新小児科医のつぶやき

2012-08-25 日本助産師会の自由研究

夏休みの小学校の自由研究レベルですから、そのつもりでお読み下さい。助産師会が結構なお力をお持ちの事は医療関係者なら周知の事です。ではその実態はと言えば、外野からでは窺い知れないです。そこでポイントを会員数にある程度しぼって切り込んで見ます。


日本助産師会の歴史

日本助産師会HPに日本助産師界のあゆみ(歴史)と言うのがあります。そこにある助産師会設立までの動きを見ると、


経緯
1927 日本産婆会創立
1946 日本産婆会、帝国看護協会、日本保健婦協会が統合され日本産婆看護婦保健婦協会設立
1951 ・日本産婆看護婦保健婦協会が日本看護協会に名称変更
・助産師が国家資格となる
1955 日本看護協会から脱会して日本助産師会設立


1955年の脱会の経緯としては伏線として、

1953(昭和28)年、看護協会が国際看護師協会(ICN)に加盟するにあたり、今まで正会員であった助産婦(現・助産師)は準会員として扱う、という意見が出されました。

詳しい事情は知る由もありませんが、国家資格の認定が始まったのが1951年ですから、資格の問題が浮上したのかもしれません。まあ、読むからにもめる種です。だって看護協会になるまでは「日本産婆看護婦保健婦協会」として産婆がトップに出ていたわけですから。次が部外者には非常にわかり難いのですが、

厚生省(現・厚生労働省)は、当時新しく計画する社会福祉・社会保障の準備段階として助産婦実態調査を企画していました。その調査への協力要請に対する、協会と助産婦部会との意見の対立などもあって、助産婦職の一層の独自性と専門性を尊重した、助産婦独自の会の設立を求める声が高まりました。

厚生省が企画した助産婦実態調査が何故に問題化したかは理由が書いていないのでわかりません。とにかく看護側と助産師側が猛烈に対立したのだろうぐらいしか言えません。対立の結果、

1955(昭和30)年1月、臨時総会において、190対2で助産婦部会は看護協会からの脱会を決議しました。100人が協会に残留、会員数6万人からなる日本助産婦会が創立

圧倒的多数意見で看護協会から脱会したになっています。よほど対立は物凄かったと想像する他はありません。なんとなくですが、臨時総会で反対した2人と看護協会に残留した100人は助産婦の中でも看護婦資格を持っていた者に思えますが、真相は不明です。


日本助産師会の会員数

歴史から見て1955年の時点では

    会員数6万人

こうであった事が確認できます。これが半世紀以上前のお話ですが、現在の助産師会の会員が何人かです。案外見つけるのが大変だったのですが、やっとこさこういうページを見つけました。会員数を紹介する前に面白かったのは、

設立年月日 1927年月日

これは日本産婆会から数えたものであるのが確認できます。でもって会員数なのですが、

会員数 7000 人(内 女性 7000 人)

このページがいつのデータに基づいているかの確認が出来ませんが、現在の会員数は7000人程度と理解しても良さそうです。半世紀前の約1/10と言うところでしょうか。ではでは日本の助産師数は何人かになります。これがまたはっきりしたデータが把握し難かったのですが、厚労省資料の保健医療関係者の動向

もう少し詳しいデータを平成22年衛生行政報告例の概要からピックアップしてみると、


2000 2002 2004 2006 2008 2010
就業助産師数 24511 24340 25257 25775 27789 29672


おおよそ3万人ぐらいの就業助産師がいるとして良さそうです。そうなると1955年の6万人はなんだとなりますが、平成22年衛生行政報告でもっとも古いデータで1965年で4万3267人と言うのがあり、これが1970年には2万8087人になっていますから、1955年には6万人ぐらいでもおかしくないとみます。でもって日本助産師会の組織率は、

    7000人 / 3万人 = 23.3(%)

就業助産師の1/4弱程度と見て良さそうです。


就業助産師の分類

平成22年衛生行政報告はもう少し詳しい情報もあるのでご紹介します。そこに雇用形態、就業場所のデータがあり、


分類 助産師数
総 数 29672
病 院 19068
診療所 有床 6142
無床 237
助産所 開設者 890
従事者 353
出張のみによる者 546
訪問看護ステーション 管理者 2
従事者 5
社会福祉施設 児童福祉施設 12
その他 2
保健所又は市町村 保健所 266
市町村 722
事業所 24
看護師等学校又は研究機関 1298
その他 105


