REST風サービスをJavaEEで構築する方法09(DB接続設定編)

今回はJavaEEからDataBase(MySQL)に接続する方法を紹介する。

<前提条件>
下記の記事を読了していること。
REST風サービスをJavaEEで構築する方法01(導入編)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法02(雛形プロジェクト編)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法03(RESTクライアント編)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法04(各メソッド編)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法05(パラメータの受け取り編)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法06(JSON返却編1)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法07(JSON返却編2)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法08(Logic層編)

ローカル環境または接続可能なサーバに、MySQLがインストールされ、下表の様な設定が行われていること。


MySQLの設定

項目名
サーバ名 localhost
ポート番号 3306
DB名 SAMPLE_DB
ユーザ名 sample_user
パスワード 123456789

<全体像から見た位置づけ>
プログラムからDBに接続するための設定を行う。

<手順概要>
1.MySQLJDBCドライバをダウンロードする
2.MySQLJDBCドライバをGlassFishのフォルダに配置する
3.GlassFishサーバの接続プールを設定する
4.GlassFishサーバのJDBCリソースを設定する
5.永続性ユニットを作成する

<手順詳細>
1.MySQLJDBCドライバをダウンロードする
下記サイトからMySQLJDBCドライバをダウンロードする
http://dev.mysql.com/downloads/connector/j/

Select Platformで「Platform Independent」を選択し、「Platform Independent (Architecture Independent), ZIP Archive」をダウンロードする。

【ダウンロード】ボタンを押下すると、ログインを促す画面に遷移するが、画面下方の「No thanks, just start my download.」を押下すれば、ログインする事無くダウンロードが可能である。

2.MySQLJDBCドライバをGlassFishのフォルダに配置する
手順1でダウンロードしたzipファイルを解凍し、その中にある「mysql-connector-java-X.X.XX-bin.jar」(Xはバージョン番号)を下記のフォルダに配置する

<GlassFishのインストールフォルダ>/glassfish/domains/<対象ドメイン>/lib/ext

筆者の環境だと下記のフォルダになる。

/Applications/NetBeans/glassfish-4.1/glassfish/domains/domain1/lib/ext

3.GlassFishサーバの接続プールを設定する
プロジェクトツリーの右側にある「サービス」のタブを選択し、[サーバ]>[GlassFish Server]を右クリックし、「起動」を押下する(既に起動している場合は不要)。

[サーバ]>[GlassFish Server]を右クリックし、「ドメイン管理コンソールの表示」を押下する。

Webブラウザ上に「GlassFish Console」が表示されたことを確認する。

画面左の[JDBC]>[JDBC Connection Pools]を選択し、【New】ボタンを押下する。

入力項目に下表の値を設定し、【Next】ボタンを押下する。

項目名 設定値
Pool Name sample_db_pool
Resource Type javax.sql.DataSource
Database Driver Vendor MySql

Additional Propertiesの下記項目に値を設定し、【Finish】ボタンを押下する。

項目名 設定値
User sample_user
Password 123456789
DatabaseName SAMPLE_DB
Port 3306
URL jdbc:mysql://localhost:3306/SAMPLE_DB

Connection Poolが作成されたことを確認する。

作成したConnection PoolのPool Nameのリンクを押下し、表示された画面の【Ping】ボタンを押下することで、接続テストを行う。
Ping Succeeded」の文字列が表示されたことを確認する。

4.GlassFishサーバのJDBCリソースを設定する
引き続き、Webブラウザ上の「GlassFish Console」で作業を行う。
画面左の[JDBC]>[JDBC Resources]を選択し、【New】ボタンを押下する。

入力項目に下表の値を設定し、【OK】ボタンを押下する。

項目名 設定値 備考
JNDI Name jdbc/sample_db -
Pool Name sample_db_pool 手順3で作成したConnection Pool

JDBC Resourceが作成されたことを確認する。

5.永続性ユニットを作成する
ここからはNetBeans上で作業する。
プロジェクトツリー上のプロジェクト名を右クリックし、[新規]>[その他]を選択する。

表示されたダイアログで、カテゴリ「持続性」、ファイル・タイプ「持続性ユニット」を選択し、【次>】ボタンを押下する。

入力項目に下表の値を設定し、【終了(F)】ボタンを押下する。

項目名 設定値 備考
持続性ユニット名 SampleRestPU 任意の名称
永続性プロバイ EclipseLink -
データ・ソース jdbc/sample_db 手順4で作成したJDBCリソース

プロジェクトツリー上に「persistence.xml」が作成されたことを確認する。

以上でDBに接続するための前準備が終了となる。
次回は実際にプログラム上からDBのデータを読み書きする方法を紹介する。

Enjoy Programing!!


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