中国や韓国が日本の首相の靖国神社参拝に反発している問題で、島村農林水産
相は23日、「(参拝批判は)内政干渉だ。別の(追悼施設)を造れというの
内政干渉だ」と発言した。福岡市内で開かれたタウンミーティングで、日本
人の若者への歴史教育の必要性を訴える中で触れた。

 

さらに、島村農水相歴史認識をめぐる摩擦について、「中国の言いたい放題
だが、私なら『あなた方の国も日本を攻めたことがある』と言い返す。ひとた
び死ねばその人は神や仏になるのが日本人の精神で、中国とは精神文化が違う」
と話した。中韓の批判をかわすため、無宗教の新たな追悼施設を造るという考
えを批判した。

 

ここ最近の靖国神社を巡る閣僚の発言は小泉首相の本音を代弁しているかのよ
うであり、小泉首相自身の靖国神社への姿勢が変わることが無い限りは、この
傾向は続くことであろう。惜しむらくは、やはり4年前の8月13日であった
が、過ぎたことは止むを得ない。靖国神社の「存在」を先送り先送りにしてき
た歴代政権に比べれば、一部の世論を喚起し靖国神社の存在を再認識させただ
けでも、十分な功績ではなかろうか。

 

一方、毎日新聞が行ったアンケート調査によると、日本の63%の人が靖国
社とは別に、宗教色を持たない国立戦没者追悼施設を設置することを支持して
いるとの結果が出ているが、マスコミの行う世論調査の類ほど信用出来ないも
のはない。ある特定の方向に結果を導くために、意図した結果が「公表」され
るのだから、信用しろと言う方が無理なのだ。何より国民は靖国問題にさほど
関心を持っていないのが、事実により近い結果ではないか。それはそれで非常
に悲しいことだが・・・