友達に薦められて観た作品。刑務所に服役していたピアニストの話。

物語自体はそれほど意外な場面は無く、淡々と進められていく。

ピアノ教師とピアニストの心の触れ合いが一つのテーマになっている。

手錠を掛けられたまま引く姿はとても異様で、それでいて美しい。

この映画のジャケットにもなっている。ラストのコンテストもそのまま引くと思っていたら、手錠を外され、ピアノの鍵盤だけでなく、蓋でリズムを取り、ピアノの弦の部分を叩いて引くという荒業。

それでも、聴く人を圧倒するテクニック。

あのラストの演奏に彼女の気持ちや心の葛藤がうまく表現されていたと思う。そこはうまい。

あとは、物語の薦め方や構成などがもう少し分かりやすくまとまっていた方が良かったと思う。またピアノ教師との関係ももっと深めてほしかった。そうすることで最後のお辞儀に深い意味を与えられたと思う。それでも良い作品。


デスノートのスピンオフ作品として、制作された作品。

しかし、内容的にはデスノートには大抵及ばない。

観てて、この物語だったら、Lじゃなくても良いんじゃないかと思えるぐらいのレベル。

もっと難解な事件を扱って欲しかった。

それに、観客が見たかったのそんなにアクションをするLだろうか?

わざわざスピンオフとして制作したのは、もっとあの冷静に的確な推理をズバズバしていくLじゃないだろうか?

今回はほとんど推理的なものはやらない。23日と言う期間も活きていない。

ホントに残念な作品。

この映画はハンコックを見に行くついでという程度の気持ちで観に行った。

前半は少しマトリックスっぽい感じだったので楽しめた。

しかし、後半は意外な展開を向かえ雑な印象がある。

マトリックスでネオが救世主になるのと同じく、主人公のウェスリーがプロの暗殺者に目覚めるという点では同じだが、そこに行き着くまでの過程が違う。

アンジェリーナもラストで死んでしまうし、2はあるのか?これが全て2のための前置きだったらと考えると2を期待してしまう。少し、展開に無理があるのは否めない。惜しい作品だと思う。


本当は映画館で観ようと思っていた作品。しかし予定が合わず観に行くことが出来なかったため、今回やっとDVDで鑑賞することになった。

観た感想は、まあ、予想していたストーリーとほぼ合致。

予告編でもほとんど映像を観ていたので、びっくりする映像は無かったが、ジャンプするときの「バッ!!」「バッ!!」ってのが気持ち良い。

あの特殊効果は予想以上に綺麗でうまく演出している。

パラディンとの格闘も中々良く、もう一人のジャンパーが敵にジャンプしながら、殴るシーンは良い。

ストーリーのテンポも良く、飽きずに見ることができると思う。しかし、肝心な何故パラディンがジャンパーを狙っているのかや、何でジャンプできる能力を身に付けたのかの説明が無かった。

もう一人のジャンパーがラストで決裂し、電気が流れる鉄塔に縛り付けられてその後どうなったのか出てこないし。

彼女も嘘ついてたのとか、強盗してたのとかで怒ってたのに結局ラストは仲直りしてるし…。ちょっと納得いかない部分もあった。でも、映像は綺麗で東京の街をスポーツカーでジャンプしながら走るのは、爽快で最高。

次回作に期待。

最近観てる映画について書くことにした。

最近は、映画を沢山観てるんで、観た映画の感想やらを載っけとくことにした。

暇な人は見て、コメントくれるとうれしいです。

ほいじゃ、最近観た映画どうぞ。

初めて黒澤映画を観た。

しかも、その中でも傑作の呼び声高い七人の侍

実際に観た感想は…最初声がとても聴きづらいことに気付き、ヘッドホンにしたがモノラルだったため更に聴き辛くなった。そのあとは音量を大きくして観ていたが、やはりところどころなんていっているのか分からない部分があった。昔の映画なのでしょうがないことだが、これは致命的。

それ以外も何箇所かツッコミどころがあり、あれ?と思う部分が出てきた。しかし、ストーリーやキャラ設定など確かにとても面白い!