どうしても注目となるのは助産所ですが、この統計の項目はすべて独立しているので、助産所を持っているものが890人、その従業員が353人、助産所を持たずに出張のみで助産業務を行なっている者が546人になります。そうそう注意としては、すべてが分娩を請け負っている訳ではありませんのでよろしく。ここまで調べたら都道府県別のデータも欲しいところで、


都道府県 開設者 従事者 出張のみによる者
北海道 30 6 9
青 森 4 1 3
岩 手 6 2 3
宮 城 17 7 2
秋 田 3 0 5
山 形 0 0 8
福 島 10 4 4
茨 城 21 3 18
栃 木 10 3 3
群 馬 11 1 7
埼 玉 40 20 37
千 葉 24 12 32
東 京 86 60 71
神奈川 62 58 28
新 潟 13 1 79
富 山 16 1 1
石 川 20 1 0
福 井 14 5 6
山 梨 7 1 4
長 野 35 13 10
岐 阜 41 7 8
静 岡 37 16 16
愛 知 65 22 21
三 重 10 0 8
滋 賀 17 3 10
京 都 16 8 16
大 阪 56 24 22
兵 庫 32 15 20
奈 良 13 6 7
和歌山 15 2 5
鳥 取 5 0 4
島 根 6 6 5
岡 山 12 9 0
広 島 12 0 13
山 口 12 3 1
徳 島 8 0 2
香 川 12 4 3
愛 媛 3 7 0
高 知 6 0 1
福 岡 18 12 4
佐 賀 2 0 2
長 崎 9 0 3
熊 本 8 0 18
大 分 17 2 1
宮 崎 12 2 6
鹿児島 12 6 18
沖 縄 5 0 2
全 国 890 353 546


「出張のみによる者」が具体的にどんな業務をしているか良くわからないのですが、最多が新潟県の79人と言うのは妙に感心しました。その辺の上位集計をやっておくと、


都道府県 開設者 都道府県 従事者 都道府県 出張のみによる者
東 京 86 東 京 60 新 潟 79
愛 知 65 神奈川 58 東 京 71
神奈川 62 大 阪 24 埼 玉 37
大 阪 56 愛 知 22 千 葉 32
岐 阜 41 埼 玉 20 神奈川 28
埼 玉 40 静 岡 16 大 阪 22
静 岡 37 兵 庫 15 愛 知 21
長 野 35 長 野 13 兵 庫 20
兵 庫 32 福 岡 12 熊 本 18
北海道 30 千 葉 12 茨 城 18


こんな感じです。従業員数を付け加えたのは、ごく常識的に見て、従業員数が多いところの方が助産所分娩が行われている可能性は高いだろうぐらいです。


助産師会と医師会

とりあえず助産所の助産師数は全部で1789人である事が確認できました。このうちさらに従業員数を除くと1436人です。この1436人が全員助産師会会員であったとすると助産師会の28.5%に当たる事になります。つまり、

  1. 助産師のうち助産師会に加入している者が約1/4
  2. 助産師会の中で1431人が占める割合がこれまた約1/4

つまり就業助産師の約1/16の意見が助産師会の代表意見になります。


一方で日本の医師数(調べ直しました)は医療施設の従事者が28万人で勤務医が18万人、開業医が10万人です。一方で日医は会員数が16万5000人で勤務医会員が7万8000人となっています。このうち勤務医会員は事実上発言力はないわけで、日医は開業医会員が握っています。医師全体の3割程度です。全体の3割で医師を代表する意見でゴザイとやってるわけです。

もう少し言えば日医の意見を左右する位置にいる者は、医師会出世双六参戦条件の意欲以外の、ヒマとカネの比重が高くなり、最終ステージまで到達できるのは中小医療グループの経営者にほぼ限定されています。日医執行部のメンバーを見ればすぐ判ります。私も日医会員の開業医ではありますが、私がリアルで日医に及ぼせる影響は、

    日医執行部に影響を及ぼせる可能性がある県医師会長に影響が及ぼせる可能性がある市医師会長に影響が及ぼせる可能性がある区医師会長に影響が及ぼせる可能性がある区理事に知り合いがおれば意見できる。

