悋気な増ちゃん。

水天需工房の造化の女神、増女(ぞうおんな)さま(能面についてはここを参照)はいつも私を見守ってくれる。

だが、この女神、実に嫉妬深い。私がロクロに夢中になって見上げることを怠ると私に罰を与える。裸姿を見たものを鹿に変えてしまったギリシアの女神アルテミスと反対に、ときどき見上げて話しかけてやらないと怒るのだ。突然、引上げが不調に陥る。いい形に仕上がらない。そればかりか体調がおかしくなる。みんな悋気な女神のしわざだ。
私はこの女神を、造化の「ぞう」を掛けて増(ぞう)ちゃんと呼んでいる。親愛なる増ちゃん、今日もよろしくおたの申します。


the world is mud-luscious . . . .
puddle-wonderful.
(e. e. cummings)
この世はぬかるみ甘く(中略)ぐちゃ楽しい。
だが、午後三時、散歩に出たら、カミングズの「マサニ春」の気分は一遍に吹き飛んだ。

北の山々は雪雲に隠れて見えない。山が雪だと里は風だ。あまりの寒さに散歩はとちゅうで断念した。
くるりと廻りいま来た道を帰る。南側、秩父の山々はおだやかな景色の中にあった。

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