第29話 ヴェイガンはどんな方法で地上に戦力を貯めたのか
【湧き過ぎだろヴェイガン】
イゼルカント様の地球侵略宣言と共に
地球上の至るところからヴェイガンの
ＭＳ群が出現した。
アセム編で粛正委員会を立ち上げヴェイ
ガンの協力者を葬り、挙国一致(強制)で
戦争に邁進したのにどうしてここまで
潜り込まれたのか？そしてどうやれば
あれだけのＭＳを秘匿出来たのか？
連中がどのような浸透作戦を駆使した
のか考えてみた。
【プロセス１ 地上で暴れる】
ダウネスの破片に紛れ降下した部隊は
地上で破壊活動を行い、適度に連邦軍
と交戦したあとは掃討されたように
見せかけ潜伏する。
【プロセス２ コロニーを攻撃】
地上での戦闘が収束した後は、ノート
ラム攻撃に参加した残存艦隊で各コロニ
ーを攻撃する。
この作戦の意図は第一に居住スペース
を奪う事であり、コロニー難民を大量に
発生させるのが狙いである。
第二に戦闘の混乱に乗じ、難民の中に
ヴェイガンの工作員を送り込む。
第三に難民の行き先を地球に誘導させる。
コロニーを適度に破壊し、生存者を
作りだせばそれは自ずと難民になり。
別のコロニーに移住を余儀なくされる。
しかしコロニーは限られた閉鎖空間で
あり、人口の定員は限られている。
ファーデーンの地下スラムのように
急造の住居を用意しても、水・空気・
資源リサイクルシステムがいずれ限界
に達し、難民受入れは困難となる。
そうなれば行き場を失った難民は地球へ
行くしかない。最終的な受け皿は広大な
大地を持つあの星だけになる。
【プロセス３ 地球へ降下】
特定のコロニーを襲撃した際、脱出に
成功した生存者を丸ごとヴェイガンの
工作員とすり替える。
地球は難民の大量流入で新たな街が作ら
れるか既存の都市が拡大する。そこへ
彼らは集団転居し、その一角を抑える。
これによってヴェイガン工作員だけが
住むエリアを確保できる。
また少数で各コロニーに難民として潜伏
していた者も、地球への疎開と称して
合流に向かう。そこで地上の各都市に
分散する。
【プロセス４ 地上で戦闘を再開】
地上で潜伏してた部隊による攻撃を再開
させ各都市を襲撃する。これにより
難民になり済ました工作員も攻撃に合うが
その犠牲により地球市民としての信頼と
同情を得る事を狙う。
また行政府や軍・警察などに対する攻撃も
実行し、大量の人員不足を発生させる。
そうなれば大規模な人員募集があるので
工作員を連邦体勢側に潜り込ませる。
(偽の経歴でその手の経験者とあれば人手
不足も手伝い非常に採用され易い)
【プロセス５ 戦力蓄積開始】
集団移転した工作員は無職であるので
彼らは自活するという名目でＭＳ鍛冶屋
・ＭＳ工房を立ち上げる。
(資金は政府や行政などの助成金などで)
かつてギーラ・ゾイがＭＳ設計図を売り
さばいていたように、彼らも民生用ＭＳを
製造販売、保守管理して生活基盤を得る。
これによりヴェイガン製ＭＳを地上で
量産する基盤を得る。従業員はもちろん
工作員だけなので秘密は守られる。
あとはここで製造されたパーツを世界
各地の同士に送り、来るべき日に備える。
【備考】
地球市民になり済ます方法はかつての
ギーラ・ゾイの手口に近い。
外伝追憶のシドでは主人公ウィービックが
住んでいたコロニーが襲撃され、彼がいた
孤児院が全滅する描写がある。この出来事は
アセム編の終盤かその直後と思われる。
(時系列が明かされていないので間違いの
可能性もあるが)
この場面では住民が"救護船"へ逃げる事を
呼び掛けている。
コロニーを破壊せず、孤児院まで襲撃する
のは何か意図があるのではないか？と思う。
理由は上記『プロセス２』にあるのではと
考えている。
フリット一家が地球のオリバーノーツに
住んでいたのはコロニー襲撃が増えたため
より安全な場所へ疎開したためではないか
と考えた。
キオ編冒頭で警戒網を抜けてビッグリングを
攻め落とした部隊だが、長い歳月の間に軍の
システム関係者に工作員が潜り込み。バックドア
から防衛システムを無力化した線も考えられる。
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