七転八起

 昨日、北京オリンピックの女子マラソンをテレビで見ました。解説者は、意外にも有森裕子さんでした。落ち着いた語り口でよかったのですが、いつも女子マラソンの解説をしている増田明美さんはどうしたのかと思いました。

 出かけながら、マラソンのレースの続きを聞こうと思って、車のラジオをつけると、増田明美さんの声が聞こえてきました。やはり日ごろの分かりやすい解説から、ラジオの解説者に抜擢されたのだと思いました。

 増田さんの解説は、分かりやすいのと同時に、走っている選手にとてもやさしいのです。それは、彼女自信が期待されながらもロサンゼルスオリンピックのマラソンに出場し、途中棄権した経験があるからだと思います。彼女は、オリンピックのマラソンでは完走していないのです。

 そんな大きな挫折を乗り越えてきたからこそ、今の増田明美さんの温かい解説があるのだと思います。

 今回の北京オリンピックでは、故障のため、野口みずき選手は出場できず、土佐礼子選手も完走することはできませんでした。でも、これまで一生懸命オリンピックを目指して練習してきた二人の選手は、この失敗からいろいろなことを得て、必ず立ち直って、復活してきてくれることとと思います。人間として、選手として、必ず大きく成長して戻ってきてくれると思います。増田明美さんのように……。

 どんな人も、生きていれば、成功するときも、失敗するときもあります。特に、失敗したとき、どうはいあがってくるかが、その人にとってとても大切なのだと思います。

 オリンピック選手、期待されていればされているほど、失敗すると、インターネット上ではバッシングの嵐ですが、そんなことに負けずに選手たちは、前進していってもらいたいと思いました。

 わたし自身、毎日何事にも集中できず、情けない毎日を送っています。