寿限無みたいですが、実質「無い」と言うわけです。どうでしょうか、日医会員16万5000人のうちで日医の意見構成に影響できる人物は1000人もいるのでしょうか。多く見積もっても2000人もいるかどうかは個人的に疑問です。


助産師会と医師会には組織運営として結果的な類似性が認められるわけです。どちらも組織としては動脈硬化を来たしており、所属会員の中でも医師会では嫌気が差しているものも少なくありません。助産師会については内部事情を存じませんので保留にしておきます。

それでも相違点はあります。医師会は現在の組織運営、組織のあり方については不満はあっても、医師の団体が必要である事については多くの医師は認めています。後は手法論的な話で、現在の日医を改革し活性化させるのか、新たな組織で入れ替えるのかです。では助産師会はどうでしょうか、こういう情報があります。日本看護協会の平成23年度院内助産システム推進ワークショップ「混合病棟で院内助産システムを推進する」に、

日本看護協会助産師会員約2万人

こうあります。半世紀程前に看護協会と助産師協会は喧嘩別れしたのは上述した通りです。1955年の分裂時点で看護協会に残ったのは100人で、6万人が助産師会を結成しています。それが現在では、

  • 日本助産師会 7000人
  • 日本看護協会助産師会員 2万人

こうなった訳です。1955年当時は看護婦と助産婦は基本的に別の資格の職業であったわけです。これが今では「看護師 → 助産師」として一体的なものになっています。そういう状況変化が会員数として反映していると私は見ます。大胆に言えば看護協会を脱会してまで独自性を主張した、歴史的な使命は終了してるんじゃないかです。

そうであれば半世紀の時を越えて再び合流するのが妥当だろうです。以上、自由研究でした。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/25 08:37 日本看護協会のHPによると、日本看護協会は国際助産師連盟とのつながりもあるようですね。
ところで、
>1953(昭和28)年、看護協会が国際看護師協会(ICN)に加盟するにあたり、今まで正会員であった助産婦(現・助産師)は準会員として扱う、という意見が出されました。

とのことですが、看護婦資格の延長にあった欧米のmidwifeと、看護婦とは別の資格としてきた日本の産婆→助産婦とでは、価値観が異なっていたものと思います。
それをGHQの看護婦将校(オルト少佐が有名です)が看護職を無理矢理ひとくくりにしたので、それに対する恨みつらみが強かったものと思います。

既述ですが、私は助産師と看護師は、歴史的にも今後果たすべき役割においても看護職のそれとは全く異なる存在であり、一つの職能グループにまとまるべきでは無いと考えています。
それだけに、もしその会の幹部が助産業務において特定の宗教との関わりを疑われるようなことがあるとすれば、それはとても残念なことです

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/25 08:47 誤)既述ですが、私は助産師と看護師は、
正)既述ですが、私は助産師は、

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/25 08:49 助産師は通常、妊婦を担当されていると思います。正常な妊婦さんは基本は病気では
ありません。

で、医療法の総則
第一条  この法律は、医療を受ける者による医療に関する適切な選択を支援するために必要な事項、医療の安全を確保するために必要な事項、病院、診療所及び助産所の開設及び管理に関し必要な事項並びにこれらの施設の整備並びに医療提供施設相互間の機能の分担及び業務の連携を推進するために必要な事項を定めること等により、医療を受ける者の利益の保護及び良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を図り、もつて国民の健康の保持に寄与することを目的とする。

で助産所の開設及び管理に言及していますが

第一条の二  医療は、生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手と医療を受ける者との信頼関係に基づき、及び医療を受ける者の心身の状況に応じて行われるとともに、その内容は、単に治療のみならず、疾病の予防のための措置及びリハビリテーションを含む良質かつ適切なものでなければならない。
2  医療は、国民自らの健康の保持増進のための努力を基礎として、医療を受ける者の意向を十分に尊重し、病院、診療所、介護老人保健施設、調剤を実施する薬局その他の医療を提供する施設(以下「医療提供施設」という。)、医療を受ける者の居宅等において、医療提供施設の機能(以下「医療機能」という。)に応じ効率的に、かつ、福祉サービスその他の関連するサービスとの有機的な連携を図りつつ提供されなければならない。

