保坂猛さん設計「本郷台キリスト教会チャーチスクール、保育園」のオープンハウスに参加


保坂猛さんのアトリエで働く、青井研OGのHさんのご紹介で「本郷台キリスト教チャーチスクール、保育園」のオープンハウスに参加させていただいた。
この建物は、チャーチスクールと保育園の複合施設で、敷地は横浜市の緑が多い地域にある。「0歳児から高校3年生の子供達の居場所を、自然豊かな森の中に溶け込むように計画」するというコンセプトのもと設計され建築。
建物は敷地に植えられた木々を、グリッドに沿って外側でジグザグしながらよけたり、5つの中庭に取り込んだりしながら、方向性を示さないように配置されている。内部に入ると、在来木造スケールで配された木造フレーム(スパン:3560mm)が建物を支えているように感じるが、この建物にはブレースが全くない。外部と接する面は全てガラスである。構造がすごいことになっているのだが、構造設計はArupJapan。木造フレームで垂直加重を担当しながら、5つの中庭部分に鉄骨フレームを配している。そして、この5つの中庭のうち4つに一面ずつガラス制震壁が設置されている。オイルダンパーの接続した鉄骨フレームのガラス面(厚さ19mm)が水平動のエネルギーを吸収するというシステムで、これによってこの建築のコンセプトを実現している。ガラスが制震壁になるということが、昨日の一番の驚きだった。
内部空間は、集成材の柱と木製建具の垂直の線が強調され、トイレや天井などの白い面は可能な限り平に処理されていた。特に建具が天井と接する部分では、鴨居をつくらずスリットが刻まれていた。
一筆描きのラインが森の中を巡るコンセプト・スケッチとヴォリュームの印象が違っており、平屋の方がよいのではないかと気になったが、第1種風致地区(建ぺい率20%、容積率40%)に指定されたこの敷地で必要床面積を確保するには、延床面積を最大までとる必要があったのだろう。



帰ってから気づきましたが、僕今回が初オープンハウスでした。
保坂猛建築都市設計事務所のみなさん、参加させていただき、ありがとうございました。

続きを読むで写真を載せておきます。ご覧ください。

GURE