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Anno Job Log

2017-03-27

[]改名診断許可確率

統計をきちんととったわけではありません。

うろ覚えの記憶に基づく、主観的確率です。

参考までに。


SRS後

100%


ホルモンand/or 乳房切除術 +診断書

使用1年以上 95%

使用半年   60%


未治療+診断書

使用3年以上 95%

使用1年 80%

使用半年 20%


未治療+診断書なし(永年使用)

使用5年以上 90%

使用3年 40%

使用1年 0%

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2017-03-26

[]性同一性障害.GID名前変更認めて 県出身当事者、最高裁に特別抗告 /愛媛

改名で最高裁まで行くとは・・

使用実績1年+診断書で、大体認められると思うが。

時々ダメなこともあるので、争うより、ちょっと待って再申し立ての方がよかった気もする。

でも、

>302件の名前の変更が申し立てられ、うち24件が却下、64件が取り下げられた。

とは、松山家裁はハードル高い気がする。

厳しい裁判官がいるのかな。

いずれにせよ、現在は個々のケースで決定されているが、全国統一基準があった方が良いのでは。


http://mainichi.jp/articles/20170325/ddl/k38/040/593000c

性同一性障害.

GID名前変更認めて 県出身当事者、最高裁に特別抗告 /愛媛

毎日新聞2017年3月25日 地方版

 体と心の性別が一致しない性同一性障害(GID)に悩み、戸籍法に基づく名前の変更申請を松山家裁に申し立てたが、家裁に続き高松高裁でも認められず、最高裁に特別抗告を申し立てた県出身の当事者がいる。同様の申し立てで、最高裁の判断は初めてになるとみられる。【黒川優】

 横浜市在住の恵子さん(仮名・26歳)。松山市に在住していた昨年10月、戸籍上の名前から「子」を取るよう家裁に申し立てた。恵子さんは関西地方で毎日新聞の取材に応じた。

 恵子さんは、松山市の高校を卒業後に松山市内で就職したが、女性事務員用のスカートの制服を着用することが受け入れられず、1年半で退職。その後、GIDとの診断を受けた。

 再就職先では自身のGIDを公表し、通称名の「恵(けい)」と名乗ることが認められた。ひと目で女性と分かる本名と、短髪やズボンなど男性に近い外見とのギャップのせいで、病院や飛行機内で名前を入念に確認されることがしばしばあり、大きな苦痛だったという。一方で健康を害することが怖く、ホルモン治療には踏み出せずにいた。



 再就職先で1年以上通称名を使い続けた後の昨年10月、松山家裁に名前の変更を申し立てた。その後、呼び出されて家裁に出向くと、対応した女性職員から、通称名の使用期間が短いことやホルモン治療をしていないことなどを理由に「名前の変更によって社会的な混乱を招く可能性がある」と、申請の取り下げを求められた。

 「裁判官にも会わせてもらえず、審理もされずに突き返されるのはおかしい」。恵子さんは手渡された取り下げ書に判を押さず、愛媛弁護士会の弁護士を通じて翌月、再度申し立てた。しかし却下。即時抗告したが、それも今年2月、高松高裁で「名を変更する正当な事由はない」として却下された。

 3月1日、恵子さんは「正当な事由を認めないことは、自己の認識する性と一致する名を名乗る権利を侵害し、憲法13条の定める『幸福追求に対する国民の権利』に反する」として、最高裁に特別抗告した。

 恵子さんは言う。「1年とはいえ会社でもプライベートでも『恵』で通用しているのに……。今後、本名で呼ばれ続ける苦痛から裁判所は救ってくれないということなのか」

 その上で、「例えホルモン治療や性転換手術をしても、きっと周囲は自分のことを完全な『男』としては見ない。不完全な男になるよりは、どちらでもない『トランスジェンダー』として、新しいスタイルをつくっていきたい。ただそのうえで、『子』が付く本名はどうしても受け入れられない」と涙を浮かべながら話した。

