いさましいちびのトースター(トーマス・M・ディッシュ)

いさましいちびのトースター (ハヤカワ文庫SF)

いさましいちびのトースター (ハヤカワ文庫SF)

ご主人様萌え〜……じゃあなくって。ディッシュ萌えってことで、久しぶりに読んだ童話でした。
別荘に置きざりにされた5つの電気器具たちが、ご主人様の元へ向かって冒険を繰り広げます。童話ってだけでポイントは高いのだけど、いまいち主人公のトースターが好きになれなかった事と(でも子供には人気が高かろう)最後に、ご主人様と感動の再会が無かったのがマイナス。でも面白かったです。うそっこのマフィンを焼くところが好きでした。「うそっこ」……すてきな言葉だ。


あとイラストが素敵すぎ。吾妻ひでおさんでした。うわー、すごい。上のデータベースに乗っているイラストとは違います。吾妻版の画は無かったのだ。
訳は浅倉久志さんです。つくづく浅倉さんって色々な文体を書けるし、一体、何冊訳しているのだろう? 解説も浅倉さんがやってるんだけど、子供が読む童話なのに「人類皆殺し」という著作もちゃんと紹介しているあたり感心しました。ディッシュのデビュー作なんだよね。人類皆殺し。読んでみたい・・。