『パプリカ』*1

adramine2006-12-09


筒井の原作は既読*1。原作の二部構成をどうするかと、悪夢の表現をどうするかが気になったから、とりあえず。
二部構成を再構築してみたのだけど、イマイチその二つが解け合わない。時間の尺もあるのだろうが、少々期待外れ。理事長の男色趣味やら、気持ち悪い部分がバッサリ切り落とされてしまっているし*2
悪夢の描写もイマイチ。神経を逆撫でる様な違和感が皆無。つか、あれで悪夢なの?って感じだ。綺麗でもなくグロテスクでもない。まだ綺麗な側に振った『アクエリオン』で、okamaがデザインした堕天使の樹の方が数倍良い。人形達の行進部分の色彩だけでももう少しなんとかして欲しかった。
唯一手放しで良かったのは、平沢進の音楽。個人的なツボ直撃。ちょいCDが欲しくなった。後で、LISMO!にあるか探そう。
後、どうしてもトグサにしか聞こえなかったが……。つか、林原……。パプリカはまだ許そう。敦子は……。

*1:パプリカ (新潮文庫) 感想はgobbledygook@book - bookグループ

*2:一応思わせぶりな所はあるけど。