   ◇

 松山家裁によると、同家裁には2011〜15年の5年間で302件の名前の変更が申し立てられ、うち24件が却下、64件が取り下げられた。恵子さんの代理人弁護士は「性的マイノリティーに対する理解が乏しいことを残念に思う」と話した。

使用実績で認められることも

 GIDを理由として戸籍上の名前を通称名に変更することは、一定期間以上の「使用実績」があれば認められることもある。男性名から女性名への名前の変更を札幌家裁苫小牧支部に申し立てた当事者が、使用実績を証明する郵便物などを提出しなかったが、診断書のみを根拠に変更を認められた2004年の例もある。

 09年には、男性として生活し、女性と結婚もした関西地方在住の当事者が、GIDを理由に男性名から女性名への変更を申し立てた。家裁に却下されたが、即時抗告審で大阪高裁は「名の変更によって職場や社会生活に混乱は生じない」と判断、申請は認められた。

 10年には、未成年の子を持つ当事者が男性名から女性名への変更を申し立て、通称名の使用実績が9カ月と短かったことから家裁では却下されたが、高松高裁では一転して判断が覆り、名前の変更が認められている。

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2017-03-25

[]非と不

gender incongruenceの、incongruenceの接頭語のinをどう訳すか。

否定の意味なのだが、学会では「非」と「不」と両方の案が出た。


・「非」はそれ自体が、「悪」の意味を持つ。「あいつに非がある」。

「非行」は「行いではない」の意味ではなく、「悪い行い」


・「不」は一文字では特に意味はない。


・「不」は100%には満たないが、数10%はある、というニュアンス。

不足。ある程度はあるが・・

不満。10万もらえれば満足するのに8万だった・・

不公平。10万ずつなら公平なのに、俺は8万円・・


・「非」は0%。よって、二分的。

非情。情けがひとかけらもないやつ。

非公開。クローズドです。


というわけで、

・価値中立的、

スペクトラム

という点で「非」より「不」の方が訳語としてよさそう。

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2017-03-24

[](ひと)林和彦さん 教員免許を取得してがん教育に取り組む医師

今日の朝日新聞の「ひと」は、林医師だった。

がんのエキスパートであり、医学部の教授でありながら、がん教育をするにあたり、自分は教育について学んだことがないので、通信で大学教育学部に入り、教育を学ぶのだという。


トランスジェンダーについて子供に教育するに当たり、

「教師がちゃんと子供に教えられるように、医者が教師に医学知識を教えないといけない」という言説は、某界隈でよく聞くが。

「医者が性の教育をするために、教育の仕方を、教師から学ぶべきだ」

という言説はあまり聞かない。


林先生を見習うべきだな、と思った。

http://www.asahi.com/articles/DA3S12856857.html

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2017-03-22

[]戸籍の性別の「変更」ではなく「訂正」が認められた 21-水酸化酵素欠損症の2症例

一般演題であったせいか、twitter等でも誰も触れていないが、今回の学会の発表で、最も衝撃的だったのは、大島義孝先生(岡山大学)の発表、

戸籍の性別の「変更」ではなく「訂正」が認められた 21-水酸化酵素欠損症の2症例

である。

http://gid19.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20170316221315-F7F0A249074817D4AD9C87F681F3CBAC2BBD766B42B1FEA5D82F896BF021CB7B.pdf

