ザスパ草津がサテライトチームの編成へ。ただいま選手募集中。

ザスパ草津公式HPで昨日告知されました。
http://www.thespa.co.jp/2004.news/041124/041124.html

ザスパ草津チャレンジチーム選手募集!!
この度、ザスパ草津ではサテライトリーグに参戦する”チャレンジチーム”の選手募集を行います。下記の要項をご参照の上、ご応募ください。
このチーム、チャレンジできる期間はたった1年しかありません。夢を実現するか?あきらめるか?はあなた次第です。このチームからトップチームを脅かし、地域に輝きを放ってくれる「雑草」が必ず現れると、そう信じています!!

サテライトチームセレクション、所属期間は1年間ながら山奥草津でサッカー漬けの日々が送れますでしょうか。以下に募集要旨をまとめて。詳しくは上記リンク先は参照されたし。

●応募締切
2004年12月10日(金)必着分まで
●参加条件
1)1990年3月生(15歳)〜1981年4月生(23歳)までの基本的なサッカー技術を習得している選手
2)チームへの所属期間は原則的に1年間とする
3)選手寮に入寮できる選手(それ以外は認めない)
4)寮費を支払える選手(アルバイト斡旋可)
●開催日時
第1回:2004年12月20日(月)〜21(火)
第2回:2005年1月12日(水)〜13(木)
1)1日目 午前:トレーニング 午後:ゲーム形式 夜:グループ討論
2)2日目 午前:ゲーム形式  午後:面接
※応募多数の場合は書類選考あり
※実施内容に関しては変更する場合もございます。
参加費:10,000円(宿泊費込み)
備考欄:本セレクションの合格者との契約は、「アマチュア契約」からのスタートとなりますので、あらかじめご了承下さい。

扱いとしてはジェフ市原に対するジェフ市原マチュアアルビレックス新潟に対するジャパンサッカーカレッジのような位置づけに近いのでしょうか。寮費や収入面に関しては希望者には今のザスパの選手のように勤め口を斡旋してくれるわけですね。「夢と希望」がなくてはやっていられませんな。逆に「1年間やってみよう」という考え方もありかも。

「熊本から目指せJ」新監督池谷氏が記者会見。

熊本からJリーグを目指すアルエット熊本を母体にする新チームの監督に内定している池谷友良氏が記者会見を熊本市内で行なわれたそうで。「熊本からJリーグを目指すアルエット熊本を母体にする新チーム」って名前が長すぎるから早く新チーム名が発表になりませんかね。お願いします、「熊本からJリーグを目指すアルエット熊本を母体にする新チーム」の中の人。地元紙熊本日日新聞25日付けより。
http://kumanichi.com/news/local/main/200411/20041126000039.htm

●「熊本にJリーグを」J参入3年を目標 監督内定の池谷氏
「熊本にJリーグチームを」県民運動推進本部が来季設立するサッカーチームの監督に内定した池谷友良氏が二十五日、熊本市ホテル日航熊本で記者会見し、「最短の三年でJリーグ入りすることが目標。熊本の人と夢を追いかけたい」などと抱負を語った。
同推進本部は十二月中にもチームを運営する会社を設立し、同氏と正式に契約する。十二月と一月の入団テストなどで選手を獲得し、来季の九州リーグ参戦を目指す。

ニッカン九州版では。
http://www.nikkan-kyusyu.com/news/so_1101367309.htm

●3年でJ目指す/熊本新チーム
熊本からサッカーのJリーグ入りを目指して設立されるチームの監督に決まった池谷友良氏が25日、熊本市内で記者会見し「戦う気持ちをもった走れるチームをつくり、3年でJリーグ入りを目指したい」と抱負を語った。
新チームは入団テストなどで選手を確保し、九州リーグで今季4位のアルエット熊本を再編成。攻守にバランスのとれたチームをつくるという。J1柏の監督だった池谷氏は「半分ぐらいの選手が地元出身というのが理想」と地域に根差したチーム編成案を掲げた。

九州リーグは全国屈指の激戦区ですから相当大変だと思いますが、ガンバレ池谷監督と「熊本からJリーグを目指すアルエット熊本を母体にする新チーム」。

「岩手から目指せJ」グルージャ盛岡がトップチームセレクション。ただいま選手募集中。

来季東北1部リーグへの昇格が決まっているグルージャ盛岡はトップチームのセレクションですよ。
http://www.grulla.jp/news/1124/news1124.html

