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青空レモン 〜詩平線の彼方へ〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-10-24 日の目を見ない傘

[]日の目を見ない傘


日の目を見ない
折り畳み傘が
日の目を見るのは
いよいよ日の目を見ない
雨の日だ

午後から雨が降るというので
ショルダーバックに忍ばせて
街へ行った

しばらくして
急な風が吹いてきたが
雨は一向に降らず
坂道を上り
いよいよ家に近づいたころ
ボツボツと雨が降って来た

でも結局
傘は日の目を見ず
僕は家に着いた

2018-09-21 世界意識

aozoraremon2018-09-21

[]世界意識


意味がない世界だからと
いつでも虚無になれるし

意味がない世界だからと
いつでも意味をつけらる

やけにリアルな世界の
嘘くささ

やけに嘘くさい世界の
リアルさ

あくびが出るほど
無意識な
意識

2018-09-04 雨と涙

[]雨と涙


雨が降ると
路の窪みに気づく

涙が流れると
心の窪みに気づく

2018-07-21 かつては線路だった道

[]かつては線路だった道


かつては線路だった道を歩く

かつては道だった草原を歩く

かつては草原だった海を潜る

かつては地球だった星を歩く

2018-06-23 闇鍋

[]闇鍋


そう
決定する意思を
決定する意思を
決定する意思
を…

そう
否定する意思を
否定する意思を
否定する意思
を…

意思の背後の意思
意思の正面の意思

どこまでも
どこまでも
生まれては
消えてゆく

意思の始めがどこなのか
意思の終わりがどこなのか

肯定の背後の
否定

否定の背後の
肯定

そこには
誰もいない

命令するものも
服従するものも

王様も
奴隷も

闇鍋としての
自分

2018-06-21 脱皮時計

[]脱皮時計


そこには
時計の表皮が
脱ぎ捨てられていた

脱皮しながら
時計たちは
より強固な時刻を
円盤に刻み続けていた

薄い表皮には
12までの数字が
円環状に並び
その中央で
短針と長針が
ひくひくと
小刻みに震えていた

2018-06-16 かつての未来 これからの過去

[]かつての未来 これからの過去


光あるところ
かつては闇だった

闇あるところ
かつては光だった

美あるところ
かつては醜かった

醜さあるところ
かつては美しかった

昨日

1年前
10年前
100年前
1000年前
1万年前
10万年前
100万年前
1000万年前
1億年前

明日

1年後
10年後
100年後
1000年後
1万年後
10万年後
100万年後
1000万年後
1億年後

そんなものは
無い

永遠絶対の過去は無く
永遠絶対の未来も無い

揺らぎ
書き換えられ
更新し続けている
過去

未来

そんなものは
無いに等しい

絶対不変の真理も
絶対不変の常識も
無い

浅い眠りの中で

壁にもたれかかった
外国の男性が
コチラを見て
笑っている

壁のシミ
顔のシワ
リアルだけど


見つめれば
見つめるほど
リアル
だけど


夢だと自覚している自分がいる

リアルという言葉の
軽さ

薄さ

揮発さ

さあ

これからどこへ行こう

未来でも過去でもなく

どこへ

2018-06-07 好きな人、嫌いな人

[]好きな人、嫌いな人


好きな人
というストーリーの辛さは
別れ

嫌いな人
というストーリーの嬉しさは
別れ

辛くもあり
嬉しくもある
別れ

それでも
過ぎ去れば
時が経つほどに
過去という幻想の
味わい

2018-05-24 自刻表

[][]自刻表



その街には
時が無かった

それでも
レールの向こうから
時々、時がやってきた

無限に変わり続ける場所で
無限に狂い続ける時計には
もはや正確な時間など無かった

進化しているのか
退化しているのか
順番という概念すら
成立しなかった

どこからが生で
どこからが死なのか

ある者は空を見上げ
ある者は地を見下ろし
時を探していた

駅には
時刻表のようなものがあった

行先には時刻が書かれ
リストには、その時刻への
移動手段が書かれていた

2018-05-10 粉々

[]粉々


何が、ながれているのか?

