親があのタイミングでいなくなったのは結果的によかったのではないかと思ってる

なにかと話題の岡田斗司夫。その後はどうなったか知らないけど、あの件は、親が商人の関西人のベタな行動だと考えると納得いくと思うのだけど。

さておき、 岡田 斗司夫 幻冬舎 2007-02
フロン―結婚生活・19の絶対法則 (幻冬舎文庫 お 26-1)

『フロン』


この前のラジオ収録以降、気になっていたので購入。これ衝撃的ですね。結婚生活について言及してるんだけど、はしょっちゃうと、夫を家族からリストラしろって言うのね。子育てにおいて責任、リーダーシップはすべて母親(場合によっちゃ父親でもいい)が持つと、そして理想の家族なんて幻想を排除して組織として認識することで、子育てという期限付きの仕事を遂行すると。で、すごいのは自分の家庭ですら、その理論に沿って、自分をリストラしちゃうんだねこの人。間違いなく意志の弱い人間であるわけないよね。『いつまでもデブと思うなよ』もそうだけど、淡々とメモを取るとか、家族は組織であるとか、あきらかにこの人のオタク的な気質に拠ってるよね。だから、レコーディングダイエットなんてある意味、論理的な方法、取れない人のほうが多いんじゃないのと俺は思ってます。


で、またわたくしごとなんですが、高校生の時に父が家族から追い出されたと。この本を読んで、結果的にあれでよかったんではないかと思った。父はこの本通りのベタな父親だった、つまり仕事で家にほとんどいないけど、リーダーであろうとしてた。ただ、しつけやマナーに関しては母親の子育てに全くそういう手段がなかったから、父から教わった。で、そういうとこだけかろうじてカバーしてくれた父が高校生でリストラ、僕にとって完璧だったんじゃないのかしら。
で、あくまで『フロン』に沿ってってるけど、リーダーがいなくなってしまった母親はどうしたかって言うと、一見、自分がリーダーになったかのように見せて、実は、その責任を子どもに押し付けてきたんだよね。僕は大丈夫だったけど、下の兄弟は堪らないよね。しつけの手段を全くといっていいほど、実行しないにもかかわらず、行動を求めるんだもの。


で、なんでこういうことを書いてるかっていうと、自己顕示ってのもあるにはあるけど、自分的には自己の相対化ってのと、社会的には多様性のひとつとして提示してるつもりなんですよ。

父親
岡田斗司夫のラジオ収録を見てきたよ