- 作者: 永井均
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 単行本
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僕にも君にも共通にあるとされる、意識っていったい何だろう?そんなもの、本当に「ある」のか?たんなる“これ”としての“私”の存在から、時間との類比と言語の本質への洞察によって、その秘密を明るみに出す。独在論が真理であることと、われわれがみなゾンビであることの二つの「驚き」をつなぐ、スリリングな思考。
第1日 なぜ意識は哲学の問題なのか
心なんて一般的なものはない
脳と意識の関係は他のどんな関係にも似ていない
時間との類比を試みてみよう ほか
第2日 なぜわれわれはゾンビなのか
現象的と心理的の対比は累進する
論理的付随と自然的付随を隔てるもの
二次元的意味論を三次元へ ほか
第3日 なぜ意識は志向的なのか
人称化と時制化による客観的世界の成立と志向性
知覚経験はいかにして志向的となるか
志向性と内包をつなぐもの ほか