医療の中に妊娠出産をいれるかどうか微妙な感じがします。
助産師さんは個性の強い方が多いと理解していますが、合流して開業権をもたない看護師(日本看護協会)の下に開業権をもつ助産師がつくのはちょっと無理のように感じました。
訪問看護ステーションとかがは看護師の開業権かも知れませんが・・・
(→医療提供施設なのでしょうか)

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/25 09:31 京都の小児科医 2012/08/25 08:49 さん
>助産師は通常、妊婦を担当されていると思います。正常な妊婦さんは基本は病気ではありません
>医療の中に妊娠出産をいれるかどうか微妙な感じがします。

おっしゃることは理解できますし、半分は賛成です。

病院診療所と助産所をひとくくりにして「医療施設」としたのは戦後のことです。

今は、さらに医療法第一条の二第2項で「 病院、診療所、介護老人保健施設、調剤を実施する薬局その他の医療を提供する施設(以下「医療提供施設」という。)」ということで、医療提供施設の一つになりました。

おっしゃるとおり、助産が医療であるかどうかについて議論の余地はありますが、調剤薬局までを「医療提供施設」とする現行法令の中で、助産(所)を「医療でない」とすることには無理があります。また、歴史的にも、異常分娩や堕胎・嬰児殺しまでが産婆の(事実上の)業務であったことを考えても、今の「医療」から外すことにはやはり無理があります。

それよりも、歯科や薬剤師と同様に、助産師も(独立して医療を行う)医師とは全く別の資格と考えたほうが現行医療法上もしっくりいくと思います。

ただ、現状では、とても任せられる状態に無いとは思いますが。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/25 10:43 元)歯科や薬剤師と同様に、助産師も(独立して医療を行う)医師とは全く別の資格と
修)歯科や薬剤師と同様に、助産師も(医師から独立して医療を行う)全く別の資格と

正誤というわけではありませんが、意味が通じにくかったので、修正します。

りゅうりゅう 2012/08/25 14:17 うわぁ、助産所の従事者数というのは随分と少ないのですね。

確か、依然取り上げられた助産所ガイドラインの3に「助産所における分娩の取り扱いは、原則として、有床無床にかかわらず複数助産師で対応すること。 」という項目があったのですが、実際の助産所出産ではどうなっているのでしょうか?
いくつかの近くの助産所同士で融通し合っているとか、でしょうか?
お産で妊婦または新生児のどちらかに異常な事態が発生したら助産師一人では対応困難なので、複数での対応は当然のことと思っていました。
ですが、以前の新生児熱傷事例の時もはじめは助産師一人だったような記憶があるのですが、本当のところ複数助産師でお産に関与できている割合をご存知の方がいたら教えて欲しいです。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/25 14:26 りゅう 2012/08/25 14:17 さん
>本当のところ複数助産師でお産に関与できている割合をご存知の方がいたら教えて欲しいです。

「原則として」にすべてが込められています。それ以上聞くのは野暮ってもんですよ。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/26 05:42 助産師と看護師と統合するべきか
は政治力の点からも検討するべきと思います。
私は日本看護協会の政治力はたいしたものだと思いますが
助産師会単独の政治力はどうなんでしょうか
合同したほうが政治力としては強くなるか弱くなるかのどちらでしょうか
あと、政治力を考える場合、常識的には宗教団体の力も重要と思います。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/26 05:53 夏休みの自由研究に関しては
たとえば
助産師の戦後
http://www.arsvi.com/ts/2001008.htm
などの読書感想文もありうるかなと思いました。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/08/26 08:08 Yosyan先生、おはようございます。
助産婦学生の1年間だけ助産師会に強制加入された記憶があるだけなので助産師会の内部のことはよくわかりませんが、Yosyan先生が書かれているように助産師全般の流れに意見するシステムがほとんどないのは看護協会も同じですね。
特に、日本の分娩の半数を担ってきた診療所での産科の看護管理に関してはどちらの組織にしても蚊帳の外だと、クリニックに勤務して痛感しました。

すでに全分娩の99%は病院・診療所で行われているので、組織をひとつにするならばやはり看護協会の助産師部会にするのが現実的だと思います。
妊娠・出産もこの10年ほどで急激に高年齢化し、精神疾患既往の方とかもローリスクのクリニックでも増えました。「妊娠出産は病気ではない」という表現自体を常に考え直す必要があると思います。

