729. 締め切り直前!

J-LINKSにWJ最新号の感想リストが上がってますが、これは他サイト様からのトラックバックによる表題の影響です(TBは凄く嬉しいです、一切迷惑ないのでドジドジどうぞ)。全く書いてません。というかこれから寝ます。わざわざクリックしてSnowSwallowを覗いて下さった方、期待に添えなくてごめんなさい。

論文締め切り直前のため、まだまだ遅れる見込みです。

730. ムヒョとロージーの魔法律相談事務所(第9条「ロージーのペン」)

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」先行感想。

時間がないので、健闘枠予定の感想漫画を先行して記事にしています。時間さえがあれば通常感想のように一括で書きたいのですが。とてもそんな時間の余裕がとれません。

相談事務所ルールの是非
六氷相談事務所(ちなみに事務所は3Fです)には、六氷ローカルの「ムヒョルール」が存在します。
ムヒョルール第01条 依頼人との再会を禁ず
 …霊犯罪に巻き込まれやすくなる為
このルールに従い、魔法律家でない一般人のレギュラー化は難しいと思われました。しかし先週を機に、巨乳写真家のタマゴ・ナナ(これじゃ巨乳のタマゴみたいだ)が準レギュラーに含まれる見通しとなりました。ナナの言い分を巡っては、作者はムヒョルールを蔑ろにしすぎだと各地で反発の声も挙がり…。

自分もその一人だったのですが、今週のナナを見て少し納得。心霊写真を持参し依頼者の立場で会えば、つまり例外が認められます。…六氷がその依頼を受けるかはともかく。案の定六氷は、「誰の依頼か」を巡って厳しい判断を下しました。


相談事務所は仕事
前提として、六氷も草野も、依頼によって報酬をもらわなきゃ商売として成らない。加えて、依頼によっぽど事情がないと、六氷は依頼を引き受けません(※依頼の判別は厳しい割に、結局は人助けする六氷って結構温情に厚い性分です)。以上より、今週の依頼はナナが報酬を支払うのか、その霊がナナに危害を及ぼすほどの事情があるのか、その事情を問われました。

結局「仕事ってんなら依頼もってこい」と突き返します。六氷達は便利屋じゃないってスタンスを、ナナも読者側もそろそろ理解しなければなりませんね。「こんな写真キョーミ無いぜ」と一言多いのも六氷の悪い癖。いつもは理由をすっ飛ばして結論しか言わないくせに、悪態だけは一言多いです。それも六氷の性格、だんだん彼のことを掴めてきました。


草野の好敵手!
ナナの準レギュラー化に伴い、草野はライバル登場ですっ!!

草野には毎週のように乙女化フォームが発動し、妙に少女チックな表情・仕草・セリフ・擬音・立ち回りが増えているのは既に周知の通りです。その乙女化は、美人な女性キャラが登場しない話ほど頻度が高いです。きっと西先生が女性キャラに飢えてるんでしょうね。だから手短な草野を少女っぽく…って、絶対変態だよそれ!

しかし巨乳キャラ・ナナの準レギュラー宣言で、事態は一転。ナナが登場すれば西先生の”女キャラ描きたい病”は抑制され、草野は普通の青年として描かれるわけです。多くの大きなお姉さんと一部の大きなお兄さんを魅了してきた乙女青年・草野は、このままその存在を抹消されかねません。春になっても、そんな草野のふとももチラリズムなんてもう見たくない!(※多くのおおきなお姉さんファンの心の声です)

更にナナは巨乳だけあり、草野の大きなお兄さんファンだった多数は巨乳層、もといナナ層へと流れます。この事態は、ムヒョとロージー本作にとっても存亡の危機です。D.gray-manでいう神田の位置にあった草野次郎は、ナナ登場による人気割れのため、大きな危機に陥るのです。

ムヒョロジは現状、草野の特殊なファン人気に支えられていました(断定かよ)。しかし草野信者達の偏りが崩れると、漫画の早期打ち切りも見えてしまう。こんなに応援してるのに、非情な通告が下ってしまいます。