21-水酸化酵素欠損症は、副腎アンドロゲンを過剰合成する、副腎皮質過形成である。

http://grj.umin.jp/grj/cah.htm

すなわち、46XXであっても、アンドロゲン過剰により、男性化を有する。

そのため、この発表は最初、

「生まれたときに、ミニペニスがあったので男性と間違え戸籍登録したが、後で調べたら46XXだったので、女性に訂正した」という話だと思った。

しかしそうではなく。

女性から男性への「訂正」だった。

何が画期かというと、2症例とも、生まれて間もなく、性器手術(ミニペニスを適当な大きさの陰核にする)を行っている。

すなわち外性器は女性器。

で、その後は卵巣摘出は行っていない。

詳細不明だが、おそらく卵巣の機能はある程度残っている。

しかし、性自認が男性であることと、社会的に男性としての生活をなどから、「訂正」を許可。

性器は女性で、卵巣機能も残っているのに。

すなわち、性同一性障害者でいえば、手術要件を満たしいないのに、変更したことになる。

なんと画期的な。

法律雑誌で法律家が詳細に論ずべき症例といえる。


特例法ができる前は性分化疾患の、訂正ケースは詳細に分析されていたが、最近はあまり関心を持たれていない。

しかし実は法的解釈は、画期的に進んでいたのである。


念のため、書いておくと、「変更」は性同一性障害者が特例法で変えるもの。

「訂正」は性分化疾患を持つものが戸籍法113条で訂正するもの。

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2017-03-21

[]性同一性障害 受診2.2万人…認知広がり3年で7000人増

なんか微妙にコメントのニュアンスが違うな。

「手術を受けない人もいるので(医療に限らず)その対応を考慮しなければいけない」という感じだったのだが。

なんか、皆にとにかく医療を受けさせろ、というのは・・


https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170321-OYTET50053/

2017年3月21日 読売

ニュース・解説

性同一性障害 受診2.2万人…認知広がり3年で7000人増


 心と体の性が一致しない性同一性障害(GID)で医療機関を受診した人は、2015年末までで延べ2万2000人に上ることが、日本精神神経学会の調査で分かった。3年前の調査より約7000人増えた。

 GID治療を行う国内の主要な26医療機関を対象に、診療記録に残る受診者数などをアンケート。15年末(一部は12年末)までに性別の違和感を訴えて医療機関を受診した人は、延べ2万2435人だった。受診者数は前回約1万5000人だったが、GIDが社会で広く知られるようになり、増えたとみられる。

 受診者のうち、体は女性だが心は男性と訴える人が66%、体は男性だが心は女性という人は34%だった。性別適合手術を受け、性別変更に必要な診断書を取って戸籍上の性別を変更した人は約4700人で全体の2割。女性から男性に変更した人の方が、男性から女性に変更した人より3倍以上多かった。

 調査結果には、同じ人が複数の医療機関を受診した例も含まれるが、「多くても全体の2、3割」(調査担当者)という。

 厚生労働省によると、3年に1度、「患者調査」として性同一性障害の人の数を調査しているが、調査した年1年間の受診者数しか数えていないという。

 GIDの治療は、ホルモン治療や手術などがあるが、精神療法のほかは健康保険の対象外で、本人負担は高額になる。GID学会の針間克己副会長は「手術の保険適用とともに、手術を受けていない人の医療をどうするかも考えなければならない」と訴える。

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2017-03-20

[]FTMを子宮移植のドナー候補とする問題点。

先日、京都大の菅沼先生の子宮移植の講演を聞いた。

そこで、子宮移植するときのドナーの手術は、11時間半(通常の子宮摘出は1時間半程度)かかること、通常の子宮摘出より広範な血管や神経の切除を行うこと、という話を聞いた。

FTMをドナー候補とすることの問題は山積していると思うが、このことも強い問題だと思った。

つまり、通常の子宮切除術より、ドナーになる場合には強いリスクや負担をかけることになる。

今年の手術手技研究会で、三原先生にこのことを質問した。

すると、やはりこれは国際的に検討課題になっているとのこと。

解決策として、移植を受ける側が、自分の他の部位の血管を移植する方法が検討されているとのこと。

有用な情報をいただいた。

今後も注視していきたい問題。

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2017-03-19

[][]「性同一性障害に関する委員会」による性別違和が主訴の症例数と国内外性別適合手術例数の推定調査

GID(性同一性障害)学会第19回研究大会・総会(札幌

http://gid19.kenkyuukai.jp/special/?id=22084


抄録、発表では「性別違和」と書いているのに、新聞記事では「性同一性障害」に。

まあ、日本語はいいけど、せめてjapamtimesの方は「gender dysphoria」でニュースにしてほしかった。


「性同一性障害に関する委員会」による性別違和が主訴の症例数と国内外性別適合手術例数の推定調査

針間克己 他

平成25年の第1回調査に引き続き、日本精神神経学会の「性同一性障害に関する委員会」は、性別違和が主訴の患者が多数受診していると推測される医療機関へアンケート調査を行い、最高裁判所発表の戸籍性別変更者数の統計も利用し、国内の性別違和が主訴の症例数および、国内外性別適合手術例数の推定調査を行った。

