「効エネルギー」日記

2016-12-10

ラニーニャ終息?

世界の気候は海面温度に左右される度合いが高い。とはいえ、どのようにしてというメカニズムは必ずしも明らかではないようだ。ラニーニャは世界的な異常気象を引き起こすとされ、今秋ペルー沖で発生した。11月のペルー沖監視海域の平均海面水温は24.5度で、基準値となる過去30年間の平均から0.6度低かった。わずかの温度差のようだが、海面の広がりが大きいため上昇気流が減少したのが気象に影響するのだろう。これについて気象庁は9日、南米ペルー沖の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が来春までに終息する可能性が高いとする監視速報を発表した。ラニーニャが冬の終わりまで続く可能性は50%で、春に終息し平常の状態に戻る可能性は70%としている。ペルー沖では貿易風が弱まりつつあり、表層の冷水の温度が冬の間は維持されるが、春にかけて徐々に上昇していくのが要因だそうだ。このラニーニャが日本の気象にどれほど影響を与えているかは分からない。だが、これと同じ地域である太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象エルニーニョ程ではないように思える。

2016-12-09

スマートフォンUSBケーブル

半月ほど前、docomoショップでスマートフォンを新しくした。別に前のものが気に入らないと言うことではなく、5年ほど経ったためだろうがバッテリーが一日保たなくなったからだ。バッテリーの交換も検討したが、結構なコストがかかることが分かり、また修理だから1週間ほどかかると知ったために、新しいものにした。手続きはややこしかったが、ポイントが結構貯まっていたお陰で、使ったコストはほとんどゼロに近かった。前のものとは充電の接続部分が違うということで新しく購入したが、以前のものはUSBケーブルとしての利用が出来たのに、新しいものは電気のコンセントに挿す部分とケーブルが一体になっている。だから一泊で遠出するときなど、充電器を持ち歩かなければならないことになった。そのため、PCへ画像などを取り出すのにも、充電器のケーブルは使えず、コネクターが新しい形状のUDBケーブルを入手しなくてはならなくなった。コストがそれほどかかる訳ではないから、ケーブルを買い求めたが、なぜ以前のもののように充電器とUSBケーブルが一体化して抜き差しできるようにしなかったのだろう。ショップの人に尋ねたが、自分の買い求めた新しい機種から一体化しているのだという。充電電流が大きいために一体化した設計になったのだろうか。入手したUSBケーブルでPCからの充電も出来ないわけでもないようだ。PCからの場合充電に時間がかかるのかもしれない。

2016-12-08

川内原子力発電所1号機起動

定期検査を実施していた九州電力川内原子力発電所1号機89万キロワットが今日再起動された。PWR型の原子炉だから、福島原発のものとは原子炉の形式が違うが、だから安全だと言うことにはならない。来年1月6日に国による総合負荷性能検査を受け営業運転に復帰する予定になっている。当初稼働に反対して知事になった三反園訓知事は稼働を事実上容認したようだ。2号機の定検は12月16日に開始する予定となっている。

 川内1、2号機は全国で初めて原子力規制委員会による新規制基準適合性審査に合格し、15年8月、10月にそれぞれ再稼働。トラブルなく営業運転を続けていた。今回法定の定期検査で停止させていたものについて、安全基準への適合が再度チェックされたもの。熊本地震が稼働再開に影響するかと思ったが、格別のことはなく、順調に稼働されたようだ。現状から見てある程度の再開はやむを得ないのではあるが、太陽光発電の普及が進む九州電力管内では、余剰になる太陽光発電の発電を抑制する事態が早くなるかもしれない。

2016-12-06

再エネから水素を固体酸化物型電解で高効率製造

最近太陽光発電からの電気で水を電気分解するシステムが実証段階を終わるような気配になっている。ここでの課題は電気分解の効率がかなり低いために、時間とコストがかかることだろう。これを多少でも解消する技術がNEDOから紹介されている。従来の水の電気分解技術に比べて、大幅に電解電流密度を高めた材料を使い、水素を大量に合成できるというものだ。それは、無機機能材料研究部門 機能集積化技術グループが開発したもので、固体酸化物型電解セル(SOEC)の陽極に使う、寸法がnmレベルの酸化物複合化材料だ。

固体酸化物型電解セルによる水電解は、水素製造に必要なエネルギーを従来の水電解技術に比べて20〜30 %削減できる上、Pt(白金)などの貴金属による電極が不要などの利点がある。しかし、その一方で、セル面積あたりの水素製造量(合成速度)が少なかった。新しい材料を陽極に使った固体酸化物型電解セルで高温水蒸気電解したところ、電解電流密度は2.3 A/cm2(750 ℃、電解電圧1.3 V)となった。既存の水電解技術であるアルカリ水電解や、高分子型電解、これまでのSOEC高温水蒸気電解の2〜10倍という数値で、実用化の目安とされている2 A/cm2を上回ったということだ。これと同じような固体酸化物電極を使って水素を使う技術について、米国Fuel Cell Energy社が最近発表したものに拠れば、かなり大量に分解製造できる技術をDOEの資金支援を受けて開発したと言うことだ。この場合には、水素を大容量の固体酸化燃料電池で発電するのに使うとしている。水素経済社会が近くなっているという感じがする。

2016-12-05

地熱発電の環境評価

日本が持つ地熱発電の潜在量は、米国インドネシアに続く3番目の大きさだ。地震国であることからくる隠れたメリットだが、その顕在化は進んでいない。地熱発電に適した地域が、国立公園であったり温泉地であったりして、地熱を取り出すことがその地域の環境に大きなマイナスの影響を与えるとされ、厳しい規制が適用されていた。しかし、地熱発電は発電量が安定していて、再エネによるベース電力となる。これは水力発電も同様ではあるが、規模の大きなものの開発余地が少ない。

地熱発電の開発をするための障壁になっていた規制も緩和されつつあるが、一定規模以上地熱発電設備を建設・増設する際には、環境影響評価法において、環境アセスメントを実施することが定められている。その手続には4年程度を要しており、地熱発電のさらなる導入普及のためには、手続期間を短縮することが求められてきた。NEDOでは、環境アセスメントの手続期間の半減を目指して、2014年度から「環境アセスメント調査早期実証事業」を実施している。その成果として、2017年度末頃にガイドブックとして公表し、地熱発電事業者等に広く活用してもらい、環境アセスメントの質を落とさず手続期間の半減を目指しているということだ。地熱発電の開発自体が、熱を汲み出すための穴を掘削しなければならずコストが大きい。アセスの時間が短くなれば、事業リスクも小さくなる。NEDOの成果によって大幅なアセス期間の短縮がされることを期待したい。