Kiss My Arp

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Under My Skin

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エクスペクティング・トゥ・フライ

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13

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Us & Us Only

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Exit Planet Dust

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dj honda Remixes

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EMPTY WORDS

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ACME

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EXTRA ACME

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And Love for All

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RUMBLE

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Counting Down the Days

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Heavy Soul

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GREATEST HITS

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walrus

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  • Pin-Point「性処理白濁プリンセス〜王宮家庭教師のおしおきレッスン〜」CD-ROM.

12/3 "chu×3チューブ初単独ライブ CRISIS CORE"@なかの芸能小劇場

 月曜は中野にお笑いを観に行ってきまして。
 初手は、当然新宿のとら。例によって真っ先に同人コーナーをチェックするも、さすがにこの時期に目ぼしい出物があるはずもなく、特に収穫物は無し。しゃーないので、先月末発売のエロゲや、bさんから頼まれてたブツなんかを回収し、中野へ。
 ここ10日で3度目の来訪となるにも関わらず、今日も今日とてブロードウェイにまっしぐら。お目当ては、当然レコミンツのワゴンセール。先日はPART-12の前のワゴンを掘ったので、この日はPART-3のワゴンをチェック。生憎と一枚¥100のセール期間は終わっており、一枚¥200となっていましたが、思いのほか美味しいブツがわんさか眠ってたので先日同様18枚ほどお買い上げ。またしても掘ってる間に待ってもらってたUDさんと合流し、今回の会場である「なかの芸能小劇場」へ。お笑いの聖地の一つでありますが、実は行くの初めてだったり。
 UDさんに誘われ小劇場のある2Fに向かうと、開場5分前にも関わらず一般客らしい姿はちらほら程度・・・むぅ。やがて開場時間となったので中に入ると、ちょっとびっくりするくらいちゃんとしたホール施設だったので面食らう。なんでも、110人くらい収容できるとか。区の施設だから賃料が安いとはいえ、無名芸人の初単独ライブの会場には不相応な規模っつーか・・・。当然フロアはガラガラなので、お好みの席に陣取り、開演を待つ。その間もちょこちょこ後ろを振り向いて動員を確認するも、結局身内を含めても二桁いくかどうかの微妙な入り。つーか、多分純粋な一般客は片手にも満たなかったんじゃないかと・・・。
 そんな中、19時過ぎに開演。単独ライブらしく、コンビ結成の経緯を寸劇風味に見せてくれたのですが、これが出会いのきっかけだけを描写し*1、以下略で今に至る、という肝心の部分を完全にすっ飛ばしたシロモノで、のっけから期待の斜め上をいく展開。以降はコンビネタやピンネタを披露していったのですが、どれも頗る完成度の低さで、真っ当なお笑いファンなら激怒するか呆れて帰ってしまうかってな出来。でも、この日来た客は誰も文句もを言わないどころか、そんなスカムっぷりを楽しんでしまっちゃってるワケで。なんせ、今回の主役であるchu×3チューブ*2というコンビは、普通に考えれば芸人として致命的な欠陥を抱えてる者同士のコンビなので、そんなコンビにマトモなネタとかを期待するほが間違ってるワケでw。

 ツッコミ担当の愛知万博は、芸人らしからぬ声の小ささと微妙な活舌の悪さを誇ってる上に、相方がネタを飛ばしたらリカバリーを考える前にネタを打ち切ってしまう方を選んでしまうというある種の諦観すら感じさせる覇気の無さが持ち味。

 一方、ボケ担当の愛知万太郎は極度の挙動不振っぷりも納得ってなカンジの言語不明瞭っぷりが持ち味なのですが、それを破天荒なパワーで炸裂させるのではなく、欠片ほどの自信も感じられないくらいの痛々しさ一歩手前の佇まいでちんまりと披露してくれるというスタイル。

