追悼ミック・カーン氏

 「追悼」って、この言葉、この1、2年位で何度、目にした事だろう?つい最近もニューウェーブ、インダストリアル系のバンドとして80’sには、よく知られた存在であった『slits』『throbbing Gristles』のメンバーの突然の死、どちらも2010年の年末ではなかったか。そして、今回はJAPANのベーシスト「ミック・カーン氏」
 癌で亡くなったそうだ。私は正月に丁度、旧友にミック・カーンが癌で治療中と聞いたばかりであったので、今回の知らせは、あまりに突然に感じ、大変ショックであった。デビッド・シルヴィアンのボーカルとミック・カーンのヌメッと絡み合うかのような音も二度と聞けないのかと思うと非常に寂しく思う。
 誰もが皆、言うように本当に独特なベーシストであった。ちょっとフレーズを聞いただけで彼の音と分かるベースラインは唯一無二であった。その独特のミュージシャンとしての佇まいはプレイヤーというよりアーティストのそれであった。そうした個性は、音楽のみならず、他の創作も行っており彫塑作品等も残していた。また、意識的であったにせよ、若い頃の彼の風貌にも多く独特の個性が表れていた。japan時代は他のメンバー同様、独特のきわどくも斬新なファッションとメイクで当時のミーハーなロック雑誌のグラビアを彩った。まさに「ポップ・アイコン」

 ミック・カーン氏のご冥福を深くお祈り致します。






 Japan時代の映像