心震わす詩に出会う

本日、紀伊国屋書店にヒラで積まれていた本が目に留まり、パラパラとめくる……。

飛行機と想像力 -翼へのパッション

飛行機と想像力 -翼へのパッション

そこでいきなり私の心をつかんだのが、この詩だった。

生ける機械
カタピユルトより、魔物が飛び出すのを見ろ!
 ヂユラルミンの腕が、虚空にうなるのを聞け!
鳥でもなければ、龍でもない。
 ――それは「生ける機械」だ、有機物だ。
「想像」と、「凍つた理性」とが、
 パルテノンを造つたと誰やらはいふ――
あのパルテノンか。そんなものは笑破してしまへ!
 そら見ろ。怪奇なドルニエーDoxが、闊歩するではないか。

他のページを見るまでも無く購入決定。正月休みにゆっくり読み進めます。いやあ、散文詩に感動したのは初めてかもしれない……と思う一方で、どこかにデジャヴも感じていた。で、ちょっと考えて気がついたデジャヴの正体がコレ。
HELLSING 6 (ヤングキングコミックス)
HELLSING』(平野耕太少年画報社
(画像リンクは6巻、先日発売の7巻はまだリンクがありませんでした)今さらながら「ヘルシング」の台詞回しは「詩」なんだなと気付かされた。有名な4巻の「諸君、私は戦争が好きだ」の演説も、よく考えれば詩だよな。

/横目で観ていた映画

AXにチャンネルを変えたら映画版の「機動戦士ガンダム0083」をやっていた。映画版を観るのは2度目かな。冷静に見るとバカバカしかったり、非道だったりすることを、それとわかっていて格好良く演出しているのが本作の魅力だと改めて思う。クライマックスのデンドロvsノイエジール、超巨大な宇宙戦兵器同士がチャンバラをする絵のバカらしい格好良さ! コロニー落としの大量破壊(&描写は無いけど大量殺戮)を見届けて「男達の魂の輝きだ…」と言ってのける非道さ! 21時からはアニマックスで「MAROKO 麿子」を観る。押井守の非メジャー路線作品には珍しく私の波長に合ってゲラゲラ笑ってしまった。ただ、デウス・エクス・マキーナ(機械仕掛けの神)に言及した後もダラダラと続いてしまい、後半はかなり飽きてしまった。これは再編集故の問題?