エヴォリミット リーティアルート

 2つ目のルートもクリア。
 なんか新たな設定が出てきた。一応、カズナルートでも伏線張ってたみたいだが。後から見て気がつくタイプの伏線だけどね。
 この話の基本は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」的な話。ようは機械は心を持つか持たないかという話。
 そういう話なんだけど、そういう部分の掘り下げは非常に弱い。物語の小道具の一つとして捕らえるべきだろう。メインテーマとしては弱い。どっちかというと最終兵器彼女っぽいと言うべきなのだろうか。読んでないから聞きかじり程度の知識で比較してるので相当的外れかもしれないけど。銃夢のほうが近いかもなあ。ラストオーダーじゃない、初期のほうで。
 話の展開がぶっ飛びすぎるのがこのルートの特徴か。とにかく展開が速い。主人公とヒロインとの恋愛はもう少し掘り下げても良かったと思うのだが、実はこのルートのもう一人のヒロインとも言えるアクアとの絡みにも時間が割かれているせいか、メインヒロインのリーティアとのやり取りが薄くなってしまっているという欠点がある。いっそのこと、アクアルートとリーティアルートを分けてたほうが良かったんじゃないかと思うくらいに。あとでアクアルートあると判明したらどうしよう。笑ってごまかすか。
 話の主軸が人間とロボット、ロボットは心を持つのか進化するのかという部分なので、必然的に試練を与えて人間の進化を促すというカラミティモンキーズの連中はボスとして君臨しない。こいつらに関しては意外な展開を迎える。こういう展開はひょっとするとこのルートのみかもしれない。仮にこのルートのみだとすると、エンディングでもうちょっとだけ掘り下げて欲しかったが。蛇足になる可能性も高いからこれでよかったかなあ。
 カズナルートとはボスも完全に変わり、あとは新しい設定も加わったため、カズナルートとは展開が異なる。少々強引な展開だなあとは感じてるが。そういう意味ではカズナルート以上に消化不良な部分があるルート。ある意味、カズナルートは最後が消化不良とはいえほぼ完全決着してるのに対して、こっちは黒幕逃亡という形で終わっているのがなあ。
 リーティアの物語としては完結してるんだけどね。それはカズナルートも同じだし。
 カズナルートよりも盛り上がりに欠けたのは残念なところか。なんでそうなったかというと、魅力的な脇役が完全に脇役に回ったことが原因だと思うな。え、それが当たり前だろうって? 東出さんの当たり前ってのは脇役が主人公より活躍することなんだよ!!!!!