1954年の映画ということで、半世紀以上も前の映画として考えれば群を抜いて面白かったに違いない。今観ても野武士との激闘はとても迫力があり、完ぺき主義者の黒澤監督らしさが出ていると感じた。三船敏郎はやはり抜きん出ていて、存在感が他を圧倒。期待以上の面白さでした。


ハンコックは結構前の予告トレイラーを見てからずっと観たいと思っていた映画。

この映画は自分が空を飛べて無敵で超怪力だったらなぁという妄想をCGで表現してくれているのが、良い点だと思う。

しかもその設定で普通のヒーローの物語にしていないところが良い。

ハンコックはその能力をうまく使えず、人々から常に非難を浴びているという真逆のストーリー設定から始まり、そこからヒーローになろうと努力する物語。その点で大いなる力には大いなる責任が伴うと言うスパイダーマンの言葉を思い出した。

しかし、途中から意外な展開を迎える。シャーリーズ・セロン演じるメアリーがハンコックを見る目が最初から違和感があることから、ネタバレ前に分かってしまった。

また、その展開も少しストーリーを難解にして、ハンコックの過去について明かされるがそれが少しくどい。

自分としてはもう少し、ヒーローの活躍を見たかった。

すさまじい夫婦喧嘩を見せ付けられたりとえ〜ってなってしまった。二人が近づくと力がなくなるって言う点もあまり良く分からないし。最後はメアリーの記憶が消えたのか?と少し疑問が残ったり、微妙な点も。これは惜しい。

ついに来た!

ついに、明日。

MGS4

最終面接。

ただ、MGS4はオンライン注文だから明日は届かないかな。

それは良いとして、

東京で開催されようとしていた、

MGS4発売記念イベントが中止になった。

「諸般の事情により…」

と書いてあったが、おそらく

アキバで起こった「あの事件」のせいだ。

ある一人の行動によって、

多くの人が死に、傷を負い、悲しみに暮れる。

そして、それとは全く関係のないところにも影響を与えている。

犯人はそういったこともちゃんと考えたのだろうか?

自分が犯したことの重みを分かっているのか。

過去には戻ることが出来ない。

だから、こんなことはもう2度と起きないでほしい。

起こさないでほしい。起こしてはならない。


久々に、人に対して憤りを感じた。



まあ、何はともあれ、明日はMGS4!!

一つの傑作が、ゲームの歴史に名を刻む瞬間が、あと少し。

まず明日の面接ミッションを攻略せねば

LIVE OF CHICKEN

今日はBUMP静岡初ライブで、自分はBUMP初ライブだった。

天気は、あいにくの雨。

やっぱ、雨男だったか。

でも、ライブはそんなこと関係ない。

最初から最後までホントにサイコーでした

というか、サイコーと言う言葉では、表現しきれないほどの体験だった。

ライブは久々で、こんなに大きなライブも初めてだったけど、

今までで最高のライブになったし、ライブの楽しさも十分経験できた。

こんなに楽しいんなら、週1のペースでやってもいい

ただ、体力の消耗が激しい

もっと体力つけなきゃと感じた。

皆でBUMPの歌にあわせて右手を突き出すあの一体感や、爽快感は半端無い。

自分の身体は、どうなってもいいから今を楽しみたいと手を上げ、跳ね、叫ぶ。

それが、自分に出来るBUMPへのホンの少しの恩返し。

でも、それが、自分の為でもある。

ホントに、今日は歴史的な日だった。

いろんな意味で。

ホント、皆ありがとう。

BUMPもありがとう。

最後にチケットを当てたラックにありがとう。


また、静岡に浜名湖バンドとして来てくれることを祈って

ワッショイ〜

休憩する人


ふっと気付いたときには、携帯の時計は7時35分を表示していた。
昨日、携帯のアラームを7時30分に設定していたから、
30分に鳴ったアラームを無意識のうちに止めて、そのまま意識を失ったようだ。
マズイ!と思い、身体を起こす。

今日は、名古屋へ新卒採用面接を受けに行く。
面接を受けるのが、少し久々なので、緊張する。
僕は、こういった面接や企業説明会に行く前日に必ず計画を立てる。
何時に起きて、何時に家を出発し、何時に駅に到着し、何時の電車で、どこで乗り継ぎ、
どこの駅で降りて昼食を食べ、何時に目的地に着くようにするか。

だから、5分の朝寝坊でも、バタフライエフェクトのように後々響いてくるのだ。
実際に、家を出る時間がズレ、遅れ気味に出発。
こういうときに限って、信号機は赤い顔をする。
それでも何とか電車が出る前に駅に到着。
本当は名古屋までの切符を買おうとしたが、窓口が混んでいて買えそうもない。
しょうがないので、自動券売機で最長の豊橋まで買う。
この時点で、電車の出発が3分後に迫っていた。