暗闇の向こうから
暗闇の彼方へと

何が、あらわれているのか?

輝きの向こうから
輝きの彼方へと

ここがどこなのか

誰もが分かっているようで
誰もが知らない世界

確かなものは
時間でもなければ
場所ですらない

無限にスライスされた
プレパラートの中で
編集されたイメージ

限りなくシームレス
繋げているだけの
現実

一切の臨場感を
はぎとって
むき出しになった
無加工の瞬間

粉々に飛び散った
砂時計の虚構

2018-05-09 たんぽぽ

[]たんぽぽ


両親は外来で
オカメインコと2人で留守番

寂しいかと思い
インコに声をかけても
ご機嫌ななめで
威嚇される

午後からは
たんぽぽ咲いた
坂道歩く

病院の4階から見える海は
黒かった

2018-05-05

人と小鳥

[]人と小鳥


人は人を人だと言うが
小鳥は小鳥を小鳥と言わぬ

小さい大きい
子供だ大人だ
善だ悪だ
醜し美し
自由不自由
人は言う

小鳥は今日も命を生きる
命は今日も小鳥を生きる

人は今日も命を生きる
命は今日も人を生きる

2018-05-03 詩の正体

[]詩の正体


果たして
その詩は
人間だけのもの?

果たして
その絵は
人間だけのもの?

果たして
その音楽は
人間だけのもの?

