聯合ニュースによると、韓国の盧武鉉大統領は20日午前、ソウル市内での会
合で「過去の侵略戦争で得た占領地に対する権利を主張する人たちがいる」と
述べた。竹島周辺海域で日本が海洋調査を計画、日韓の対立が表面化している
中、名指しは避けながらも竹島の領有権を主張する日本への不快感を表した発
言とみられる。盧大統領はさらに「ひたすら『和解しよう』との言葉だけでは
解決できない難しい状況に直面している」と指摘、日韓で緊張関係が続いてい
ることに憂慮を示した。

 

さらに韓国外交通商省は20日、日本政府による竹島周辺海域での測量調査計
画への対抗措置として、同計画を国連海洋法条約に定められた紛争解決手続き
の適用除外案件とするよう、18日付で国連事務総長に対し書面で届け出たと
発表した。日本政府が竹島をめぐる対立を国際司法機関に持ち込むのを阻止す
るのが狙いとのことだが、まず竹島侵略戦争で得た土地などではないのは歴
史を見れば明らかである。1905年の閣議決定によりに島根県編入された
我が国固有の領土であり、別に韓国から奪い取った領土ではない。むしろ一方
的に領有を宣言し、島の実効支配を続ける韓国にこそ非がある。

 

国を挙げての実効支配の正当化=洗脳に近い感覚で叩き込まれるのであるから
もう何を言っても聞きはしないだろう。国際司法機関に委ねることすらつっぱ
ね、領土問題など存在しないのだと繰り返すばかりである。何か踏み込まれて
は困るものでもあるかのように、国際的な場での解決を避け続ける姿勢には何
かあるのではないかと勘繰られても仕方あるまい。対立が続くのは隣国である
故に仕方のない部分だ。緊張関係が続くことを望むものはいないだろうが、放
っておいて良い問題ではないだけにタチが悪いのだ。