●セレクション開催(12月12日)のお知らせ
グルージャ盛岡は、トップチームの新戦力を発掘するセレクションを開催することになりました。
詳細は下記の通りとなっております。趣旨をお含みいただき、ご参加くださるようお願い申し上げます。
対象選手:アマチュア選手、新卒者(高校・大学・専門学校)及び無所属選手。
* 応募資格は18歳以上(2005年4月1日時点)で、合格した場合、グルージャ盛岡と契約(登録)できる人。
開催日:2004年12月12日(日)
開催場所:岩手県営運動公園サッカー場
参加費:3000円 *宿泊、交通費は自己負担となりますのでご了承下さい。
当日スケジュール:11:00〜受付(運動公園サッカー場内) 12:00〜テスト
テスト内容 :11対11のゲーム(原則1人あたり30分以上出場予定。但し参加人数によって試合時間に変更あり。選手数が少ない場合、スモールゲームを導入する。)*ウォーミングアップ、クールダウンは各選手の責任のもと行う。
申込み手続き:必要事項を記入の上、12月10日(金)までに当クラブハウスへFAX及びメール、郵送にてお送りください。
その他:ご参加中発生した怪我や障害及び事故に関しましては一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承下さい。雨天決行。

東北1部昇格の原動力となった「ホーリーホック三銃士」は1年のレンタル契約だったし、東北1部で戦い抜くためには、やはり新戦力確保を考えたいグルージャ盛岡。セレクションを見つめる目は相当真剣だと思われます。

沖縄かりゆしFC加藤久監督の新聞連載中コラムは必読かつ永久保存ですよ。

SH772004-11-26

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20040910#1094780322http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041005#1096943744http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041021#1098345066に。
監督・選手の集団退団で来季九州リーグの参戦すら不透明な沖縄かりゆしFCですが、加藤久監督兼GMが9月から琉球新報でコラムを連載されています。Jリーグ加盟までの道のりや地域密着、そして今回の沖縄かりゆしFCの一連の騒動などについて、現在だから明らかにできることなどが語られています。加えて火曜日更新の一番新しいコラムがかなり衝撃的な内容だったので、このタイミングでエントリー。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/cgi-bin/challenge/index.cgi/2004/11/index.htm

●<8>印象悪くした県サッカー界/全体への配慮必要
地域リーグ決勝大会」は、九州リーグのような地域リーグに属するチームがJFLに昇格するための、最も険しい関門です。全国9地域のリーグ戦の優勝チームがこの大会に出場することができますが、前年度の成績により、地域によっては2位のチームまで出場権を得ることがあります。
■優遇措置:Jリーグを目指すチームには、第一の道として、(1)から順にステップアップする方法があります。しかし、第二の道として、「地域リーグ決勝大会」に到達するまでを短縮する措置も設けられています。それは「Jリーグ加盟を標榜(ひょうぼう)するクラブに対する優遇措置」という規定です。現在、JFLで2位につけている「ザスパ草津」は、この優遇措置を受けた初めてのチームですが、昨年末、関東リーグ二部から一部に昇格せずに「全国地域リーグ決勝大会」への出場権が認められ、大会を勝ちぬいてJFL昇格を決めたのです。
当然のことながら、この「飛び級」と呼ばれる優遇措置には高いハードルが設定されています。例えば、日本サッカー協会の寄付行為・諸規定を順守し、その指示・決定に従う旨の誓約書や、将来的に「Jリーグ加盟する」という意思を表明した誓約書を提出することが義務付けられています。
これは、クラブから都道府県サッカー協会を通じて、日本サッカー協会に対して提出されます。また、自治体からクラブに対しての「ホームタウンとして受け入れ、支援する」旨の承諾書も必要になり、都道府県サッカー協会からも同様の承諾書を得なければなりません。さらに、クラブの役員、株主リスト、Jリーグ加盟までの収支計画書などの提出義務があります。

最新の第8回には地域リーグからJFLまでの道程が紹介されています。ザスパ草津飛び級申請にも言及されていますが、ここまでの厳しい精査があったとはサポながら知りませんでした。