また産科は助産師だけで成り立っているのではなく、産科に勤務する看護師さんの力が必要ですから、周産期看護という大きな枠組みの中でよりよい出産環境を考えればよいのではないかと思います。
診療所に勤務する看護師さん、多くが准看護師さんかと思いますが、その労働環境に関心をもってくれる組織はあったでしょうか?
病院に比較すれば、あるいは私たち助産師に比べたら格段に安い賃金と福利厚生も不十分なまま、夜間・休日関係なく緊急時に呼び出しで駆けつけてくれます。
こういう看護師さん達が、周産期医療の改善に貢献してきてくれたのだとつくづく思います。
ただ、もっと産科について専門的に勉強したい方がいても、安くて体系的な研修もありません。誤解をおそれずにいえば、経験量はあっても、一生、底辺のままです。
大病院のように厚労省から情報が届くルートもなく、また看護管理自体が異なるのに、産科診療所の看護管理の指針さえなく孤立無援の状態です。

「助産師によるよいケア」があるならば、全国どの産院でも同じレベルになるように協力しあえたらよいのにと、つくづく思います。

看護協会の助産師会部会、助産師会そして日本助産学会(推薦がなければ入れない閉ざされた学会のようです)の間には、実はあまり垣根もなく同じ人たちが行ったりきたりして、助産師に関する大事なことを決定しているように外からは見えます。
しかもあまり臨床経験がないと思われる方が机上で、あるいは脳内で助産師像を作っているのではないかと。辛口ですみません。

たとえば看護協会が積極的に進めている院内助産システムは、開業による助産所と拮抗しあうもののはずです。でも助産師会が院内助産を批判することはありません。
開業のリスクに比べたら院内助産を選択する助産師もいることでしょう。ますます開業助産師数は減少するという矛盾をかかえているはずですが。

誰が、どのように助産師業務に関することを決定して国を動かしているのでしょうか?
もっとわかりやすい組織が欲しいものです。
そして通常医療の考えに基いて、きちんと責任が明確であるような組織が。

長文失礼しました。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/26 08:08 京都の小児科医 2012/08/26 05:53 さん
>助産師と看護師と統合するべきか は政治力の点からも検討するべきと思います。

私はこれまで述べてきたように、助産師を看護職に包括すること自体に反対です。
あの不毛な看護師内診問題が出たのも、病院助産師(看護協会の助産師??)が中途半端なアイデンティティを主張したからだと思っています。
助産師が看護職のアイデンティティを主張しなければ、医師の診療補助としての看護師内診など何の問題にもならなかったはずです。

京都の小児科医 2012/08/26 05:53 さん
>夏休みの自由研究に関しては
>たとえば助産師の戦後

8/19の元もと保健所長 2012/08/19 00:04 カキコで触れましたが、私も推奨します。
ただし、×助産師 ○助産婦 です
産婆、助産婦、助産師、はなるべく正確に使い分けるべきと思います。

ちなみにですが、平成7年の刑法口語化までは、秘密漏洩や堕胎罪の条文は助産婦ではなく「産婆」でした。このようなズレもまた、私が刑法の秘密漏洩罪を守秘義務規定と考えていな理由の一つです。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/26 09:02 元もと保健所長様

助産師、助産婦の件大変失礼しました。 ご指摘のとおりです。

ふぃっしゅ様のご発言で思ったのですが・・・
>助産婦学生の1年間だけ助産師会に強制加入された記憶があるだけなので助産師会の内部のことはよくわかりませんが・・・

看護師、看護学生による看護協会強制加入問題は重要な問題であると理解しています。
比較群としてですが
医師、医学生は日本医師会強制加入ではありませんので・・

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/08/26 10:36 京都の小児科医様、こんにちは。
古い記憶なのでどういう経過で加入させられたのか覚えていないのですが、全員入会するのが当然という雰囲気ではありました。ただ、私の出身校のことしかわかりません。「強制」はちょっと強すぎた表現ですね。


