メグとセロン IV エアコ村連続殺人事件

 

 

  
 『 メグとセロン IV エアコ村連続殺人事件  』

 著/時雨沢恵一 イラスト/黒星紅白 電撃文庫
 アスキー・メディアワークス /角川GPアスキー

 「メグとセロン」のIV巻、「エアコ村連続殺人事件」、
 演劇部の夏合宿での練習も終わり、一旦帰宅(帰郷)した面々ですが
 ジェニーから新聞部の夏合宿をエアコ村の別荘でやろうって
 連絡がセロンの元へ、
  
 ところが他の部員への電話連絡も書記の仕事と押し付けられ
 メグミカさんに電話!!ってうろたえぶりが想像できちゃう
 ところが笑えます、
 そこは親友ラリーの助けもあり無事全員に合宿の連絡
 でも結局セロンが連絡できたのは男子部員の二人だけですよね(笑)。

 さりげなくニコラスの棒術の前フリも含まれたイントロや
 移動の車内での会話が世界観の説明なのだが
 村で起きる事件に関係する事柄だったりと
 会話の内容が丁寧に構成されています。

 静かな保養地での写真撮影の練習に
 片思いの相手であるメグミカとペアを組んで散策できたり
 早朝の散歩とこの上なく幸せのセロン。

 「み、み、み、見たか? 髪を下ろしたメグミカさんは世界最強だぞ!
 との言葉からも幸せぶりが伺えます。

 お節介ではないが自然と二人を立ててくれる4人の配慮に助けられ
 ほのぼのとした展開かと思いきや避暑地で起きる 事故?に殺人、
 蛇足ながら連続って言えば連続か…(笑)
 今回も無口な探偵風のセロンが良い感じに活躍しています。
 ニコラスの棒術も流石なら なぜか見事なセロンの包丁さばき
 他の話で一本書けそうなジェニーの可愛らしい過去の写真など
 次は何処に騒ぎに行くのか気になる前フリ?かな。
 
 犯人とその理由にちょっと悲しい部分もありますが
 刑事セオドア・ハートネットも再登場の「エアコ村連続殺人事件」
 表紙のメグミカとナタリアがあやしい(笑)?構図で一巻完結。