最適なMacbookを選ぶためのヒント(その1:基本構成とポイントの理解)
10月24日の早朝、「Macbook Pro 13インチRetinaディスプレイモデル」が発表され、Macbookシリーズは実に3種類・6モデルのラインナップとなりました。
ただ、ラインナップを見ると、なにがどう選べば良いのやら、皆目見当もつかない状況となっております。
そこで、それぞれの本体価格・オプション価格などから、Macbook選びの指標となるようなデータを導きだしてみたいと思います。
・モデルを選ぶにあたってのチェックポイントはこちらをご覧ください。
・「パワー」「解像度」についての考え方はこちらをご覧下さい。
・「容量」についての考え方はこちらをご覧下さい。
・「携帯性」「コスト」、「総括」はこちらをご覧下さい。
3種類のMacbook
現在、Apple Storeで購入できる機種は、以下の3種類です。
ここではベースモデルの価格とともに紹介します。
(特長)
携帯性を最優先としながら、必要な機能も意欲的に搭載した、いわゆる「ウルトラブック」の元祖。光学ドライブ・ハードディスクなど、厚さや重さの原因となるものを思い切って排除する事により、従来にない薄さ・軽さを実現した。
(11インチモデルの仕様)
項目 仕様 ディスプレイ 11.6インチ(1,366 x 768) ストレージ 64GBフラッシュドライブ プロセッサ 1.7GHzデュアルコアIntel Core i5 メモリ 4GB サイズ 高さ0.3〜1.7cm、幅30cm、奥行き19.2cm 重さ 1.08kg 接続端子 USB3 x 2、Thunderbolt x 1、802.11n Wi-Fi,Bluetooth 4.0 バッテリー 最大5時間 価格 84,800円〜 (13インチモデルの仕様)
項目 仕様 ディスプレイ 13.3インチ(1,440 x 900) ストレージ 128GBフラッシュドライブ プロセッサ 1.8GHzデュアルコアIntel Core i5 メモリ 4GB サイズ 高さ0.3〜1.7cm、幅32.5cm、奥行き22.7cm 重さ 1.35kg 接続端子 USB3 x 2、Thunderbolt x 1、802.11n Wi-Fi,Bluetooth 4.0、SDカードスロット バッテリー 最大7時間 価格 102,800円〜
(特長)
マイナーアップデートを積み重ねながら、着々と進化を遂げてきた言わばAppleの「ベースマシン」。全種類中で最も重いが、その一方で搭載されているインタフェース・拡張性は全種類中で最高。裏返せば「軽量化のために機能を犠牲にしなかったマシン」とも言える。
(13インチモデルの仕様)
項目 仕様 ディスプレイ 13.3インチ(1,280 x 800) ストレージ 500GBハードディスク、8倍速SuperDrive プロセッサ 2.5GHzデュアルコアIntel Core i5 メモリ 4GB サイズ 高さ2.41cm、幅32.5cm、奥行き22.7cm 重さ 2.06kg 接続端子 USB3 x 2、Thunderbolt x 1、802.11n Wi-Fi,Bluetooth 4.0、ギガビットEthernet x 1、FireWire800 x 1、ヘッドフォンポート、SDXCカードスロット バッテリー 最大7時間 価格 102,800円〜 (15インチモデルの仕様)
項目 仕様 ディスプレイ 15.4インチ(1,440 x 900) ストレージ 500GBハードディスク、8倍速SuperDrive プロセッサ 2.3GHzクアッドコアIntel Core i7 メモリ 4GB サイズ 高さ2.41cm、幅36.4cm、奥行き24.9cm 重さ 2.56kg 接続端子 USB3 x 2、Thunderbolt x 1、802.11n Wi-Fi,Bluetooth 4.0、ギガビットEthernet x 1、FireWire800 x 1、オーディオライン入力/出力、SDXCカードスロット バッテリー 最大7時間 価格 154,800円〜
(特長)
設計を一から見直し、Airの携帯性とProのパワーを混在させ、そこにRetina Displayを搭載したAppleの最新戦略モデル。Airに見られた「割り切り」は相当に排除されつつも、近未来的に「不要」となると考えられる光学ドライブ、優先LANポートなどの機能を大胆に排除する事により、パワフルと軽量を同時に実現した。
(13インチモデルの仕様)
項目 仕様 ディスプレイ 13インチ(2,560 x 1,600) ストレージ 128GBフラッシュストレージ プロセッサ 2.5GHzデュアルコアIntel Core i5 メモリ 8GB サイズ 高さ1.9cm、幅31.4cm、奥行き21.9cm 重さ 1.62kg 接続端子 USB3 x 2、Thunderbolt x 2、802.11n Wi-Fi,Bluetooth 4.0、ヘッドフォンポート、SDXCカードスロット、HDMIポート x 1 バッテリー 最大7時間 価格 144,800円〜 (15インチモデルの仕様)
項目 仕様 ディスプレイ 15インチ(2,880 x 1,800) ストレージ 256GBフラッシュストレージ プロセッサ 2.3GHzクアッドコアIntel Core i7 メモリ 8GB サイズ 高さ1.8cm、幅35.89cm、奥行き24.71cm 重さ 2.02kg 接続端子 USB3 x 2、Thunderbolt x 2、802.11n Wi-Fi,Bluetooth 4.0、ヘッドフォンポート、SDXCカードスロット、HDMIポート x 1 バッテリー 最大7時間 価格 184,800円〜
モデルの違いを考えるための、3つのポイント。
6種類もあるのには、それなりの理由があり、そのポイントは大きく3点に大別されます。
- ポイント1。ディスプレイのサイズ。
ディスプレイサイズは、11インチ、13インチ、15インチの3種類がラインナップされています。
携帯性を最重視したMacbook Airには11インチと13インチが、その他のモデルには13インチと15インチがラインナップされています。
- ポイント2。ディスプレイの解像度。
現在、AppleはRetina Displayという独自のディスプレイ技術を持っています。ひとことで言えば、「とてもきめ細かな画像を表示できるディスプレイ」です。具体的には、従来のディスプレイが1つの点で表していたものを、Retina Displayは同じ大きさで4つの点で表します。
このディスプレイは論より証拠。実際にご覧頂く事を推奨しますが、一目見れば、これがもの凄く魅力的な技術である事がおわかりになると思います。
現在、このRetina Displayを搭載しているMacは二種類です。
また、意外な落とし穴とも言えますが、Macbook pro13インチのディスプレイ解像度は、他のモデルと比較すると低いという事実があります。Macbook Air13インチはおろか、Macbook Air11インチにも負けています。
これが、Macbook pro13インチのほぼ唯一と言っても良い欠点です。
- ポイント3。携帯性と割り切り。
ノートパソコンのサイズは、どうしてもディスプレイのサイズで決まってしまいます。その一方、重さや薄さは努力次第では、ある程度までの軽量化や薄型化が可能です。
ただし、軽量化・薄型化を極端に進めて行った場合、どうしても機能的な「割り切り」が必要になってきますので、携帯性の高いモデルは「何を割り切っているのか」を見定めるのが重要になってきます。
これを最も押し進めたのモデルがMacbook Air。相対的に、軽量化に重点を置かず機能を重視したのが従来型のMacbook pro。そして、携帯性と性能のバランスを取ったのがMacbook pro with Retina dispalyと考えて良いと思います。