僕はお金を出そうと財布を取り出し、千円札を取り出そうとする。
だが、出てきたのは一万円札。
その一万円札を自動券売機に入れるが、いつものように吸い込まれていかない。
いつもは機械の向こうで誰かが引っ張っているかのように吸い込まれるのだが、
何故か券売機は僕の一万円を取ろうとしない。
「あ、一万円使えないんだ。」
と気付き、他の券売機を見回す。
すると、一番左の券売機に10,000のマークが。
それに気付いたと同時に一人のおばさんがその券売機の前へ。
「やばい、もう時間がない!」
と焦りつつもその人の後ろに付く。
その人が券売機を使った時間は1,2分だったと思うが、凄く長く感じた。
やっと自分の番になり、一万円札を券売機の口に入れる。
豊橋までの値段のボタンを押し、お釣りを待つ。
無人販売所とは違い、お釣りをしっかりくれる。
しかし、額が大きいため出てくるのも時間が掛かる。
「早く出て来い!」
やっと出てきたお釣りを手にし、すぐさま改札口を通り、
ダッシュで階段を駆け下り、何とか電車に乗車成功!

「はぁ。疲れた…」
前日の計画に問題があったからこの結果になった。
この経験を活かし、今後はもっと余裕を持たせねば。と心に誓う。

目的の電車に乗ってしまえば、後は計画通りだ。
2回乗り継ぎ名古屋へ到着。
名古屋で昼食を済ます。
名前は忘れたが、中華料理屋でタンメンを食べる。
久々に食べたが、うまい。
その後、地下鉄で伏見駅へ向かう。

面接する企業はその近辺。
ネットに載っていた地図のメモを片手に少し早歩きで進む。
この道でいいのか少し不安を抱えながら歩く。
この緊張感が意外と好きだ。
頼れるのは、このメモだけ。
一応、ライフラインは2つある。
オーディエンスを使い、道行く人に目的地のヒントをもらうか、
テレフォンを使い、企業の人に目的地のヒントをもらうか。
だが、やはり、それは最終手段だ。
誰にも頼らず、目的地へたどり着きたい。
今まで、オーディエンスは使ったことはあるが、テレフォンはない。
今回もそう願い、自分が信じたメモの通りに行く。
「この先にあるはずだ。」
もし、この先に目的地があれば、緊張から開放される。
逆になければ、更に緊張は増し、テレフォンを使うほかない。
「……おめでと〜う!」
みのさんの声と共に目的地の看板を見つける。
何とか、面接時間の10分前に到着。
一応、計画通り。

…面接中…

そして、面接を終え、出てくる。
意外と面接時間が短く、自分が用意していたことの半分ぐらいしか話せなかった。
だが、思っていたより緊張もなく、気軽に楽しく話せた。
面接をしてくれた方のおかげだ。
いい結果が届くことを祈る。

面接をしたビルのエレベータから出て、駅へ戻ろうと歩きだした。
数歩進んだそのときだ。
状況としては、僕の左側がビルで右側に道路があり、自動車が通っている。
その道路の、ある横断歩道を横切ろうとしたときだ。
横断歩道の真ん中で、自動車と自転車が止まっていた。
良く見ると、女性とお婆さんがそこにいる。
しかも、お婆さんは道路に?しりもち?をついていて、もう一人の女性が
お婆さんに近寄り、周りを見回している。
そのとき気付いた。
「事故だ!」
自動車に乗っていた女性が自転車に乗って横断歩道を渡ろうとしていたお婆さんと接触したのだ。
女性はお婆さんの手を持ち、お婆さんを立ち上がらせようとしてるが、うまくいかないようだ。
苦痛にゆがむお婆さんの顔が、反対側の僕の位置からも見て取れた。
そのまま通り過ぎても良かった。
どうしようか、迷い、少し様子を見る。
様子を見ていると、女性が、僕の反対側の店の店員にジェスチャーで助けを求めている。
それを見た途端に僕も動き出していた。
自動車に注意しながらお婆さんが倒れている横断歩道を渡り、
反対側から来た店員とほぼ同時に現場に到着する。
「大丈夫ですか?」
と声をかける。
僕に対してのリアクションはない。
女性はただ、僕の顔をチラッと見ただけ。
お婆さんも依然しりもちをついている。
店員とお婆さんが少し話し、
自動車に接触し自転車から倒れたときに腰をひねって痛めてしまったことが分かった。
まずは自転車とお婆さんを道路の真ん中から歩道へ移動させなければならない。
女性がお婆さんの乗っていた自転車を動かし、僕が来た歩道へ移動させる。
お婆さんは僕と店員に支えられながら、何とか歩道へ移動することが出来た。

