■写真展 ネコライオン/LINA SCHEYNIUS「05」STORE EXHIBITION

>ネコライオン@東京都写真美術館

愛猫家にとっては、言わずもがなな企画展へ行ってきました。
猫の愛玩さは、そのフォルムと動き方、瞬間の間抜けさ等によって成立つと思ってるんだけど、
その絶妙な瞬間を切り取った写真の数々には、にんまりさせられるものが多くありました。
 (写真家は待つのも仕事だとよく言いますけど、落合さんも素晴らしい忍耐力ですね!)


同じ用に獲物に喰らいついている写真を見比べてみると、やはりライオンは口の周りを血まみれにして肉を貪っている迫力を感じるのだけれど、
方やサザエさんの歌の歌詞にあるように猫のお魚咥えて道を横切っている写真を見てみると、同じ科でも随分印象が違うものだなーっと思ってみていました。
もちろん、ネコとライオンのサイズの違いから受ける印象の差異も大きいのだろうけどね。
牙やつめの鋭さや鈍さ、手足の筋肉の量等など。


そんなこんなを考えさせてもらったネコライオンの展示でした。

世界を舞台に活躍する動物写真家・岩合光昭。地球上のあらゆる地域をフィールドに大自然と野生動物を撮り続ける一方、私たちの身近に暮らすイヌやネコの撮影も継続し、多くの人々を魅了しています。
岩合の取材対象の中でも、とりわけ多くの時間を割いて撮影を継続しているのがネコとライオンです。岩合はこう話します。「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。」
私たち人間の生活に溶け込むように暮らすネコ。一方で百獣の王と呼ばれ、人間の生活から遠い野生の世界に生きるライオン。彼らは同じネコ科でありながら、大きさも、生活も異なります。それでもやはりどこか似ているのです。
写真展「ネコライオン」では、岩合光昭が捉えた人間と共生するネコ、野生に生きるライオンを約180点の作品で展観いたします。彼らの共通点や差異を感じることで、私たち人間がどこかに忘れてきてしまった"野生"を浮き彫りにしていきます。
似ているようで似ていない。そして、似ていないようで似ている。「ネコライオン」の摩訶不思議な世界を、是非ご体感ください。
http://www.digitaliwago.com/nekolion/


>LINA SCHEYNIUS「05」STORE EXHIBITION@Cottage by OPTITUDE


以前から気になってネットで見つけた写真をスクラップにしていた作家のストアエキシビジョンがあると見つけて、駆けつけました!
だけど、場所がとてもおしゃれなレディースのアパレルショップで、男一人入るのに勇気がいるなー、入れるかなーなんてドキドキしていたんだけど、
お店に入ったら、奇麗なお姉さんが「いらっしゃいませ」してくれたので、「写真見せてください」っていってすんなりお邪魔させていただきました。
 (ホッ。奇麗なお姉さん、ありがとうございます。)

展示としてはセンターの什器にプロジェクターに投影するだけで、他には写真がなかくて。
もうちょっとプリント見たかったなーなんて思ったりしたんだけど、LINAが過去に発刊した01〜04迄の写真集と、新刊「05」(2013年9月発刊)した写真集が置いてありました。

LINAのWebを見ていてもずっと思っていたのだけど、私小説的に身近な時の流れの中で、孤独感のある瞬間を切り取っているんじゃないかって。
部屋の中に一人でいる時に、裸でいる事ってどういう時だろうか?
一人ベッドに横たわって目を瞑っている時っていつ?
写真って言葉のない物語じゃないかって考えたりするんだけど、他者がその場にいたかも知れなかった時が過ぎ、今はその人がそこにはいなく、一人の時間がそこには流れていくという過去から未来への時間の流れのストーリーを読み取ってしまいました。

というわけで(?)、奇麗なお姉さんもいるし、写真も良いってことで、
ロットNo入りの「05」を購入してきました。

Lina Scheynius
1981年生まれのスウェーデン人フォトグラファー。ロンドン在住。
スウェーデンを代表するスーパーモデルとして活躍の後、フォトグラファーへ転身。10歳から独学で写真を学び、主に「Another Magazine」や「Dazed & Confused」「Vogue」で活躍する。ドイツの週刊新聞紙「Die Zeit(ディー・ツァイト)」ではJullgen Teller(ユルゲン・テラー)からフォトコラムを引き継ぎ、1年間に渡って担当した経緯をもつ。
現在スイスのギャラリー「Christophe Guye Galerie」にてヨーロッパで初の個展が開催中。
http://www.linascheynius.com