『草野=乙女青年』とは、既にムヒョロジにとって勝利の方程式だったのです。頑張れ草野くん。ナナ登場以降も適度の乙女化を見せ、極度の萌え姿を見せ、乙女でありながら青年という蝶・魅力的な二面性を持ち合わせたまま、そのままの君で突き進んでくれ! 春になったらショートパンツで腿チラ、夏になったら大胆な水着イラストでいちご100%と二大対決を張れるぞ!(最悪だこの感想…)


はっちゃけてごめんなさい。そろそろ真面目に分析感想です。

魔法律協会
過去の感想より抜粋。
話数を重ねるたび順調にこの漫画が好きになっていくのですが、着実に基本内容が分からなくなっていきます。まず、魔法律の学び方や魔法律家という職に就く過程からしてよく分からない。魔法律を定めている団体・組織は存在するんだよね? 魔法律の専門学校はないの? 専門の資格試験は? 誰が魔法律家に認定するの? などなど。
魔法律協会の出現により、上記のような謎は一気に氷解しそうで楽しみです。加えて、これも過去の感想より、

ムヒョとロージーはワンピース型の「物語の進行と並行して必要な説明が適切に与えられる」物語
これまでのムヒョロジを見ていても、上記のようなストーリープロットであることはほぼ確定でしょう。まだまだ数多くの謎を残していますが、以後の物語で様々な設定が少しずつ明かされると期待してよいでしょう。楽しみにしておきます。


魔法律協会を予想
魔法律協会の入り口は亜空間扉でした。したがって、魔法律協会はこの世の人間だけで形成したモノではないのでしょう。例えば地獄勢力や浄土勢力など、人間以外の協力があったと見ておそらく間違いありません。だからこそ魔法律協会なのでは、と思いました。

  • 人間や他界の存在達が協力し、魔法律の制定や組織を完成させた
  • 魔法律は現世の人間のみが行使できる
  • 魔法のような”魔法律の発動”は、他界の存在が協力・関与している


加えて、魔法律家の育成について。これは六氷と草野がペアを組んでいる事から推測。成熟した魔法律家が師となり、魔法律家の卵が弟子となり、ペアで業務をこなし、あるいは師が教えを与えることで新人魔法律家を育成するスタイルなのでしょう。


ロージーのペン
Cカラーの草野がやたら格好いいです。この時期にカラーを狙って、これまで役立たずとして扱われてきた草野に武器を持たせたのは上手い展開。「☆ロージーが新たな武器を!?」という煽りが誌面に踊っていて更に燃えました。センターカラーの格好いい草野→ページを開くとオタマ持ちエプロン草野は、これ以上ないギャップです。燃え→萌えです。西先生、狙ってやってるでしょ。

魔封じの筆の情報整理。

  • 協会本部で施行する昇級試験には必ず持参
  • 対幽霊戦用のオフダを作れる
    • 書いてすぐ投げないと効果が出ない
  • 上手く使いこなせば1級書記官になれる
    • 二級書記官の雑務(ファイル作りやお茶汲み)から開放される
    • 魔法律の実務に係れる

魔封じの筆は今後も仕事・試験の両面でふんだんに活躍しそうです。


見せ場の不満点
SnowSwallowではムヒョロジを猛プッシュしておりますが、未だ大きな不満点も残っています。この漫画、ムヒョロジ一番の見せ場とも言える魔法律の描写が非常に弱いのです。

特に16P目からは酷い。草野の精神描写『僕は非力だ…!!』までは良かったのですが、その後からグダグダです。六氷に「魔封じの筆の抗力」を問われ、ハッと気付く草野くん。「フダは書いてすぐじゃないと効果が」のシーンを、どうして一コマで収めるかなぁ…。フダにペンを走らせ文字を書く描写、投げる仕草、その思い切った表情のアップなど、見せ場は大きく丁寧に書き込んで頂きたい。…と、毎週のように感じてしまいます。

次のコマ「無い!!!」のシーンも、霊の左腕が吹き飛ぶことより、ナナの大胆に露出したふとももに目が行くだろ!(それはオレが悪い)

