寝台車でヘルシンキへ

Too2012-10-16

 10月16日(火)、18時10分の寝台列車サンタクロースエクスプレスでヘルシンキに向かいます。それまで心残りがないようロヴァニエミの街を楽しむ予定。昨夜のオーロラの疲れもあって、8時半起床。
 ハチミツを見つけたので、またワッフルを焼いてみた。もっちりしてておいしいー!

 窓からの眺め。天気は悪くなさそう。

 11時過ぎにホテルをチェックアウトして、ラゲッジルームにスーツケースを預け、隣接しているというショッピングセンターへ。ほとんど閉まってます。

 街の中心地、サンポセンターの温度計。0度。

 スーパーに寄って空になったペットボトルを換金、それを元手に量り売りのお菓子を買ってみました。

 中身はまた改めて!

 気になっていた謎の店へ。店頭はこんな感じ。室内常設フリマというかカプセルショップというか、いろんな人がブースを借りて不用品を出品しているっぽい。しかもカフェも併設。

 日本だったら売るのがはばかられるようなコンディションのマリメッコのブーツとか。

 サウナセットとか、工具から橇から食器から服から本からとにかく雑多なものが売られています。が、残念ながらムーミンはなんにも発見できず。

 クリスマスグッズを多く出品していたブースでプチフィーバー。手前のクロスとかは買い占めた(笑)。コンディションはよくないけど、0.5ユーロとか1ユーロとか破格だから! 他のブースでマリメッコ服もいろいろ購入。

 あんまりいいものはないなぁと思っていたら特設コーナーがありました。ブースは個人個人が出品(基本、無人。会計は総合レジで
。値札に書いてあるブース番号で管理するというシステム)、お宝コーナーはヴィンテージショップが出店してるのか、またはいったん店が買い取って販売しているのか詳細は不明。こちらは激安ではありませんが、小さいコップで3ユーロ、マグで10ユーロとか。十分、激安か(笑)!?

 ついつい買い物にハマって14時前になってしまいました。いったんホテルで荷物を預け直し、目的のアルクティクムへ。

 この光景を覚えておいてください。

 手前にカフェ。ランチ終わってたorz

 自業自得だけど、冷たいポロorロヒにちょっとヘコむ。あったかスープが飲みたかったよぉ。しかもエスプレッソマシーンも壊れてた。ラップサンドもキャロットケーキもおいしかったけど……。

 北極圏の自然と暮らしを紹介する博物館アルクティクムはアアルトが設計。カフェもオシャレです。

 光を最大限に取り込む天井が超カッコイイ! 今回は撮れなかったけど、ライトアップされた外からの様子もすごく絵になります。
建物は2フロアで、左右に展示室が。室内の撮影は禁止です。

 展示室内には数組のグループがいましたが、タイミングによってはほぼ無人! 静かで最高の雰囲気です。

 この風景も覚えておいてください。建物の突き当たりの窓から見た川。外にも展示物があるようです。

 入場料は大人12ユーロ。展示以外に寝ころんで見るオーロラの投影(CG、随時上映)と、ラップランドの四季の写真を上映するホールがあって、ちょうど上映が15時にあるわよ〜と入り口で教えてくれたので、まずはそれを見物。出てきたら、急に雪が降り始めていました。

 すごい勢いで雪が! スタッフの方々もはしゃいで見物に。初雪は現地の方もうれしいそうです。

 展示の量はそんなに多くなく、子どもも楽しめるような体験型の展示もあります。企画展は音楽ネタで、各地の民謡的な歌から最近のメタルバンドまで紹介されていておもしろかった。きれいな歌声の姉妹ヨイク歌手(だったと思う)のCDがあったら欲しかったけど、売店には見当たらず。特にめぼしいものもなかったので、世界最北のマックで早めのご飯を食べてから電車に乗ろうと、17時前に外へ。

 あっという間に雪景色。

 昨日とはまったく違う光景にテンションアップ↑ 雨と違って雪ってワクワクしますよね〜。 

 が、足元がクロックス(けもけも付き)だったので、寒くはないけど、滑る〜。

 はしゃぎつつき慎重に歩いて、世界最北のマクドナルドに到着したのは17時15分ぐらい。ついつい雪の撮影とかで時間を使いすぎました。ホテルまでの移動に予想外の時間がかかることも考慮してテイクアウトすることに。

 マックの看板。

 店内。店員さんはなぜか美男美女揃い。笑顔も英語も完璧。ハッピーミールのオマケが絵本だったので、ハッピーミール1つ(たぶん、子連れと思われたに違いない)とフィンランド限定らしいライ麦バーガーをオーダー。日本だとすぐに出てくるイメージですが、気が急いていたせいかけっこう待たされた気がしました。

 サンポセンターの時計は15時半。早足でホテルに戻り、タクシーを呼んでもらって、駅に到着したのが42分。なんだ、余裕じゃん(笑)。前回はバスターミナルからこの鉄道駅に直行して、駅のカフェで晩御飯を買ったので、もう一回寄ってみたいなと思ったんですが、雪のなかスーツケースを引くのが意外に大変(自分の車両が遠かったのと、相方が手首を痛めていてスーツケースを任せられなかった)。

 ホームにも雪が積もっています。

 既存のキャラクターのなかオリジナルなのかわかりませんが、フクロウや熊など森の生物を描いたかわいい車両!

