たいやきさんは本を読む

2019-01-04

読了[482冊目]津川律子他著『心理臨床における法と倫理』☆☆☆

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一番気に入ったことば子どもの特徴の十分な理解と職員間の共通認識がなければ職員が「力による支配」に頼ってしまい、結果として新たな権利侵害が生じてしまう可能性がある。」



この本は放送大学大学院文化科学研究科のテキストです。


心理臨床の現場には、教育、司法医療福祉など様々な領域がある。

また、子ども、家族、高齢者、勤労者の心理的健康や、精神疾患の治療などにカテゴリ分類もできる。


もちろん、総合的な心理臨床のテキストにあるように、

実践と研究の倫理や命に係わる事柄についても章分けをし述べられている。


それらの領域、カテゴリに分けて法と倫理についての学習ができるのがこの本である。


公認心理士試験に向けて個人で読んだのだが、本来であれば各章末にある「研究課題」について

他者議論することで理解が深まるだろうと思った。


2019-01-03

読了[481冊目]平岩幹男『自閉症スペクトラム障害 −療育と対応を考える』☆☆☆☆☆

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一番気に入ったことば「ほめることは、技術と経験の蓄積と習慣です」


この本はASD療育について非常にコンパクトにまとまっています。


基本的にはご家庭向けですが、専門家ASD療育俯瞰するためにも役立ちます。


幼児期療育方法、TEACCH、ABA、PECS、DTT、VB、PRT(他にもあります)について簡単な説明がなされています。


発達障害の基礎知識から、療育、行動問題への対応、二次障害SSTや就労に向けての視点など、

短い時間で信頼できる情報が得られるでしょう。


自閉症スペクトラム障害――療育と対応を考える (岩波新書)

自閉症スペクトラム障害――療育と対応を考える (岩波新書)

2018-12-30

読了[480冊目]ロバート・L・ケーゲル他著『発達障がい児のための新しいABA療育 PRT』☆☆☆☆☆

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一番気に入ったことば「ピボタル領域」


pivotalとは、枢軸の、中枢の、重要なという意味です。


PRT(pivotal response treatment)はABAを基本とし、ケーゲル夫妻(お二方ともに博士)が開発した方法論です。


主にモチベーションと行動の自発性に着目した介入方法を提案しています。


私自身も非常に共感する考え方であり、適応的行動の学習効果を高めるためのヒントが沢山ありました。


私自身が療育をするうえで大切にしている信念は…

一番大切なのは本人が楽むこと!

やらせる学習ではなく、本人が自発的にやる学習を提供する。そのための工夫をする。

構造化された環境でのみできる行動よりも、日常的な環境で般化できる行動を身につけてもらうようにする。

罰は基本使用せず、報酬を使用して学習してもらう。

ネガティブな声掛けをせず、ポジティブな声掛けをする。そのために、ポジティブな面に着目したり、リフレーミングを行う。


ABAの基礎を学んだ人は、応用としてPRTの理論や方法論を学んで損はないと思います。


2018-11-26

読了[479冊目]山口真美『発達障害の素顔』☆☆☆

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一番気に入ったことば「最新の研究から、社会性にかかわる脳の部位には(…)4つのネットワークから構成されていることがわかってきた。」


この本は、(私の師匠師匠)山口先生の専門である視知覚の研究を主軸としながら、発達障害に目を向けた場合に見えてくる研究知見をまとめたものとして構成されています。


読んでいて、先生は発達障害に関しては門外漢であるけれど、最近発達障害に関する心理学脳科学研究が進んできたことに興味をもって、それらをまとめたという印象です。


なぜそのような印象を受けたかと言うと、山口先生の研究や経験の話は部分的で、殆ど他者の著書や研究による知見に則って構成されているからです。


発達障害の研究・支援をしている人に役に立つかは微妙ですが、発達障害の研究を知るための副読本としては役に立つかもしれません。


私自身は教科書で学んだことの復習や研究ベースで発達障害に目を向けるためのきっかけになったと思います。


2018-11-25

読了[478冊目]奥田健次『世界に1つだけの子育ての教科書 子育ての失敗を100%取り戻す方法』☆☆☆☆

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一番気に入ったことば「「別の許せる行動」の重要さに気づかない大人は多い」


この本は応用行動分析の権威である奥田先生の著書です。

)塾蓮λ集澄κを壊す、▲哀坤哀此Δい犬韻襦↓トイレ問題と偏食、い曚瓩襦叱るのルール、ゲ疂欷遏Σ干渉

の問題行動に対応するための知識と技術が散りばめられています。


養育に関する本としては、当てはまればうまくいきますが、そうでない場合は工夫や調節が必要だと思いました。

応用行動分析の基本があればそれが可能ですが、そうでない場合は間違いや失敗をしてしまう可能性大だと思います。

また、元々もっている価値観ややり方が壁になることもあると思います。


つまり、一般の方には、この本と同時に応用行動分析に関する基本的な副読本を読むことをお勧めします。


2018-07-22

読了[477冊目]松坂清俊『発達障害のある子の発達支援』☆☆☆☆☆

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一番気に入ったことば「保育・教育臨床と心理臨床の統合」

この本は、言語、情緒、社会性、遊び、などの発達の知識に関して、発達障害のある子を中心とした視点で得られます。


また、そのような視点を元にどのような支援が必要かについて、いくつかの療育プログラムを参考に施策を得られます。


非常によくまとまっていて、発達障害の支援に関わる人には是非一読してもらいたい著書です。


なぜなら、副題に「保育・教育臨床と心理臨床の統合」とありますが心理臨床の専門家に関わらず(私は心理臨床が専門です)

発達障害の子の支援を行う専門家が必要な各分野の知識が詰まっているからです。


特に保育や児童発達支援に関わる上で、発達障害児支援の基礎を学びたい方にはうってつけだと思います。


2018-06-11

読了[476冊目]中川信子『1・2・3歳ことばの遅い子 ことばを育てる暮らしのヒント』☆☆☆

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一番気に入ったことば「ほんとうにことばを覚えてゆくためには、「今、ここにいる、〇ちゃん」にむかって話されることばが一番大事。」


この本はことばの理解・表出が遅いなと感じる保護者向けの本です。


基本的な内容と、Q&A方式によるよくある悩みについての回答が記述されています。


ことばの遅れについて対応したい支援者や、ことばの遅れが気になる保護者が初めて手に取る本として最適です。


文章から著者の優しさが感じられる良書です。


1・2・3歳ことばの遅い子―ことばを育てる暮らしの中のヒント

1・2・3歳ことばの遅い子―ことばを育てる暮らしの中のヒント