『イーオン・フラックス』*1
要素毎に分割してみると、
- メガゾーン23 part3*1の様な周囲を壁に囲まれた理想社会で、
- 栗本薫の『レダ』*2の様に住民が生殖機能不全に陥りながらも、一部復活の兆しがある。
- その中で『アップルシード』*3のデュナンが、
- 『攻殻機動隊』*4の草薙素子の様な活躍をする。
ギミックやアクションは笑えるぐらいツボ。コーエン兄弟が作ったんじゃないかと思える程、趣味に走ってる。非対称の衣装とか、一体何時の古めかしいSFか?とも。コテコテ。
ストーリーは……、どうなんだろ。単純明快だけど、ハンドラーってなんだろう?よく判らんかった。ま、構わないけど。
しかし、理想社会で生殖機能に何らかのトラブルを起こすというのは、結構お約束なのかな。私が始めに、この手の話を読んだのは、中学生の頃、田中光二の『大滅亡』*5の中で、地下世界で辛うじて生き残っていた住民は、機能不全に陥り、自然生殖が不可能になった後、保存していた遺伝子に遺伝異常が起こり色素が無くなり、半透明の姿になっていたというのが、強く記憶に残ってる。その後『レダ』とかも読んだし。
ま、古めかしいSFが好きなら観ても良いかも。