 トイレとシャワー付きの二階の個室にスーツケースを運び入れ、まだ時間があったのでいったん外に出てみましたが、やはり駅舎まで戻るのは断念。乗り遅れたら大事ですし! 列車内にも食堂車と売店があるので、そっちを利用してみることにしました。

 個室の一例。騒音に配慮してか、ベッドが右側の個室と左側の個室が交互になっています(トイレ&シャワーが隣り合わせに設置してある)。隣からは日本語の会話が(笑)。

 ベッドカバーとタオル。バスタオル、フェイスタオル、小さい容器に入った水、シャワーキャップ、ソープなどがひとりひとつ付いています。ファブリック類はフィンレイソンで、使い心地も抜群。売ってたら買おうかと思ったけど、ショップにはなかった。

 車窓にミゾレ。今回は少し早めの電車にしたので車窓からの風景(あわよくばオーロラも!)が楽しめるかと期待していましたが、すでにかなり暗く、室内の電気を消してもあまり外は見えず。

「旅情旅情〜」とか言いながら、早速飲みだした相方ですが、揺れる列車に酔ったらしく、ベッドでぐったり。昨夜、オーロラで張り切りすぎて、風邪っぽかったようです。
 ひとりで売店に買い出しに。画像はないのですが、食堂車と兼用になっていて、その場でビールを飲む方々も。ドーナツが欲しかったのですが、迫力満点の店員さんに「ノー、ムンッキ!」とシナモンロールを指さされ、冷えたシナモンロールはノーサンキューだったので、カフェオレを頼んだら粉末に熱湯を注いで2.6ユーロ。ぐすん。
 20時ぐらいに少し元気を取り戻した相方と晩御飯。マックは冷えきっているのみならず、焦って移動したせいか、悲しい姿に。

 スマイルセットはフツーだったとのこと。ライ麦バーガーはパンとパテのハーモニー(笑)がおもしろい。シャキシャキキャベツのマヨネーズとケチャップで、ライ麦パンのぱさぱさが中和されてて食べやすいです。

 絵本のラインナップ。けっこう文字いっぱいでした。日本でも絵本がつくことがあるのかどうか知りませんが、プラスチックのオモチャよりいいと思う!(子どもがどっちを喜ぶかは知らないけど)。

 途中駅で停車中にCさんが来てくれました! フィンランドの電車は改札がないので、ホームや列車に自由に入れます(車内での検札はあります。今回は日本からネットで予約してeチケットだったので、車掌さんにスマホ画面を見せました)。個室に来てもらって短時間のマシンガントーク。「乾燥がひどい!」とか愚痴っちゃいましたが、久々にリラックスできるひとときで、楽しかった〜。
 お土産までいただいちゃいました。高級ゲイシャチョコ詰め合わせ、朝食用のコーヒーと生プルーン! コーヒーはコーヒー牛乳系で、ブラマンジェをゆるくしたようなトロミがあって、特にミントが好みでした。プルーンも甘酸っぱくておいしかったです♪ 袋もかわいいー。ありがとうございました!

 車内のことはまた詳しく書きますが(と面倒くさいことは後回し。ホテルの様子もアップしてなくてすみません)、22時前にシャワーを使ってみて、23時頃就寝。
 ベッドの頭のほうにはラック、コンセント、目覚まし、ライトなど、必要なものが揃っています。ぐっすり就寝……のはずが、なぜか電車が揺れる揺れる。前回乗ったときは時間が遅くて短かったせいもあるのですが、ぐっすり寝られたのに、今回は1〜2時間置きに目が覚めてしまい、熟睡できず。停車はしないはずなのですが、駅なのか線路切り換えスポット的なところなのか、定期的にガクガク揺れるんです。耳栓をしていたし、わたしは乗り物酔いはしないほうなのですが、ぐったり疲れて朝6時に起床。こんなに揺れるものなのか、それとも(電車にもあるのかどうかわからないけど)スノータイヤに切り換えてなかった的な何かなのか。サンタクロースエクスプレスにお乗りになったことがある方、どうだったか教えていただけるとうれしいです。寝台車の旅は楽しくて好きですが、毎回こんなに揺れるなら、次は飛行機移動を考えないと。

 7時前にヘルシンキ着の予定でしたが、少し遅れて20分頃到着。これは手前の駅。

 サンタクロースエクスプレスは個室2人利用で1人112・83ユーロ。ホテル代が1泊浮いて、寝てる間に長距離移動できると思えば安い。
 翌日はヘルシンキで、楽しい予定が! 続きはまた〜。