年末年始休み5日目(元日)・・・最低気温−1.1℃、最高気温1.6℃ 曇り・晴れ


新しい年が明けたー!そして雪が止んだー!わーい、わーい!!
昨日のドカ雪が止まった新年の朝。カーテンを開けると、昨夜の雪がのっそり積もっている。うへぇ!かき甲斐がありそうな雪だ。新年、雪かきましておめでとうございます、だ。昨夜、遅くまで起きていたので、みんなゆっくりめに起きてきた。ひとり起きてくる度に、 「明けましておめでとうございます」 とご挨拶。何か、イイね。



曇ってハッキリ見えないけど、元日の朝の陽の光。
モーレツに風が強かったので、かなり雪が降ったにも関わらず、木々に積もる雪があまり見られない。しんしんと降る雪だと、木々は真っ白になっているんだけど。
風雪に耐えた木々は、新年の朝だと更に凛として見えるから不思議だ。
曇っているけど、空気がピーンとキリッとしていて、気持ちの良い朝。


今年も、おせちはお取り寄せにした。おばあちゃんひとりで全部作るのは大変だもんね。キレイだねぇ。


うちの田舎では、お雑煮のなかのお餅を別の器に取り、くるみダレやゴマダレやずんだダレとあえて頂く。 「何にする?」 と聞くと、みんな 「くるみー!」 だって。やっぱりいちばん人気だね。今年は、大船渡のおばあちゃんが作ってくれたくるみダレで頂いた。味付けが抜群で美味しかったぁ。こりゃぁ、ゴマやずんだは暫く売れないな。
一昨年、お取り寄せしたおせちは盛り付け済みの冷凍で届いた。涼しい場所で自然解凍するよう書いてあったので2階の寒い部屋に置いたら全く溶けず、参った!今年は冷蔵だったので、美味しく頂いた。


元旦の食卓に全員が着いた時に、お年玉を渡すのが毎年のルール。ちびっ子たちはおじいちゃんおばあちゃん、お兄ちゃん、私からお年玉をもらった。今日の初詣はどうしようか、という話になったが、昨夜からの雪では山の中にある神社は無理だろう、ということになり、今日は行かないことになった。ガッカリするちびっ子たち。じゃぁその代わりに、初売りに行こう!ということになった。
ちびっ子たちはそれぞれ、おこづかい帳を取り出して予算組み。小学生のおこづかい帳を覗いたところ、 「ひろったお金」 「みつけたお金」 とある。 「これ、何?」 と聞いたら、 「カバンの中から出てきたり、部屋に落ちてたりしたお金だよ」 とのこと。うーん、銀行並みに厳しい!



朝ご飯を済ませ、さぁ、出発!といきたいが、その前に待っているのが雪かき。初詣、初売りの前に初雪かきが待っているとは。。。
昨夜、除雪車が来てくれたから道路は問題ないが、除雪車のブレードからはみ出した大量の雪がうちの前に積まれ、更に酷い状態になっている。うへぇ、大変そう!大晦日の雪かき、頑張ったのになぁ。
朝のお餅を消化するべく、モーレツに雪かき。ちびっ子たちは、またもや 「お手伝いするぅ!」 と言いながら、キャッキャと大喜びで遊びながら雪かきしている。何とか車が出せるぐらいまでになったのが、11時ぐらいかなぁ。さぁ、今度こそ出発!


本当は盛岡の巨大イオンに行きたいちびっ子たちだったが、もの凄く人が集まるだろうということで、花巻方面に行くことにした。おじいちゃんとおばあちゃんは家でお留守番するという。みんな、特にお目当ての買い物はないので、とりあえずヨーカドーでも覗きますか、ということになった。
国道4号線を花巻に向かう。うちから車で20分ぐらいかな。出発して数分の下り坂。信号で止まった途端、フロントガラスにドドドドーッと音を立てて雪が落ちて来た。視界ゼロ。 「うわぁ!」 と声を上げる運転手お兄ちゃん。何事!?と思ったら、車の屋根に積もっていた雪が一気に落ちてきたらしい。お兄ちゃん、屋根の上の雪を下ろさなかったらしい。びっくりしたぁ!ちびっ子たちと 「今年初の満点大笑いだねぇ。ギャハハハ!」 と笑った。


