池上本門寺の桜2015


今年も池上本門寺へ春詣。
昨日、桜の満開が発表された東京だが、お山は少し早かったかな。それでも平日なのにたくさんの人が、桜を目当てに来ていた。
今日は暖かかったもんねぇ。実は、家からテクテクと調子よく歩いてお山に向かったのだが、住宅街を抜ける途中、あちらこちらで咲いている桜の誘惑に負け、あっちにふらふら、こっちにふらふらと歩いていたところ小一時間、迷子になってしまった。
お山に到着した時点ではもう、本当にふらふらだった。。。


総門をくぐり、仁王門に向かうには、この階段を上らないといけない。あー、桜はやっぱり満開少し前だね。満開だと、階段の右側も桜で白くなるもんね。


階段しんどいなぁ、と思ってただただ眺めていたところ、ご近所の幼稚園児たちが階段を上り始めた。左手で手すりを掴んで、一列になって。カワイイねぇ。うしろの方で 「怖いよー」 「上れない」 と泣いている女の子ふたり。先生が上手になだめ、なんとかてっぺんまで上っていった。さぁ、ちびっ子に負けていられないぞ。



仁王門に到着。
やっぱりまだ早いけれど、仁王門とセットで見事な画だ。仁王門に向かって右側に広がる桜並木。うーん、素晴らしい!


大堂にお参りしてから、と思うのだが、どうしても桜の木々に誘われてしまう。もう門の先に見えている大堂に、なかなか着かないんだよねぇ。



境内の桜を見に来た人たちが集まるのが、五重塔
五重塔と一緒に撮る人、三脚を立てて撮る人、いろんな角度から撮りまくる人など、様々。太陽の位置によっても、撮影に向いているアングルが違ってくるもんね。


五重塔が赤く見えないけれど、そのシルエットで充分、満足。


そしてそして毎春のお楽しみ、境内に1本だけある笹部桜。
咲いてる、咲いてる!自然と足が早くなる。だって、この1本のために来ているんだもの。


先に到着した幼稚園児たちが、笹部桜の周りをぐるぐる走り回って遊んでいる。下に寝そべっているおじさんもいる。何だ、何だ!?今日はちょっと違うぞ。みんな、この木の魅力にやられたのか!?



この場所で初めて笹部桜を見たとき、あまりの美しさに驚いた。こんなに上品な桜があるんだ!と。
それからもいろんな桜を見たが、この桜以上に美しいと思った桜はない。それほど、私のとってこの桜は特別な桜だ。そして今年も、その美しさは健在だ。


今日、お山にいた時間のほとんどは、この木の下にいた。どの枝も、どの花も、それはそれは素晴らしい。



笹部桜の花の白さ、目が痛いほどの真っ白!ではなく、優しい白。
光に当たっている花も、影になっている花も、どちらもそれぞれの良さを持っている。
華やかな美人さんと、少し陰のある美人さんと、どちらも魅力的なんだなぁ。


そんな顔されたら惚れちゃうでしょー!みたいな感じかなぁ。



吉野桜が木綿ならば、笹部は絹である』
本当にそうだなぁ。シルクの輝き、シルクの品、シルクのなめらかさ、気品のシルク。


いつまでも私がウロウロしていたら他の人の邪魔になるだろうから、また来年来るねー。
他の巨木たちが何十年もお山の春を楽しませてきたように、この笹部桜も長生きして欲しいなぁ。