飛び級」を受けない第一の道を通る場合にも、JFLに昇格するには都道府県サッカー協会の「推薦」が必要になります。このように、チームが上を目指すには、サッカー界の設定したフィルターを通過する必要があるのです。
■推薦しない:私が指揮してきた沖縄かりゆしFCの2002年の集団退団に続く、今年の選手・下部組織の退団表明、サポーターの解散は、沖縄県サッカー界全体の秩序を乱し、県のイメージダウンになったことは、本土のサッカー関係者に聞けば明らかです。
今期、かりゆしFCがたとえ全国地域リーグ決勝大会への出場権を獲得しても、県サッカー協会がJFLには推薦しない旨の決定をし、九州リーグ連盟も同様の決定をしました。
九州リーグ最終戦の前に私には内々に伝えられていたのですが、私は大変恥ずかしい思いをしました。しかし、このチームに対する決定は、サッカー界としては極めて妥当なものです。サッカーチームを保有していながら、サッカー界全体に配慮が及ばない組織は、決してフィルターを通過させてはもらえないということです。

九州リーグ最終戦を前に、すでに沖縄かりゆしFCには地域リーグ決勝大会の出場権利はなくなっていた、という事実が明らかに。予想はされていたことですが。結果的に2位で終わったとはいえ、選手たちの気持ちを考えるとツラすぎますね。
チームとしては強くとも、クラブ運営の面で反省材料となる部分も多く言及されています。「ここを直せ」と読めるでしょうか。以下抜粋。

●<3>チーム名変更を提案/地域の名称が最も効果的
Jクラブの地域密着の方法論を参考にしながら、沖縄における地域に密着したクラブ作りの具体的な方法を考えていた私は、昨年末、クラブに対してチーム名を変更してはどうかという提案をしました。チーム名を公募し、県民の皆さんが“うちなんちゅのチーム”“おらが街のチーム”と思えるきっかけにしたい、そう考えたからです。「かりゆしFC」は企業チームではありません。地域に根ざしたクラブ作りを標榜(ひょうぼう)していますから、それは容易に実現できるだろう、そう思っていました。しかし、残念ながらその提案は受け入れられませんでした。
●<4>「企業メセナ」明確に/チーム運営者は常に自覚を
チームを運営する立場の人々は、どういう考え方で、どこを目指すのかを自覚していなければなりません。地域に密着したクラブづくりを進め、Jリーグ入りを目指すと宣言しているクラブが、企業内スポーツの感覚でいること。「沖縄かりゆしFC」で選手が集まってはすぐにいなくなる。これが繰り返される原因は、そこにあるような気がします。
●<5>甘くない“J”への道/説明ないスポンサー撤退
スポンサー撤退に関しては、現場で活動する監督である私にも選手にも、事前に、そして、その後も何の説明もありませんでしたが、撤退のプレスリリースが出た二日後に、琉球新報にオーナーのインタビュー記事が載りました。
その紙面には「共同企業約百社が残っており、決してチームがなくなるわけではない」。そういうコメントが載っていました。私には、百社のみなさんが自発的にスポンサーを継続するとは思えません。なぜかと言えば、「沖縄からJリーグへ」―。そう言い出した「言いだしっぺ」が、本業のために”いち抜〜けた”とやった訳ですから、その他の企業のみなさんも「じゃ、うちもや〜めた」となっても不思議ではないからです。
●<6>独立法人格が義務/鳥栖救済は例外中の例外
サガン鳥栖の例から分かるように、世間一般では、“株主の体質や思惑”というものを非常に重く見ています。株主とは、草木に例えると“根っこ”の部分に当たります。いわゆる“根腐れ”している所では、クラブ発展のための芽が出ても、そこから枝や葉が伸びて、さらに花や果実が実ることはない、そういうことだと思います。
実は、「(株)かりゆし」のスポンサー撤退表明の後、選手のためにできることはないかと思い、私は沖縄の幾つかの企業にスポンサーのお願いに歩きました。これには、下部組織の父母のみなさんが親身になって協力してくれました。しかしながら、企業の反応はどこでも同じでした。
「チーム運営会社の実権を握っている株主や経営者がそのままなのに、新たにスポンサーになる所はありませんよ。自分のところはお金を出さないけれど、誰か出したら使ってあげますよ。加藤さんは、そういう所のスポンサーになりますか」
それ以後、私は独自のスポンサー探しをやめました。

とりあげたのはほんの一部です。興味のある方はコラム第1回からの通読をお勧めします。加藤久教授の「Jリーグと地域密着、サッカークラブの運営とは」という講座でもあり、この方面での基礎知識と正しい認識が得られると思います。繰り返しますが、必読モノです。