元旦の朝日新聞で京大総長の山極寿一氏のオピニオンがありました。
深く共感出来る内容で、それは以下のメッセージから始まるものでした。
「安心が消え、不安が極大化した時代。私はいまをそうとらえています」
“「人間はこのままでいられるのか」という壮大な不安のただ中で、その不安を解消する手段を持てずにいる。”
霊長類学者としての氏の主張は、
・安心感をつくり出すものは、相手と対面し、見つめ合いながら、状況を判断する「共感力」であり、
・そうした時間は「無目的」に過ごすものでなければならず、
・また理想の集団規模は、150人程度だが、現実世界では通信技術への依存もあり、あまりにもこうした直に触れあうコミュニティーと切り離されてしまい、
・皆の不安が極大化している。
・このような時代には、五感をフル出動させた人間関係のつくり方がさらに重要になる。
というものです。
「メールやスマホなどの効率化技術は、不安を増大しこそすれ安心感はもたらさない」
ということは、なんとなく皆が感じてはいたことでしょう。
霊長類とのつながりを持つ私たちの肉体細胞は、直に触れ合うコミュニティーを求め続けるでしょう。
私は、魂といっても良い高次元の自分とのつながりを通してしか「安心」や「自由」というものは得られないと思っています。
高次元の自分とのつながりを取り戻していくために、私たちには
・ハート
・創造性の発揮
・瞑想
・自然
・肉体
が与えられているのだと思います。
私たちが社会的存在であると同時に宇宙的・霊的な存在でもあるということ。
そのことを思い出し、いつも忘れずにいることが大切なのでしょう。
五感ばかりでなく第六感もフル出動させ、創造的に自己の宇宙を探求していくこと。
そのとき、私たちは「絶対的な安心感」のなかで、現実的なことに執着せずに生きていられる、内的な「自由」を手中に出来るのだと思います。
Art Swing MAMIさんの
月あかり