ノーベル賞シーズンだね

トムソン先生は今年の物理学賞の予想としてCNT、ニュートリノ振動、GRBあたりをあげているようだ。

トムソン:2007年ノーベル賞の有力候補者を発表

CNTは今後の産業応用次第、フラーレン(C60)で出している以上、そう簡単に同じテーマは回ってこないだろう。技術的なブレイクスルー次第。GRBは評価を確定させるには長短問わずいろいろと議論が残っているし時期早々。ニュートリノ振動は最近のトピックスとしては世界に比類ないほど重要な研究でありノーベル賞に相応しいが、2002年にニュートリノ天文学で出したばかりだ。あれから素粒子天文学はまだ来ていないが今後に期待したい。

AB効果もまだでていないようだ。何気に巨大磁気抵抗を推しておく。

仮想デスクトップ

XPに仮想デスクトップを導入したが、なんたる便利さ。Cygwinのxtermを10以上開いて作業する身としてはすばらしい福音。今まで使っていなかったのが悔やまれる。

linuxコンソールだけならscreenすればという説もあるが、自分がログインしているすべての鯖のtopを一望する為だけの場所とか、タスクを色々と実行している間に遊ぶためのスペースとか、いろいろと複数のデスクトップを切り替えられるほうが便利なことが多い。

飛行機雲

晴れ渡る空に幾筋か、毛糸を転がしたような飛行機雲が夕日に照らされて輝いている。糸の先端についた小さな針は、瞬くこともなく静かに筋を描いていく。奇異な光景だ。

もし「飛行機」というものを知らなかったとしたらこの現象をどう解釈するだろうとすこしだけ思考を巡らせたふりをした。数百トンの鉄塊が落ちることも無く音速に近い速度で高度10000mを水平移動しているという結論にたどり着くだろうか。それとも、どこかのジャングルの部族のように神の鳥として崇敬するか、恐るべき天体現象として片付けてしまうだろうか。

あるジャンボは翼が辛うじて視認できる程度の距離(仰角)にあった。それは元の形を知っているが故の心眼、単純にはただの十字架が飛んでいるようにも見える。距離については肉眼の遠近感の外にあることは確認できる。この速度で運動しているものを三角測量で図るのは特別な器具を用いない限りそれなりの工夫が必要だろう。