エキストラ、エトセトラ

本日は、アップリンクが制作する某映画のエキストラに行ってきましたさ。映画の現場を見るのははじめてで、わくわくしながら。設定は、出版社の会社風景。冬なのに夏の設定で、思いっきり寒かったのを覗けばかなり楽しかった。たった一つのシーンを作るのに、カメラ位置を変えて10テイクも撮る。時間にして4時間以上!すごいな、映画って。こんなにたくさんの人を仕切って映画を撮る監督ってすごいな。となんだかコドモのように感心した。
で、エキストラに来てたフリーの編集者の女性とすっかり意気投合してムルギーでカレーを食べ、カフェでお茶。コアな散歩話でかなりの盛り上がってしまった。麻布十番のあそこの坂がね、とかあの坂の横にある洋館が気になっててね、とか。ツボが似てる人と話すのは、初対面だとしてもぜんぜん苦ではないのだ。不思議なもんだ。教えてもらったカフェは、古くてぱっとしないビルの2階にぽつんとあって、これまたツボ。開店後あんまり経っていないらしく、ホルムアルデヒドばりばりのニオイがするのを除けばいい店だった。あ、名前チェックすんの忘れた…。
で、高円寺に帰ってから引越しをすませてご近所さんになった兄とねんどの引越し祝いに顔を出しに行った。JとMさんも来ていて、あかつきメンツが勢ぞろい。この顔ぶれで会うのも久しぶりで、胸がきゅんとしてしまった。

「トニー滝谷」市川準監督

たんたんと進行する物語に反して、ごつごつに造りこんだ画面構成の対比がおもしろかった。市川監督ってこういう技巧的なものを信じてない人なのかと思ってたけど、そうでもないみたい。とても広告的な映像の作り方。しかし、村上春樹の短編の中でもごくごく地味なこの話を、よく映画化しようと思ったものだ。でも逆に春樹っぽさが出すぎずに映画として成功したんだろうか。
この映画の宮沢りえは本当にはっとするぐらい美しい。こんなに美しく撮られる女優さんって幸せだな、と嫉妬してしまうぐらい美しい。

クラムボン「てん、」

「てん、」

「てん、」

益子さんのリミックスの方が聞きたくて衝動買い。いやーん。いい!ふあふあしたクラムボン世界も好きだけれど、ちょいひねくれたこの感じ。しばらくヘビロテになりそうだ。