Cloud Atlas



『クラウド アトラス』鑑賞

マトリックス」のラナ&アンディ・ウォシャウスキー、「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクバの3人の監督がメガホンをとり、デビッド・ミッシェルの同名小説を映画化。悪人として始まったある男の人生が、過去・現在・未来といくつもの時間や空間と交錯する。数奇な体験を経た男が世界を救おうとする姿を、ドラマやSF、アクション、ミステリー、ファンタジーなどさまざまなジャンルを内包して描く壮大な物語。トム・ハンクスハル・ベリーをはじめ、ジム・ブロードベントヒューゴ・ウィービングジム・スタージェスペ・ドゥナベン・ウィショースーザン・サランドンヒュー・グラントら豪華俳優が各国から集結。

デイヴィッド・ミッチェルの同名小説*1の映画化。


アメリカでの興収はイマイチだったみたいだけど、個人的にはかなり好き。
予想通り原作よりも面白かったし。


原作が、思ってたよりも六つの話があまりリンクしてないなぁ、というのに比べて、こちらは映画ならではの技法で、エピソードをシャッフルし、それぞれが関係し合っているという印象を強く押し出している。敵も常に、人を食い物にすることが強調されている。
別のエピソードの似たようなシーン(ドアを開ける、危機一髪、etc...)が複数回繰り返されたり、台詞が時代も場所も超えてつながっていたり、ちょっと原作版『ウォッチメン』ぽいかも。
特に、自由、圧制からの解放、暴力への抵抗、というテーマは原作よりもはるかに強いメッセージとなって響いてくる。ラストも、6回繰り返されるので、大団円感が大きい。


原作では、ほうき星のあざを持つ人間が生まれ変わっていると読んじゃったんだけど、映画では、世界を変革させるきっかけの人間に現れるものとして設定されている。
あくまで、同じ顔の人はその生まれ変わり。激しいメイクで、誰だか見つけるのも楽しみの一つ。
ハル・ベリー演じるキャラクターは基本正義の人で、トム・ハンクスは正義と悪を行き来しながら魂が成長。一番面白いのはヒューゴー・ウィービングで、何をやっても彼の顔(笑)


めまぐるしく変わる六つの世界に最初は混乱するかもしれないけど、3時間という上映時間はまるで飽きない。原作から削除や改変された部分もあるけど、これは悪くないと思う。
個人的には、スコティッシュパブのシーンが一番感動(笑)


エンドクレジットは、今まであまり見たことのないキャスト欄なので必見。

ナイトランド 5号 (春2013)

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  • 作者: 朝松健,ローレル・ハルバニイ,ブライアン・M・サモンズ,グリン・バーラス,エリザベス・ベ,サラ・モネット,アンジェラ・スラッタ,ロバート・ブロック,石神茉莉,小松左京,山野辺若,YOUCHAN,?木桜子,佐竹美保,藤原ヨウコウ,松山ゆう,上院芭郎,槻城ゆう子
  • 出版社/メーカー: トライデント・ハウス
  • 発売日: 2013
  • メディア: 雑誌
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ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

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