お婆さんは、足に擦り傷を負っていた。
僕と店員はお婆さんの様子を少し観察する。
どうやらまだ動けそうにない。
その後、店員が
「救急車呼んだほうがいいですか?」
とお婆さんに聞いていた。
だが、それに対して、お婆さんは無反応。
そのかわり、このあと何か約束があるようで、行かなければいけないところがあるようなことを言っていた。
気付くと店員は店に戻っていった。
そして、女性は自動車を路肩に止め、また、こちらへ戻ってくる。
僕は、その女性に
「救急車呼んだ方がいいんじゃないですか?」
というようなことを言った。
その女性は僕の方を見て、小さく頷いた。
そして、僕はもう役に立てることはないだろうとその場を去る。
お婆さんに「ありがとうございます」の一言をもらって。

今考えると、店に戻った店員は救急車を呼びに戻ったのだと思う。
そして、改めて女性やお婆さんの様子を思い返すと、尋常ではなかった。
それはそうだ。女性はお婆さんを横断歩道のど真ん中で引いてしまい、
お婆さんは自転車に乗っている最中に車にぶつかり倒れたのだ。
冷静でいられるはずがない。
僕の問いかけに応えられないのも、すぐに救急車や警察を呼ぼうとしないのも、
ショックを受けて、精神が異常な状態にあったからだと後になって気付く。
冷静だったのは自分と店員だけ。
というか、今思うと僕は冷静すぎた。
冷静すぎて、対応が良くなかったのかもしれない。
もう少し、女性やお婆さんの立場に立つ必要があった。
原因としては、事故の瞬間を目の当たりにしていないので、どのくらいの勢いでぶつかったのかや
お婆さんがどういった転び方をしたのかを見ていないのが大きい。
それと面接が終わり、安心している精神状態の自分が、
事故を起こし、極限状態にある二人とうまくかみ合わなかったのだと思う。

その後、お婆さんやその女性がどうなったのか分からないが、
二人とも色々な意味で無事でいて欲しい。

その後、まだ時間があったので、
近くで丁度やっていた、
「世界最大の翼竜展 恐竜時代の空の支配者」
に寄る。
こういう展覧会は久々なので、良かった。
翼竜の骨の化石などが見れ、翼竜にも様々な種類がいることが分かった。
もし、現代に翼竜がいたらどうなるだろうと想像せずにはいられない。
彼らは恐竜と一緒に巨大な隕石によって絶滅したと締めくくっていた。
いつかは人類も彼らと同じ末路を辿るのだろうか。
そして、その後は人間より更に進化した生命体が地球を支配するのか。
この連鎖は終わりが来るのか。
翼竜たちが生きていた証として化石を残し、次代の生命にその存在を知らせる。
人間の存在もいずれは、化石として存在を地球に残すのだろう。
または、人間が地球を壊し、この連鎖を「ココマデ」にするか。

人間は選択しなければいけない。
いや、もしかしたら、もうその選択をしたのかもしれない。
手遅れになっていないことを祈る。

翼竜展を後にして、帰路につく。

帰りの掛川駅で乗り換えのときにカフェオレを飲んだ。
一気に飲み干してから気付く。
「よく振ってからお飲みください。」
遅い。
どうせなら、自動販売機から出てくるときに振っておいてほしい。
または、蓋を開けると自動的に中身が混ざるとか。
そんな機能はまだないか。
誰か作ってください。

今日も一日だけで一万円の出費だ。
一日一万円生活の伝説達成!
…切なさが残る。

ふっと気付いたときには、携帯の時計は7時35分を表示していた。
昨日、携帯のアラームを7時30分に設定していたから、
30分に鳴ったアラームを無意識のうちに止めて、そのまま意識を失ったようだ。
マズイ!と思い、身体を起こす。

今日は、名古屋へ新卒採用面接を受けに行く。
面接を受けるのが、少し久々なので、緊張する。
僕は、こういった面接や企業説明会に行く前日に必ず計画を立てる。
何時に起きて、何時に家を出発し、何時に駅に到着し、何時の電車で、どこで乗り継ぎ、
どこの駅で降りて昼食を食べ、何時に目的地に着くようにするか。