[調査方法]

26の医療機関に、平成27年12月末までに性別違和を主訴に受診した1)症例数(FTM,MTF別)、2)特例法診断書(第1署名)作成数(FTM,MTF別)、3)特例法診断書における性別適合手術の実施医療機関の国内外別(FTM,MTF別)のアンケート調査を行った。

[結果]

・24医療機関からは平成27年12月末までの回答が得られた。2医療機関からは前回と同様の平成24年12月末までの回答であった。

・受診者数:合計22435例。FTM14747例(65.7%)、MTF7688例(34.3%)。

・診断書数:合計4671例(性別不明813例)。FTM2929例(75.9%)、MTF929例(24.1%)。

・手術:国内1407例(51.5%)、国外1379例(48.5%)、

FTM国内1130例(52.9%)、FTM国外1002例(47.1%)、

MTF国内277例(42.4%)、MTF国外377例(57.6%)

・戸籍変更率 合計20.8%(4671/22435)、FTM23.3%(2929/12573)、MTF16.0%(929/5789)

[考察]最高裁の発表では、平成27年12月末までに6021名が戸籍変更。

よって、77.6%(4671/6021)を把握。

推測方法1.6021/0.208=28919例が日本全体での受診者。

推測方法2.戸籍変更FTM、MTF比より、推定戸籍変更者はFTM4570例、MTF1451例。

FTM推定受診者19617例(4570/0.233)、MTF推定受診者9042例(1451/0.16)。

よって合計の28659例が日本全体での受診者。

なおこれらの数値は延べ受診者数。一人の患者が複数の医療機関受診することもあり。複数医療機関受診者の割合は不明だが、2~3割いると仮定すれば実数は延べ人数の85~90%となり、約24000例から26000例となる。

[][]DSM-5の日本語訳への疑問およびICD-11の「gender incongruence」の日本語訳案の検討

GID(性同一性障害)学会第19回研究大会・総会(札幌

http://gid19.kenkyuukai.jp/special/?id=22084

DSM-5の日本語訳への疑問およびICD-11の「gender incongruence」の日本語訳案の検討

はりまメンタルクリニック 針間克己

1. DSM-5の「性別違和」の説明文の日本語訳は不適切ないし不統一な箇所が多数ある。

・gender:「ジェンダー」「性別」→「性別」。

・gender reassignment:「ジェンダーの再指定」「性別の再適合」→「性別の再指定」。

・transition:「移行」「変更」→「移行」

・cross-sex hormone treatment:「異性間の性ホルモン治療」「性転換ホルモン治療」→「反対の性別へのホルモン治療」

・cross-gender behavior:「性別転換行動」→「反対の性別の行動」

・transgender spectrum:「性転換の広がり」→「トランスジェンダースペクトラム

・autogynephilia:「自己女性化愛好症」→「自己女性化性愛」

・androphilia、gynephilia:「男性嗜好」「女性嗜好」→「男性性愛」「女性性愛」あるいは「男性への性指向」「女性への性指向」

2.ICD-11の「gender incongruence」の日本語訳は数案あり検討中である。

留意すべき点。

・assigned genderとexperienced/expressed genderがcongruent でないという意味。

・experienced/expressed genderは男女二分でなく、spectrumである点。

・病理性がないこと。

訳語案:

「性別不一致」:男女二分的ニュアンスが強い?あか抜けない?

「ジェンダー不調和」:「ジェンダー」は社会的構築という語感。「不調和」は否定的意味。

「性別不合」:「不合」はあまり使わない言葉。無味乾燥な四字熟語。

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