『それゆけ薔薇姫さま!』 岡本賢一 ファミ通文庫
もう何も言いたくない。
『珊瑚色ラプソディ』 岡嶋二人 講談社文庫
南の島を舞台にしたサスペンス。上手い。私は南の島に子供じみた憧れを抱いているが、この作品ではそれを十分味わえた。ただ、この作品は学生時代に暇つぶしの読書として楽しむよりも、社会人になって働き出してから読んだ方がより楽しめたと思う。そこがちょっと残念。
『招かれざる客達のビュッフェ』 クリスチアナ・ブランド 創元推理文庫
サークルの課題本。これは面白い。1話1話が短くて良い。
『徳川家康〈1〉出生乱離の巻』 山岡荘八歴史文庫
『徳川家康』というタイトルなんで、家康の幼少時代から描き始めるのかと思ったら、家康の父母である徳川広忠と於大の方の恋愛だけで1巻まるごと使っている。まさか、それだけで終わるとは思ってもいなかった。合戦シーンなどを期待していたのに、恋愛描写がメインだった。
家康の両親以外にも、織田信長の幼少時代の天衣無縫さや南光坊天海の異僧ぶりなど、脇役とは思えないほど魅力的な登場人物も良い。こいつらがこれから活躍していくのかと思うと、ドキドキせずにはいられない。
ただ、たまに挟まれている女性キャラのイラストが、私の好みではなかったので(私は『ぺとぺとさん』のようなイラストが好き)、そこが読んでいて嫌だった。武将なんかはカッコよく描かれているんだから、女性もうまく描いてくれたらよかったのに。
で、本書の内容には全く文句は無いのだが、『あとがき』で作者がグダグダ言っているのが嫌だった。作者にこんなこと言われたら興ざめする。