満たされるものを探してー「鉈切り丸」怪物の欲望の体験とその感触2ー

1月21日追記:このエントリーでは、書き間違いがあります(yu358さんが教えてくれました、どうもです)。"和田義盛"を"梶原景時"に読み替えて読んでください。書き直してしまうと、私の阿呆な間違いが消えてしまってつまらななくなるので。

 前エントリーの続き。
 昨年末、漸く四の方の声を聞けるようにまで回復してきた。のに、年越しのカウントダウンコンサートには某グループは出なかった。録画をしておいて、翌日ネットで調べて某グループが出演していなかったことを確認後に録画を削除。後輩さん達が某グループの持ち歌を歌ってくれたようだが、残念ながら私にとっては意味がない。
 新年のガチャスペシャルは通常通りに観ることが出来た。6人全員収録することが出来るなら、集められる子だけでも、一緒に集めてなぜロケをさせない?!、小窓にする理由がどこにある?。因みに無駄美人コーナーは、私にとって時間の無駄コーナーだと途中で気付いたので視聴を割愛した。「学校へ」で女装男子で観る気をなくしたのと同じ。6人が出てても私にとってつまらない題材はつまらない。乗馬と殺陣師は面白かった。

 「鉈切り丸」で四の方の声に拒否反応を起こした原因。私にとってだが、悪役とかそういうものを演じるにしては四の方の本来の声質が可愛い感じで高めの声質というのが原因だと思う。声を低めに作って喋るときが多い四の方だが、ナチュラルな声質はIZOのDVD収録の一人でインタビューに答えている声がそれだと思う。声優さんだったら、比較的年若い可愛い役を演じる時が多い人の声質。
 そういう声質が、老人が腰を曲げて喋っているような(というかそういう姿勢で演じていたから)しゃがれて歪な声質に変わっていた。「鉈切り丸」序で書いたように貧血を起こしたので、後半は見えない舞台の声だけを聞いていた故の勘違いだが、範頼の母いとが浜辺で漁師と会ったときの声を聞いて、そんな風に初めは範頼の声かと思っていたくらい似た種類の声質に聞こえた。音域が高めで歪みがある声質。二人とも役柄のせいで背中を同様に曲げているので(漁師を騙しているのかと思って台詞を私は聞いていた)、声質の歪みようが多少似ている。元々の声質が比較的低音だったり野太い感じの声質の人が悪役の声を出すのであれば聞き慣れているせいもあってか拒否反応もないのだが、そういうのからかなり遠い四の方の声質で演じると、歪さが大きすぎるため私は拒否反応を起こしたらしい。
 余談だが、昨年の9係の主題歌の四の方の歌声も余り気持ちよくない。頑張って低音域を出しているのは偉いなと言うか頑張っているなと思うが、声にナチュラルさが無いので特に聞かなくてもいいやという感じ。更に言うなら、この主題歌自体が歌詞の内容やメロディー等が私の好みの範疇外、某グループの声質をもってしても(番組には雰囲気はあって相応しいのだと思う、S.H.B.などよりは遙に)。ガチャも主題歌がMusic Lifeでなくなったこともあって余り観ていない。個人的にはそろそろ伸びやかな曲を歌って欲しいと希望。

 オーズで主人公と組んでいた怪人役を演じていた三浦さんが初期の頃に「愛される怪人になってくれ(演じてくれ)」と言われて、凄いプレッシャーを受けていた、みたいな記事を読んだ。そんな記事を読んだせいか、四の方は範頼については「同情?される悪役」を目指しているのだろうかと、頭の片隅でちらちらと疑問を持ちながら観劇していた。観劇後は内容が気持ち悪かったので、買ったパンフレットも同舞台内容が載った雑誌も読み返していないのだが、金閣寺やヴィルヴィルの時などと比べると四の方は”範頼の味方に立つんだ”みたいな感じはなかった。開演前のインタビューの時系列の変遷を読むと「嫌な奴」から「哀れな?人」程度には変化はしたようだったが。この部分が、観劇前にネットで見た感想の中に多く見られた範頼に同情的な感想(ファンの人に多かった)との四の方の温度差が何となく気になっていたせいもある。
 そんな印象を持って観た舞台の最終場面、範頼が死んだ後(最後の立ち回りから死んだ後までは頑張って体を引きずりあげて観た)。和田義盛?の台詞「範頼の死体は鳶にでも食わせてやれ」、範頼を哀れんでいるようには見えなかった。私が観た回では、和田は舞台の奥に運ばれていく範頼の死体を見ながら唾を吐き捨てるような(ないしは舌打ちするような)動作を取っていた。範頼という存在は、和田にとって最終場面においては(途中では畏敬の念も持ったが)文字通り唾棄すべき存在だったようだ。

 体調不良で見たが、最後の場面は恐らく和田についての動きを私は見誤ってはいないだろうと思う。これも憶測の材料にして、鉈切り丸感想はあと1回書くと思う。
 どんな人が読むかも分からないので一応注意書きを。『「範頼が鳶となって空を自由に飛べますように」と最終場面では和田が思っている』という感想を持っている人には不快な内容になると思われる。