世界最大の貝 煙を噴く! オオシャコガイ


シャコガイの仲間は8種類おり、沖縄からオーストラリアにかけてのの海で見られる。
番組のオオシャコガイパラオ共和国で撮影された。
深さ7mほどの海底に、137cm370kgの巨体が鎮座している。
アサリは砂に潜れるし、ホタテは泳ぐことができるといった具合に、
普通の貝は移動できるが、オオシャコガイの成貝は移動できない。

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寿命は100年以上と言われており、
体内に取り込んだ褐虫藻と呼ばれる藻の仲間が
光合成して作った栄養分で生きている。



昼間は貝の口を開け、外套膜という貝の肉を
殻からはみ出させて、褐虫藻光合成させる。
外套膜には、光を感じる細胞がある青い斑点があり、
日没や外敵の接近で影ができると殻を閉じる。


殻を閉じる力は強く、スイカもぱっくり割れてしまうほど。
ちょっかいを出して殻に手足を挟まれて、
溺死してしまうという事故がたまにある。
こういったエピソードから人喰い伝説ができたらしい。
褐虫藻は植物における葉緑体のように遺伝的に獲得しているものではなく、
稚貝の時、海を漂っている間に体内に取り込んだもの。


細長く開いている穴が水を取り込む穴、取水口。
奥にえらがあり、酸素を取り込む。
丸く小さい出水管から水と老廃物を吐き出す。


オオシャコガイは雌雄同体で、生殖は出水管を使う。
生殖は、シャコガイ群落の一つの貝がフェロモンのようなものをだし、
それにつられて周辺の貝が精子を出すことで始まる。

30s〜1minおきぐらいに15分ぐらいかけて何度も吐き出す。
噴煙は4mにもなる。
精子がなくなったら、5億もの卵を吐き出す。
精子に同様に噴き出すのだが、煙はずいぶんと濃い。
0.2mm足らずの卵だが、魚が群がって食べにくる。


運よく受精できた卵は、卵は12時間ほどで孵化。
幼生は海の中を漂いながら成長して、半年で5mm程になる。
これぐらいになると漂うことはできないが、
子供のうちは1時間で10cmほど移動できる。

モザイクが必要になりそうなキャプ画ばかりですが、
あくまでもオオシャコガイなのでセフセフかとw