『ハルノクニ』2巻 s浜中明/a中道裕大
2巻目にしてやっとストーリー展開に期待が持てるようになってきた。しかし、国の中枢機関をも巻き込んだ壮大な話だが絵描きの力量のなさで極めてチープで、リアリティにかける。話が嘘っぽければ嘘っぽいほど、リアリティのある部分をしっかり描かなければならないと思うが。少年マンガの悲しいところか? それと、政府はなぜ主人公たちの身内を自分の手の内に引き込まないのか? 未だに両親は野放し。ご都合主義もこの点だけはひどすぎ。
『図書新聞2787号』
「書評『宮沢賢治の〈ファンタジー空間〉を歩く』遠藤 裕」梶 葉子
元の本を読んだわけではないが、この本の著者の「賢治の童話をどう読むか」ということに対して評者は「賢治の理念や信仰(法華経をベースとした)について思いを馳せること」としているが、私自身が思うに、それ以前に賢治は言葉のリズムや音の響きを楽しむことを前提に物語を書いていると思う。試しに以下の文章を句点の位置を意識して、声に出して読んでみましょう。
「わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません」
絶品です。
数年前に音読ブームがあったけど宮沢賢治ほど音読に向く作家はいないと思う。
『画太郎先生ありがとう』漫☆画太郎
古本屋で105円で購入した大変なお買い得品。途中まで読む。
- 「人間なんてラララ」「DRAGON BALL外伝」「エスカレーション」
- 「4コママンガ」「太郎にもかけるマンガ教室」
- この辺りは画太郎らしい作品で良かった。