『郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす』 ジェイムズ・M・ケイン ハヤカワ文庫
タイトルに惹かれて購入。いつまでもどこまでもすれちがいを続ける男女を描いた愛の物語。半世紀以上前に描かれた小説だが、会話分主体で物語がテンポよく進んでいくので非常に読みやすかった。
ラストでの主人公の独白“おれと、コーラのために祈ってくれ。たとえどこでだろうと、おれとコーラが一緒になれることを。”が非常に切ない。久しぶりに泣ける小説を読んだ。
『名探偵 木更津悠也』 麻耶雄嵩 カッパ・ノベルス
面白いことは面白い。2話目に収録されている『禁句』のスコップをめぐるやりとりなんかは結構わくわくさせられる。とりあえず値段分は楽しめた。ただ、読後、なんか知らんが物足りなさが残る。
『怪盗ニックを盗め』 エドワード・D・ホック ハヤカワ文庫
価値の無い物しか盗まないと豪語する怪盗ニックの活躍を描いた短編集。相変らず面白いことは面白い。でももう飽きた、このパターンは。