だから、5分の朝寝坊でも、バタフライエフェクトのように後々響いてくるのだ。
実際に、家を出る時間がズレ、遅れ気味に出発。
こういうときに限って、信号機は赤い顔をする。
それでも何とか電車が出る前に駅に到着。
本当は名古屋までの切符を買おうとしたが、窓口が混んでいて買えそうもない。
しょうがないので、自動券売機で最長の豊橋まで買う。
この時点で、電車の出発が3分後に迫っていた。

僕はお金を出そうと財布を取り出し、千円札を取り出そうとする。
だが、出てきたのは一万円札。
その一万円札を自動券売機に入れるが、いつものように吸い込まれていかない。
いつもは機械の向こうで誰かが引っ張っているかのように吸い込まれるのだが、
何故か券売機は僕の一万円を取ろうとしない。
「あ、一万円使えないんだ。」
と気付き、他の券売機を見回す。
すると、一番左の券売機に10,000のマークが。
それに気付いたと同時に一人のおばさんがその券売機の前へ。
「やばい、もう時間がない!」
と焦りつつもその人の後ろに付く。
その人が券売機を使った時間は1,2分だったと思うが、凄く長く感じた。
やっと自分の番になり、一万円札を券売機の口に入れる。
豊橋までの値段のボタンを押し、お釣りを待つ。
無人販売所とは違い、お釣りをしっかりくれる。
しかし、額が大きいため出てくるのも時間が掛かる。
「早く出て来い!」
やっと出てきたお釣りを手にし、すぐさま改札口を通り、
ダッシュで階段を駆け下り、何とか電車に乗車成功!

「はぁ。疲れた…」
前日の計画に問題があったからこの結果になった。
この経験を活かし、今後はもっと余裕を持たせねば。と心に誓う。

目的の電車に乗ってしまえば、後は計画通りだ。
2回乗り継ぎ名古屋へ到着。
名古屋で昼食を済ます。
名前は忘れたが、中華料理屋でタンメンを食べる。
久々に食べたが、うまい。
その後、地下鉄で伏見駅へ向かう。

面接する企業はその近辺。
ネットに載っていた地図のメモを片手に少し早歩きで進む。
この道でいいのか少し不安を抱えながら歩く。
この緊張感が意外と好きだ。
頼れるのは、このメモだけ。
一応、ライフラインは2つある。
オーディエンスを使い、道行く人に目的地のヒントをもらうか、
テレフォンを使い、企業の人に目的地のヒントをもらうか。
だが、やはり、それは最終手段だ。
誰にも頼らず、目的地へたどり着きたい。
今まで、オーディエンスは使ったことはあるが、テレフォンはない。
今回もそう願い、自分が信じたメモの通りに行く。
「この先にあるはずだ。」
もし、この先に目的地があれば、緊張から開放される。
逆になければ、更に緊張は増し、テレフォンを使うほかない。
「……おめでと〜う!」
みのさんの声と共に目的地の看板を見つける。
何とか、面接時間の10分前に到着。
一応、計画通り。

…面接中…

そして、面接を終え、出てくる。
意外と面接時間が短く、自分が用意していたことの半分ぐらいしか話せなかった。
だが、思っていたより緊張もなく、気軽に楽しく話せた。
面接をしてくれた方のおかげだ。
いい結果が届くことを祈る。

面接をしたビルのエレベータから出て、駅へ戻ろうと歩きだした。
数歩進んだそのときだ。
状況としては、僕の左側がビルで右側に道路があり、自動車が通っている。
その道路の、ある横断歩道を横切ろうとしたときだ。
横断歩道の真ん中で、自動車と自転車が止まっていた。
良く見ると、女性とお婆さんがそこにいる。
しかも、お婆さんは道路に?しりもち?をついていて、もう一人の女性が
お婆さんに近寄り、周りを見回している。
そのとき気付いた。
「事故だ!」
自動車に乗っていた女性が自転車に乗って横断歩道を渡ろうとしていたお婆さんと接触したのだ。
女性はお婆さんの手を持ち、お婆さんを立ち上がらせようとしてるが、うまくいかないようだ。
苦痛にゆがむお婆さんの顔が、反対側の僕の位置からも見て取れた。
そのまま通り過ぎても良かった。
どうしようか、迷い、少し様子を見る。
様子を見ていると、女性が、僕の反対側の店の店員にジェスチャーで助けを求めている。
それを見た途端に僕も動き出していた。
自動車に注意しながらお婆さんが倒れている横断歩道を渡り、
反対側から来た店員とほぼ同時に現場に到着する。
「大丈夫ですか?」
と声をかける。
僕に対してのリアクションはない。
女性はただ、僕の顔をチラッと見ただけ。
お婆さんも依然しりもちをついている。
店員とお婆さんが少し話し、
自動車に接触し自転車から倒れたときに腰をひねって痛めてしまったことが分かった。
まずは自転車とお婆さんを道路の真ん中から歩道へ移動させなければならない。
女性がお婆さんの乗っていた自転車を動かし、僕が来た歩道へ移動させる。
お婆さんは僕と店員に支えられながら、何とか歩道へ移動することが出来た。