元もと保健所長様、こんにちは。横レス、お許しください。
看護師内診問題についても、助産師の組織というのは表面上は別れていてもつながりあっているのでしょうね。看護協会はどちらかというと「看護師に責任を問われるような業務拡大をさせるな」というスタンスだったのに、助産師会は「内診は助産師に許された助産行為」なので看護師はしてはいけないというスタンスだったと解釈しています。
でも片や看護協会は内診とは比較にならないほどリスクの高い医行為を看護師の業務拡大として積極的に勧めているわけで、外から見ていると本当に混乱します。
正論を言っても仕方がないのですが、母子の安全なお産のためには今何が必要なのかという視点がすっぽり抜けているのではないかと思います。
やはり「助産」の定義そのものが法的根拠をもたない中、助産が医療や看護に含まれていく歴史的な流れの中での葛藤がまだまだしばらくは続くと言えるかもしれません。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/26 11:09 ふぃっしゅ 2012/08/26 10:36 さん
>やはり「助産」の定義そのものが法的根拠をもたない中、助産が医療や看護に含まれていく歴史的な流れの中での葛藤がまだまだしばらくは続くと言えるかもしれません。

そもそも「定義」があるものとないものがあると思います。
人権とか人格とか結婚とか親子とか、後付けの「定義」はあるとしても、人間社会の本質から直接派生してくるものは、そもそも「定義」など無かったはずです。

医業も同じで、「医師でなければ人の健康に被害を及ぼすおそれ・・」ということですが、医業と医師とが無限ループになっています。
前にも書きましたが、助産もまた「医業」と同じで、あえて定義する必要のないものと考えています。必要だとしても、それは医業との棲み分け部分くらいてあって、それをわざわざ定義とは言わないと思います。

>正論を言っても仕方がないのですが、母子の安全なお産のためには今何が必要なのかという視点がすっぽり抜けているのではないかと思います。

申し訳ありませんが、私の頭の中には、はじめからその視点がないことを白状しておきます。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/27 03:52 文科省管轄下の夏休みから離れて申し訳ないのですが
日本の夏休みの自由研究では政治の話が出ずらいと理解しています。
(あとさらに出ずらいのは官僚論と思います。)

有名な
南野知惠子氏はウキぺディアによれば
>大阪大学医学部附属助産婦学校卒業後、大阪厚生年金病院に勤務したのち、イギリスに留学した[1]。看護婦や助産婦の資格を取得し、鹿児島県の県立病院などで勤務した[1]。
で、もともとは助産婦さんだと理解しました。
助産師(婦)会全体の歴史的動きの中で助産師会に対する南野知惠子氏の政治的御功績はあるのでしょうか。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/27 04:04 ネットでみると
http://www.joicfp.or.jp/jp/rh_interview/rh_interview01/
― 助産師になられた理由は?
戦後の混乱期、旧満州から引き上げてくる荷物船のなかでの出来事が、私の原体験となっています。引き揚げ船の船底で、若いお母さんに抱かれていた赤ちゃんの様態が悪くなり、なすすべもなく息を引き取りました。そして、赤ちゃんは水葬、つまり、そのまま海に流されたのです。子ども心にも大変なショックを受け、その時に母子の幸せを守りたいという心が芽生えました。
また、高校生の頃、私を取り上げてくださった助産師さんと出会うことができました。その方と握手したのですが、「私を羊水の中から空気中に取り出してくれた手だ」と、とても感激しました。そして、私もこの手になりたいと思ったのです。
以下

ということで、柔道整復師業務に関して政治家の影響が大きいのと同様に、日本助産師会の戦後の動きに関しても政治家とくに具体的には南野知惠子氏と日本助産師会の関係を追わないと全体像がわかりづらいと理解しました。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/08/27 07:59 京都の小児科医 2012/08/27 03:52 さん
>有名な南野知惠子氏は・・
>もともとは助産婦さんだと理解しました。
>助産師(婦)会全体の歴史的動きの中で助産師会に対する南野知惠子氏の政治的御功績はあるのでしょうか。
>具体的には南野知惠子氏と日本助産師会の関係を追わないと・・

日本看護協会助産師>>日本助産師会会員で、助産師会自体は日本看護協会とはいろいろな意味で異なる組織であるというのが、Yosyan先生のこの日のエントリーの主題です。
南野氏ご自身は病院助産師から教職に進まれ、政治的には日本看護連盟(≒日本看護協会)でご活躍された方で、少なくとも政治活動において日本助産師会との直接のつながりはないはずです。

私が助産師会のガイドラインと高名な某元法務大臣との関係を書いたのは、冷やかし以上の意味はありません。

いろいろ書き込まれるのは結構ですが、もっとエントリーをお読みになり、また他情報を参照されるならwiki以外の記事にも目を通されてからにされるとよろしいかと思います。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/27 08:15 元もと保健所長様

