オーシャンズ11(評価:★★)

とりあえず、今まで観ていなかった連作モノに手を出してみた。
 
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※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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1.評価
狙いはわからないでもないが
★★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
 
2.基本情報

 
(2001年/ワーナー/116分)
 
監督   :スティーヴン・ソダーバーグ
原案   :ジョージ・クレイトン・ジョンソン
脚本   :テッド・グリフィン
出演   :ジョージ・クルーニー
      ブラッド・ピット
      ジュリア・ロバーツ
      マット・デイモン
      アンディ・ガルシア
 
保釈中の窃盗犯ダニー・オーシャン刑務所暮らしの4年間にとんでもない犯罪計画を練り上げていた。それは、ラスベガスの3大カジノが全て集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもの。
オーシャンは旧友のラスティに話を持ちかけ、この計画の遂行に不可欠な各分野のスペシャリストをスカウトし、選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。
こうして、11人のプロによる、史上最大の強奪作戦がはじまった。
 
3.コメント
類稀なる特技を持った仲間たちが集い、悪い奴から華麗にお洒落に盗む。画面を縦横無尽に駆けずり回り、派手な爆破やドンパチを繰り返しながらも、人を一人も殺さない。
まあ、やりたいことはわかる。言うなれば、ルパン三世の世界そのものだ。
 
でもねー、ちょっと軽いのよ。
いや、登場人物の軽さはいい。ルパンだって、あれだからね。
軽いのは人物描写だったり、オーシャンの仕掛けた犯罪計画だったりといった、言わばディテールの部分。
おそらく、人物を描写するにも、華麗な犯罪計画を語るにも、登場人物が多過ぎるのだと思う。11人も俳優を用意しながら、結局見せ場があるのはジョージ・クルーニーとブラット・ピットばかり。ぶっちゃけた話、目の前に俳優の写真を並べられて「誰がオーシャンズ11だ?」と聞かれても、半分くらいしか答えられないもん。
 
黒澤先生じゃないけど、この手の映画で人物も盗みの手口もちゃんと描き切りたかったら、7人が限界なんじゃないかな?などと思ってしまった。まあ、これが5人目から「火星人」「スーパーマン」「ターミネーター」「ルパン」「次元」「五右衛門」「富士子」とかだったら忘れないだろうけどね。相手にはインターポールの日本人刑事がいてね。

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