ヨーカドーは、それほど人が多くなかった。みんな、イオンに行ったんだろうねぇ。お兄ちゃんがおじいちゃんとおばあちゃんに温かい下着を買い、ちびっ子たちはゲームコーナーで遊んで、ミスドでドーナツを買った。お兄ちゃん家族が住んでいる大船渡にはミスドがない。時々、大きいショッピングセンターにミスドが期間限定で来ることがあるそうで、その時は 「ミスドが大船渡にやって来る!」 と宣伝するそうだ。ぎゃはは!サンタが町にやって来る、みたいじゃん。
CDを買いたい!と中学生のチビが言うので、アルテマルカンという総合スーパーへ移動。ちょうど、婦人服売り場でパジャマが安くなっていたので、おばあちゃんにパジャマを買った。お兄ちゃんたちはそれぞれ、本やCDを買った。


以前、花巻に住んでいたことがあるお兄ちゃんに 「マルカンってさぁ、よぐテレビでやってる割り箸で食べるソフトクリームのあるお店だよね?東京で、いろんな人に聞がれるよー」 と言うと 「あー、あれは本店の百貨店の方だぁなぁ。食べだごどねぇの?」 と言われた。 「うん、寒いけど食べでみだーい!」 と言うと、 「いいよ、行ってみるが。Lが好ぎそうな百貨店だぁよ。あはは!」 とのこと。ん?私が好きそう?あはは!?どういうこと?



ジャーン、これが創業57年のマルカン百貨店!非常にクラシカルな百貨店だ。小さく見えるが、これでも6階建て。そう、この高さで6階建てなので、フロアーの天井が異常に低い。バスケの選手がジャンプしたら、天井に手が届きそうだ。向かって左側の壁面にある小さい6つの四角は、何とドア!ドアが開いても足場が何も無いんですけど。ぎゃはは!
エスカレーターは1人分の幅しかなく、上りのみで下りはない。
天井が低いので、エスカレーターも短い。赤い手摺りベルトに内側はサーモンピンクの壁。クラシックで可愛らしい。


これが、マルカン百貨店6階の展望大食堂。テーブルやイスの感じ、大きな窓ガラス、アルバイトの多さ、と何だか、スキー場の食堂のようだ。まずは席に着く。テーブルごとに番号札が立っているので、その番号を覚える。次に食券売り場で食券を買い、それを、厨房前にズラーッと並ぶ店員に手渡す。受け取った店員は、そのオーダーを全て運び終えるまで、完全にそのお客さんを担当するらしい。このルールなら、店員の数が多いのも納得。

食堂のドア。開店時間や禁煙表示はアリとして、 「冷房中」 はナシでしょ。
寒いっちゅーの!


ふっふっふ。これが割り箸で食べる巨大ソフトクリームだぁ!あーん、ここに来るならメジャーか定規持ってくればよかったぁ。小学3年生と比べると大きさが良く分かるなぁ。数えてみたら、10段〜11段巻きだった。私と下のチビ、お兄ちゃんと上のチビでひとつずつ頂いた。この大きさで140円って!有得ない値段だわぁ。お兄ちゃんが、 「東京なら500円ぐらいしてもいいよなぁ」 と言っていた。確かに!

時代が止まった店内。蓋を持ち上げると割り箸がパーッと開いて出てくるんだよね。ポットもすごく古い形!何もかもが懐かしい。


帰りは、私のリクエストで花巻駅前を通ってもらった。駅前ロータリーに、宮沢賢治の作品をイメージしたモニュメントがあるからだ。

これが、そのモニュメント 「風の鳴る林」 。21本のポールの先に、羽が付いている。賢治作品にたくさん登場する 「風」 を感じることができる。12時以降は毎正時の15分からシンセサイザーアーティスト 「姫神」 がオリジナルとして作曲したBGMが流れる。ちょうど、BGMが流れている時間に見に行けてラッキー!
原作者 斉藤ヒサ氏の言葉があった。 『賢治の作品からは 風の音が聞こえてくるような気がする 優しく慰めるように 力強く勇気づけるように 空を映す大きな鏡の上に立つことができたら 風の音を聞きながら 賢治の心と一体になれる』 。
あー、やっぱり花巻も賢治も大好きだぁ!私。


いっぱい遊んだ下のチビとじぃばぁは、早めに寝た。お兄ちゃんと私と上のチビは12時までテレビを見て、おやすみなさい。
明日は初詣に行けるといいね。