読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

キュレーション

最近耳にする、タイトルの言葉の意味を知ろうと手に取ったが、自分の芸術的センスがないことを痛感させられた。金沢21世紀博物館や犬島での「瀬戸内の島のプロジェクト」など、具体的にイメージできるところは、社会にもインパクトを与え、効果もあったと思う。ただ、用語や概念がなかなか難しかった。


扉の文章を引用すると、
「鑑賞するという体験を通して、芸術作品はその都度立ち現れる。どのような空間、文脈、関係性で見せるのかというキュレーションのあり様により、その体験は異なってくる。その仕掛けを創造するのがキュレーターの役割である。
 キュレーターは、巧みなテーマ設定や作品の選択、ディスプレイなどによって鑑賞者を誘惑し、心を揺さぶる(忘れがたい体験)を演出するとともに、展覧会などの実践を通じ、社会に対して批評や思想の提案を行う…」


また
p4:「キュレーターの仕事は、視覚芸術を解釈し、これに添って、芸術を再度プレゼンテーションすること、これが基本といえる。
p201:「キュレーター、この罪深き職業の≪罪の極北≫は、美術館、芸術品の終焉のヴィジョンを覚悟しつつ、最も誘惑的な声で美術館、芸術品の存続の意味を語り続ける二面性にあるのだ」が、
ほぼ冒頭と最後のそれぞれのフレーズではある。


{5/26-30読了、記入は6/6}