『魔王の鉄槌』についても、「次の一撃で地獄に堕ち」「もう一撃で地獄の土になる」と口で説明するのは良いんだけど、描写としては全く伝わってこない。鉄槌の攻撃のコマがあまりに小さすぎて迫力がないし、そもそも一撃しか食らってなくない? だいたい、口で説明だけして描写不足なんて、まるでBLEACHみたいじゃないですか。…あ、BLEACHが悪い訳じゃないんですよ…(いつもの弱腰)。


師弟の燃えるやりとり
「魔法律は人を死なせるために存在しない 救うためにある」「このこと肝に 銘じておけ草野次郎」「はい…!! 六氷…執行人…!!」 なんじゃこりゃ! 乙女化がどうとか言ってる場合じゃなかった。 仕事人の熱すぎるやりとり…! メラ燃え。ばり燃え。これで燃えなかったら心が少年じゃない。少年ジャンプを購読する権利がない! センターカラーにふさわしい迫力の展開を見せてくれました。


今週の草野くん乙女チェック
ご要望にお応えして復活してみる。[○P△c]の表記は、○P…ページ数、△c…コマ目の意味です。

  • [2Pまるごと] オタマ+エプロンコンボ。センターカラーにふさわしい乙女化…!!
  • [3P2c] 頬を赤らめて”ドキン…”。青年に”ドキン…”なんて擬音付きませんから。
  • [3P6c] 目を見開いて手紙を凝視する表情が乙女。
  • [3P8c] 同上。王子様にラブレターをもらった少女みたい。
  • [〜5P] ここまでエプロン。エプロンにひらひらが付いてたら確信犯でした。
  • [7P4c] 「って寝ちゃった…」困った顔が毎朝起こしに来る隣の幼なじみぽい。
  • [8P2c] 「うん…」相槌笑顔。どうでも良いコマなのに大きい、そしてかわいい。
  • [9P4c] ナナ、草野の乙女化の秘密に気付く。ついに写真撮られる。
  • [9P7c] 峰不二子のごとく、大切なモノは胸元に。
  • [11P3c] 「行くよ!」(ジャリ…)表情が不安げな少女に。
  • [21Pまるごと] 反省した草野、常時乙女化が発動。祭りだ!
  • [23P2c] 「ムヒョォ…!!」(ガバッチョ)このシーンは草野より六氷のがかわいい気もする。


おまけ - 魔法律のこれまで
せっかく単独記事で感想を書いているので、読み切り〜現在までの魔法律をまとめてみることにしました。

  • 第102条 おぶさり 送り火の刑 (WJ読切)
  • 第142条 霊気無断大量放出 蝿王の宝箱の刑 (第3条)
  • 第244条 物体無断霊化+魔法律執行妨害 冥王の晩餐の刑(第1条)
  • 第382条 住居不法侵入 追試の刑 (赤マル読切)
  • 第383条 住居不法侵入+傷害未遂 魔鉄兵の刑 (第7条)
  • 第444条 面相無断転写 魔王の義手の刑(赤マル読切)
  • 第741条 物体無断寄生 魔列車の刑(本誌読切)
  • 第741条 物体無断寄生+食人未遂 魔王の影の刑 (第4条)
  • 第881条 人体無断寄生 茨の園の刑 (第2条)
  • 第884条 獣性無断寄生 追試の刑 (第1条)
  • 第1212条 大量吸血 魔獄房収監の刑 (第5条)
  • 第1624条 殺人未遂 魔王の鉄槌の刑 (第9条)  
  • 第2002条 免罪発令 銀の梯子(※浄土行き)(第6条)

赤マル「第382条」と7話「第383条」がしっかり連番になっているのは、芸が細かいですね。逆に「第741条」の刑が変化している意図は何でしょうか。浄土送りにする刑の登場は、6話の一度だけです。

魔法特例法

  • 第8項 施錠解除 (第6条)
  • 第11項 魔睡針 (第1条)
  • 第18項 霊錠解除 (本誌読切)
  • 第82項 銀の鎧 (赤マル読切)(第5条)

魔法特例法は、特例と言うからには『特定の状況下にしか特例が施行できない』と思われます。その辺りの込み入った設定も、以後の展開待ちでしょうね。


ムヒョロジの先行感想・特集記事なんて書いても、WJ感想を読みたい大多数の人は望んでないですよね…。そうですよね…。だってうちは、この漫画を猛プッシュしたいんだもの...