 なんつーか、普通に考えたら「なんで芸人やってるの?」と思わずにはいられないでしょうが、あいや待たれい。マトモな芸人には到底真似出来ない二人の天然変拍子トークの味を一度覚えてしまうと、ネタの出来云々とかどうでもよくなってしまうのです。存在自体がネタっつーかw。
 そんなコンビを援護すべく馳せ参じたのは、チャンス大城。基本的にchu×3チューブと同類の芸人なのですが、chu×3チューブに絶対的に欠けている暴力的なまでの爆発力が持ち味の芸人なので、この人選が大当たり。

 lo-fi一色でくすんでいたステージ上の空気が一気に原色で染め上げられ、益々以って理解不能な毒電波を撒き散らしまくり。持ち味の天然変拍子はそのままに、そこに戸惑いと勢いが交錯するstop & goな要素が織り込まれたもんだから、もう何がなんだか。個人的には、チャンス大城と万太郎による大喜利が良かった。独特の言語感覚を持つ者同士の、常人の理解の範疇を超えた応酬の数々は神がかってました。
御題はうろ覚えなんだけど、
Q : 「今年の冬が寒いのは何故ですか?」
A : 「ジャングル」
 なんてカンジの答えが飛び交ったワケで。改めて見ると意味不明にも程がありますが、人間、自分の思考の範疇外の事態に遭遇すると、何故か笑ってしまうものなのです。多分。
 そして、この日最悪にして最高のネタとなった「ギャグ50連発」に突入。これがもう酷いことこの上なし。恐らく、演者の意図としてはノー・プランで事に挑み、追い詰められた精神状態から発せられるボケに全てを託したのでしょうが、単発のネタを搾り出すことすらままならず、いつしかネタとネタの合間に苦悩する芸人を愛でるのが面白くなってくるという本末転倒っぷり。特に序盤の10連発を無理から任された愛知万太郎の懊悩っぷりはハンパなく、恐らく観てる客の大半が「イジメ、カッコ悪い」と思ったとか思わなかったとか。
そんな様子を見かねてか、途中からはチャンス大城も参戦し一気にカウントを稼ぐも、基本的に愛知万博が役に立たないし*3万太郎も限界ギリギリだったせいもあり、必然的にチャンス大城に負担がのしかかった結果、いかなチャンス大城といえども切れ味が鈍くなってきまして、いつしかコンビ芸や団体芸なんかも組み込まれ、3人で無いネタを無理から搾り出すという荒業を敢行し、なんとか50まで漕ぎ着けることに成功。猫ひろしなら5分とかからない所を、15分くらい*4かけて消化。

 ここまでで、ほぼ1時間。予定では20時40分終演とあったので、残る40分をどう乗り切るのか・・・?と固唾を呑んで見守っていると、なんと「これで終わりです」という意表を突いたアナウンスが(笑。そんなこんなで、最後までやられっぱなしの60分を堪能。観終わった後の疲労感が長丁場のライブ以上だったことが、このライブの特殊性を物語ってたようなw。
 正直、今後陽の目を見れるとは全く思わないんですが、間違いなく「面白い」コンビではあると思うんだけどねぇ。良くも悪くも唯一無二の独自性を持ってるし。まぁその独自性故にアングラのお笑いファンにすら支持されにくいワケですが・・・。あたしゃ大好きですし、次回の単独があるなら絶対足を運びますが、やっぱUDさん以外は誘えないよなぁ・・・っていうのが正直なトコw。でも、本当に面白いと思うので、機会があれば一度は観ていただきたいコンビです。
 終演時間が大幅に早まったので、終演後はガッツ・ソウルでゆっくりと肉を喰らう。なんと12月から値上げされ、これまで最安コースで2時間¥980だったところが90分¥1280となってしまいましたが、以前は無かったドリンク・バーがコースに付いたので、溜飲を下げる。調子に乗って鼻からロースが出そうになるくらい食べてしまい、帰路がキツくてしゃーなかったのは、ココだけのヒミツ。

*1:養成所で同期だったってだけw

*2:「チュチュチュチューブ」と読みます

*3:客に聴こえるくらいのトーンで援助を求める万太郎に対し「俺が一発ギャグなんてやってるとこ、見たことある?」とのたまい、リアルに拒否w

*4:もっとかも