サイエンス・カフェ札幌の伝統

明日はいよいよ、今年度初のサイエンス・カフェです。
4期「対話の場の創造実習」の受講生のみなさん、渡辺さん、三上さん、よろしくお願いします。


私にとって、サイエンス・カフェ札幌のファシリテーターを務めるのは、
第3回以来、およそ2年半ぶり。
実習担当スタッフとしてに関わるのは、初めてです。



今日は、午後2時に、都合のつく受講生に集っていただき、明日の配布物の折りこみ、持ち込み機材の確認、進行手順の確認をしました。


その後、紀伊國屋に機材を搬入して、最後にもう一度、コンセントの位置など会場の確認をして、大学に戻り、夜はゲストのご自宅にお邪魔して、スライドや話の流れなど、最終打合せをしました。
(受講生のみなさん、これは悪い見本です。こんなにぎりぎりになる前に、みなさんの時は、余裕を持って打合せをしてくださいね)


お電話で済ますこともできたでしょうが、
ゲストの一番伝えたいことを会場のみなさんに伝えるために、
話の構成、言葉使い、使う写真、スライドの順番など、細かいことを
しっかり確認して了解しておきたかったので、お訪ねしました。


いただいたパワーポイントのスライドをプリントアウトして持っていき、
ゲストのお宅のリビングに広げ、お話をうかがいながら順番を組み立てなおしていきました。
見出しなども、もう一度相談して、少しずつ修正していきます。


最後のスライドまで組みあがったときに、
「こうやって一緒に作っていただければ、
講演をお引き受けするのも楽ですね」
と言われたときには、おしかけてよかった!と思いました。


藻岩山麓道を走っての帰り道、前の車のテールランプを見ながら、
「これで、安心して明日が迎えられる」と思いました。


先週の実習の最後、4期受講生のみなさんが、「緊張します」
と口々におっしゃったお気持ちが、とてもよくわかりました。
明日に本番を控え、私も緊張しています。


この緊張は第31回を迎えるサイエンス・カフェ札幌の「伝統」がもたらす緊張なのです。
代々の受講生の皆さんが作りあげてきたサイエンス・カフェ札幌は、数々の印象的な場面を残しています。緊張の面持ちでファシリテーターを務めた受講生、終わってほんとにうれしそうにゲストとお話しする受講生、皆さんの様々の表情が、思い出に残っています。温めて、迷って、けんかして、作りあげた企画の数々。そういうものが30回積み重なったサイエンス・カフェ札幌のバトンを引き継いで、いよいよ明日、第4期のサイエンス・カフェ札幌が始まります。



明日のテーマは生物多様性
円山動物園と、酪農学園大学からゲストをお招きします。
サイエンス・カフェ札幌始まって以来初の、人間以外のゲストが登場します。
また、会場には、今は絶滅していないある生物の「お骨」も鎮座していらっしゃいます。


サイエンス・カフェ札幌は、来場者の皆さんと一緒に作る対話の場です。

君がいなくちゃだめなんだ

5月24日、14時、紀伊國屋書店札幌本店正面入り口前
みなさんのご来場をお待ちしています。


(難波)