過激なスキタイ組曲

 吹奏楽団体の中で、個性にあふれたアマチュア団体はいくつかある。兵庫県にある県立西宮高等学校は当然その最たるものであろう。
県西の演奏は縁あって何回か聴く機会があったが、91年の激しいスキタイ組曲は特に印象に残っている。当時初めて聴く曲であったが、いろいろな意味で圧倒された演奏だった(ちなみに翌年、伊丹西中がこの曲を、おそらく県西に影響されて演奏したと思っている)。
 スキタイ組曲は、コンクールでの演奏をCDでいくつかは聴くことができるが、県西ほどインパクトのある演奏はない(尚、インパクトとは大音量や迫力という意味ではない)。
 というところから、いつもの事ながら「これ以上のクオリティで、ちゃんとした(ノーカットの)演奏を聴いてみたい」と思っていたわけだが、、、あった。
 
 トルン聖ミカエル吹奏楽団 「contrasts」
  
 音楽が圧倒的な質量を伴って迫ってくる、とでもいうべきか?特に2楽章は、大編成としての魅力を存分に発揮した演奏である。「春の祭典」第2部の、あのオドロオドロしさと妖しい迫力にタメをはれる曲かもしれない、と思わせてくれる。
 と、ここで気付いたが、オケではこのような演奏が普通なのかもしれない。聴いて見なければ!