ありがとうございます。

確認ですが・・・
>私が助産師会のガイドラインと高名な某元法務大臣との関係を書いたのは、冷やかし以上の意味はありません。
高名な某元法務大臣とは南野知惠子氏との理解でいいでしょうか

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/27 08:35 仮に冷やかしであっても助産師会のガイドラインと南野知惠子氏との(政治的?)関係があれば本エントリーと関連はないとは言えないと私は思います。

本エントリーと直接は関係ないと思いますが、元々の主題のひとつである。ホメオパシーの件で一気になっているのは
http://jphma.org/homoeopath/h_ya/h_yu_1.html
国会議事堂内で国会議員の方々を前に、初のホメオパシーの講演を行う。
由井寅子氏を政治家の誰が国会に招待したかです。 南野知惠子氏と由井寅子氏が関係あるかどうかは私的には不明です。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/27 08:43 >日本看護協会助産師>>日本助産師会会員で、助産師会自体は日本看護協会とはいろいろな意味で異なる組織であるというのが、Yosyan先生のこの日のエントリーの主題です。
南野氏ご自身は病院助産師から教職に進まれ、政治的には日本看護連盟(≒日本看護協会)でご活躍された方で、少なくとも政治活動において日本助産師会との直接のつながりはないはずです。

仮に>半世紀の時を越えて再び合流する場合、>少なくとも政治活動において日本助産師会との直接のつながり のなら元助産腑の肩書もあり
立場上、政治家として、合流に根回しを含めて動かれるのは南野知惠子氏では

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/27 08:47 連投すいません。
上記修正します。
つながり→つながりがない
助産腑→助産婦

仮に>半世紀の時を越えて再び合流する場合、>少なくとも政治活動において日本助産師会との直接のつながりがない のなら元助産婦の肩書もあり
立場上、政治家として、合流に根回しを含めて動かれるのは南野知惠子氏では

あ〜るあ〜る 2012/09/01 18:23 ずいぶん間が開いてしまい、夏休みの自由研究ぎりぎりですが。
東京の助産師会と南野先生は結構コンタクトを取っていたようです。
(過去形なのは、最近の情報がないためです。)

少子化と看護の現場 地域で働く助産師からの報告
Nurse eye Vol.18 No.1 2005 石村あさ子

には、当時、取り締まりが厳しくなってきた路上駐車に対して積極的に陳情し、
2003年4月に駐車許可証を取得したエピソードか書かれています。そして、

「そのときにお世話になった現法務大臣南野千恵子先生、都議会議員山崎孝明先生、弁護士五島丈裕先生、にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。」

との謝辞がありました。


日本助産師会東京都支部理事会(H20、H21年度)と
東京都助産師会地区分会長会議(H22年度)の議事録から
南野先生のお名前を拾ってみると結構親密なようです。
少なくともこの期間は東京の助産師会が定期的にコンタクトを取っていたようです。

平成20年6月14日
報告事項
参議院議員南野先生に挨拶
・助産所の自助努力で医療連携を組む状況から、周産期ネットワークに助産所を包含し
そのことをもって医療連携とみなすよう厚生労働省令に組み込んで欲しい,
という要望を提出した。
・駐車禁止除外パスのことについて
中野区の川井都議が多く関わっている。
宗・石村で挨拶に。37週〜42週の健診時に駐車パスが出ているが
早い週数でも使えるように要望を出した。


平成20年20月18日
報告事項
9月17日平成21年度東京都連合予算等助産・母子保健関係に対する要望
自民党参議院議員南野知恵子他
専門部会・委員会・地区分会報告
助産所部会
・鴨下議員,南野議員に陳情駐車券,産科補償制度について


平成21年2月14日
報告事項
1月23日 参議員南野知恵子先生挨拶


平成21年9月12日
報告事項
9月2日参議院南野先生陳情
「出産育児一時金等の医療機関等への直接払い制度」導入にあたり
資金その他の問題に関して本部・支部石村


社団法人になった後も
平成22年11月6日(土)
報告事項 地区分会活動報告
墨田・台東(松本)
定例会南野知恵子先生と地域の母子の現状について交流会
連絡事項
11月13日南野知恵子先生

という具合でした。