先生での使用の好み

基本刑法

読んだ。

各論は2版である。

評判が良かったので買ったが自分みたいな初学者でもわかりやすかった。事例ベースで説明されているので具体的だった。
応用刑法が出ていたが手を出せていない。

短答の演習はいつもどおりスクール東京の問題集をやっている。

会社法

読んだ。

ごついので辞書的にしか使えない、とネットでは書かれていたが、実際の記述量はそんなに多くないので通読は可能。
ただ、c-book は憲法民法、刑法は法改正で新装改訂版が出ているが、会社法第5版については平成26年会社法改正に対応しているものの、それ以降は新版になっていない。
伊藤塾の試験対策講座なら第4版は2022年出版、第3版でも2015年とc-book 第5版とほぼ同年代(で、旧版なので中古だと激安)なので伊藤塾でもよかった気がする。

最新の勉強をするのが大事だとは思うので本屋で確認したものでいうと

最近の本だがたぶん売れているので中古でも安かった。上の本と同様に、基本書と言われるものでおそらく業界では有名な本。これも良さそうだった。ハードカバーなので通読は無理だと感じた。

短答式試験はとりあえずkindle unlimited で入手したスクール東京の問題集を使っている。

論文式試験については手が回るわけないが、中古で安いものを見つけたので買ってみた。

しかし、無難に伊藤塾の論文問題集をやったほうがいいような気もする。