ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん(1) グループSNE, 藤澤さなえ
ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん(1) (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: グループSNE,藤澤さなえ,笛吹りな
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/09/20
- メディア: 文庫
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PC視点ではなくPL視点で書かれた珍しいリプレイです。初心者の方ではなく、熟練PLの藤澤さなえが執筆しています。
TRPGとビデオゲームのRPGを比べた場合、TRPGはキャラクターメイキングに時間をかけがちだという特徴があります。”ロールプレイング”であるゆえ、”どんなキャラクターで冒険をするのか”が非常に重要なんですね。このリプレイでは著者がキャラメイクのときに気をつけていることなどが書かれていて非常に参考になりました。今までのようにGM視点で書かれたいたときには見逃されがちなことですので、このリプレイの価値を高めているでしょう。
内容としては、ダンジョンものでシナリオとしてはオーソドックスなものです。でも冒険的にはそんなに意味の無い野営のシーンがすごく盛り上がったり、TRPGらしさをうまく表現していますね。
ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー 河嶋陶一朗, 落合なごみ, 冒険企画局
ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー (Role&Roll Books)
- 作者: 河嶋陶一朗,落合なごみ,冒険企画局
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2008/09/26
- メディア: 新書
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このルールブックは2/3ほどがリプレイなのですが、まだリプレイ部分しか読んでません。でもこのリプレイでは、著者達大人がリアル小学生と一緒にピーカーブーを遊んでいる様子が書かれていてすごく楽しかったです。そこだけでも価値があります。すばらしいです。
きまぐれTRPGニュースでも何度か取り上げましたか、僕は子供とTRPGを遊ぶということに興味を持っています。
天野こずえのARIAで、アリスが”大人になるとクリスマスのイベントがつまらなくなる”という発言をするんですが、それに対してアテナ先輩は”大人になると子供に夢を与えられる立場になって楽しい”という返答をするんですね。これが頭にあって、大人になったら作り手にまわることでファンタジーをより楽しめるんじゃないかと僕は思っているんです。だから”このロリコンどもめ”という罵声を飛ばさないでくださいねw。
さて、今回のリプレイのお話では、子供がパワフルすぎて大人も子供に戻りながら遊んでいますねw。
大人になってみると、子供は子供どうしで遊ぶのがいいんじゃないかなぁという考えも生れるんですが、昔ボーイスカウトとかそういう系のイベントに参加した時には大人と遊ぶのも楽しかったなぁ。大人と子供が一緒に遊ぶっていうのは、子供の立場からみてもそう悪くないんじゃないかと思うんですよ。
なんか脈絡もなく自分の話ばっかりしちゃいましたが、このリプレイはほんとうに面白いしあんまりネタバレなしで読んで欲しいです。
真面目な話としては、子供と初めてTRPGを遊ぶときにはキャラメイクの軽いもののほうがよさそうに思いました。数字まわりとか、一回やってみないと有利不利がわからないことに悩まないでキャラメイクできたほうがよさそうです。アーキタイプを用意しろっていうのは、重要な指摘ですね。