お婆さんは、足に擦り傷を負っていた。
僕と店員はお婆さんの様子を少し観察する。
どうやらまだ動けそうにない。
その後、店員が
「救急車呼んだほうがいいですか?」
とお婆さんに聞いていた。
だが、それに対して、お婆さんは無反応。
そのかわり、このあと何か約束があるようで、行かなければいけないところがあるようなことを言っていた。
気付くと店員は店に戻っていった。
そして、女性は自動車を路肩に止め、また、こちらへ戻ってくる。
僕は、その女性に
「救急車呼んだ方がいいんじゃないですか?」
というようなことを言った。
その女性は僕の方を見て、小さく頷いた。
そして、僕はもう役に立てることはないだろうとその場を去る。
お婆さんに「ありがとうございます」の一言をもらって。

今考えると、店に戻った店員は救急車を呼びに戻ったのだと思う。
そして、改めて女性やお婆さんの様子を思い返すと、尋常ではなかった。
それはそうだ。女性はお婆さんを横断歩道のど真ん中で引いてしまい、
お婆さんは自転車に乗っている最中に車にぶつかり倒れたのだ。
冷静でいられるはずがない。
僕の問いかけに応えられないのも、すぐに救急車や警察を呼ぼうとしないのも、
ショックを受けて、精神が異常な状態にあったからだと後になって気付く。
冷静だったのは自分と店員だけ。
というか、今思うと僕は冷静すぎた。
冷静すぎて、対応が良くなかったのかもしれない。
もう少し、女性やお婆さんの立場に立つ必要があった。
原因としては、事故の瞬間を目の当たりにしていないので、どのくらいの勢いでぶつかったのかや
お婆さんがどういった転び方をしたのかを見ていないのが大きい。
それと面接が終わり、安心している精神状態の自分が、
事故を起こし、極限状態にある二人とうまくかみ合わなかったのだと思う。

その後、お婆さんやその女性がどうなったのか分からないが、
二人とも色々な意味で無事でいて欲しい。

その後、まだ時間があったので、
近くで丁度やっていた、
「世界最大の翼竜展 恐竜時代の空の支配者」
に寄る。
こういう展覧会は久々なので、良かった。
翼竜の骨の化石などが見れ、翼竜にも様々な種類がいることが分かった。
もし、現代に翼竜がいたらどうなるだろうと想像せずにはいられない。
彼らは恐竜と一緒に巨大な隕石によって絶滅したと締めくくっていた。
いつかは人類も彼らと同じ末路を辿るのだろうか。
そして、その後は人間より更に進化した生命体が地球を支配するのか。
この連鎖は終わりが来るのか。
翼竜たちが生きていた証として化石を残し、次代の生命にその存在を知らせる。
人間の存在もいずれは、化石として存在を地球に残すのだろう。
または、人間が地球を壊し、この連鎖を「ココマデ」にするか。

人間は選択しなければいけない。
いや、もしかしたら、もうその選択をしたのかもしれない。
手遅れになっていないことを祈る。

翼竜展を後にして、帰路につく。

帰りの掛川駅で乗り換えのときにカフェオレを飲んだ。
一気に飲み干してから気付く。
「よく振ってからお飲みください。」
遅い。
どうせなら、自動販売機から出てくるときに振っておいてほしい。
または、蓋を開けると自動的に中身が混ざるとか。
そんな機能はまだないか。
誰か作ってください。

今日も一日だけで一万円の出費だ。
一日一万円生活の伝説達成!
…切なさが残る。