「感動」禁止!/八柏龍紀

 主に1970年代以降における社会思潮の変遷について、「感動」と「消費」の連関を軸に捉えて考察した本。資本主義のもと高度情報化が進み行く中で、本来は内面的・自発的であったはずの「感動」までが大量生産・消費されるようになってしまった。この流れはもはや押しとどめることができないものだろう。せめて自分だけは自らの感性を意識して磨き、流行に踊らされることなくいたいと思っている。