その表現の先が
人間だけと
制限する必要など
どこにもない

動物、植物
空、石、川、風

宇宙

表現の先は
無限にある

なぜなら
その詩を作り出すのは
限りなく
人間のようにみえて
限りなく
人間のようにふるまっている
宇宙そのもの

無限

思えば遠くへ来たもんだ

2018-04-29 いど

[]いど


詩を探す
詩を探す
詩を探す

詩ではない何かを
注意深く捨てながら

仄暗い井戸
覗きながら

葛藤の源泉
イドを
覗きながら

2018-04-26 土の下の雪

[]土の下の雪


一昨日まで
土をかぶった


今日の雨で
解けただろうか

戦争が終わったことも
知らされぬまま
土の中に隠れていた
兵隊のように
身を潜めていた


辺りには
ふきのとう達が
次々と
葉を広げている

2018-04-13 夜風

[]夜風


春の夜風

坂道を登れば
踏切で止まる
テールランプたち

家路に向かう
車の波

集まる
赤光

変わる
緑光

進む
赤光

2018-04-12 白いクレヨン

[]白いクレヨン


99色のクレヨン

1本も使わずに
白いままのキャンバス

白いクレヨン

1本だけ使って
白で描きつくされたキャンバス

白いキャンバス

白いクレヨン

白い世界の
無言劇

2018-03-29 常識

[]常識


青空の下
地面に必至に
しがみついている


あれほどまでに
一面を覆っていた


冬という常識が
春という常識に
切り替わっていく

手袋
マスク
マフラー
スノーシューズ

全部外して
軽い身になる

ふきのとう
福寿草

風を吸い
道を歩く

2018-03-25 そろそろいい

aozoraremon2018-03-25

[]そろそろいい


煮詰まっていた2作目の絵も完成し
3作目を開始する

煮詰まれば煮詰まるほど
終わりが見えなくなるけれど
終わりが近づくと
絵の方から
「そろそろいい」と
言われるようで

粗さを残したまま
終える

2018-03-24

[]雪


わずかに融け残る


夜の坂道を上ると
赤と緑を交互に繰り返す
信号機たち

解ける不安と
融けない不安

それでも
日常は続いている

2018-03-22 墓参り

[]墓参り


昨日
晴れ渡る空

墓参りが終わり
泊まっていた
叔母さんと家族そろって
ラーメン屋へ

朝から仕事は休み

昼飯の後
叔母さんは札幌へ
帰って行った

2018-03-18

[] 地平線


それが見えるうちは
どんなに広く遠く見えようと
閉じた球体の上を
歩くのみ

目を閉じた瞬間に
それは消え
無限の奥行が生まれる

沈黙のみが
道標

昨日に答えなく
明日に教えなし

世界を見たいなら
しっかりと
目を閉じよ

光を見たいなら
しっかりと
闇となれ

2018-03-16 ヘルペス

[]ヘルペス


昨日から
右顎下にヘルペスらしき発疹

土も見え
駐車場には
ふきのとう

もうすぐ
4月

2018-03-13 手袋

[] 手袋


2月に落とした左の手袋を
探しながら歩く

さんざんみんなに
見つかるわけがないと
飽きれ顔

真っ白なゴルフボールを咥えた
真っ黒なカラス

黒い雪にまみれた
ゴミ

坂道を下り
坂道を上り

ある時は音楽
ある時は話を
聞きながら

無くしたものを
無くしたかのように
探し続けている

2018-03-05

[] 壁


目の前に
立ちふさがっていた壁が
いつの間にか
背中にある



を乗り越えたわけでもなく



をくり抜いたわけでもなく

壁は
いつの間にか
背中にある

新たな視界が
そこに広がり

古い視界は
もはや消えて

それが
進化か退化か
僕は知らない

ただ
カオスに煮詰まったときこそ
恐れずに
新たなカオスをぶち込むと
見えていなかった
表現の方向性
見えてくる

目の前の壁を
煮詰まりを
必要以上に恐れるな

2018-03-04

[]輝


冷え切った
直線を歩く君の瞳は
何よりも
熱く輝いている

尖り切った
茨を登る君の瞳は
何よりも
丸く輝いている

涸れ切った
河を渡る君の瞳は
何よりも
潤い輝いている

曇り切った
空を見上げる君の瞳は
何よりも
澄んで輝いている

2018-03-03 ロシア

[]ロシア


休日
家族4人で街へドライブ

朝から
ヘッドホンでロシア民謡を聞いていると
港にはロシア船とロシア人

ユニゾンの合唱が
途中から揃うときの
音響パワー

2018-03-02 9×9

[]9×9


歩の人
香の人
桂の人
銀の人
金の人
角の人
飛の人
王の人

8種の個性が
盤面で反応し合う

そもそも
ただの駒

そもそもが
ただの木

そもそもが
ただのプラスチック

そもそもが
ただのモノ

意味やルールを作り
その中で
戦い合う

あたかも
盤の外には出られないかのように

あたかも
盤の外には持ち駒以外
何も無いかのように

僕の日常に登場する
様々なキャラクター

家庭という将棋盤
職場という将棋盤
趣味という将棋盤

9×9マスだけの
宇宙

2018-02-20 「無くしもの」 「鏡の中の男」

aozoraremon2018-02-20

[]無くしもの


1月には
ウォークマンを無くし
2月には
手袋を無くし

まるで失踪のように
無くしてばかりの
年初であった

風は感じるけれど
電線に垂れ下がった
凧のように
風を活かせない

それでもそれなりに
他は順調に
淡々と動いている

父の腕の手術も終わり
連日見舞いにバスに乗る母さん
お疲れさま

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[]鏡の中の男


鏡に映るその男
オレのマネばかりする

鏡に映るその世界
世界のマネばかりする

鏡に映るその何か
何かのマネばかりする

いや待てよ

鏡に映るその男こそが
本物のオレ?

鏡に映るその世界こそが
本物の世界?

鏡に映るその何かこそが
本物の何か?

いやいやそれなら
鏡を1枚2枚3枚と
増やして行ったらどうなるの?

どれが本当のオレなのか?
どれが本当の世界なのか?
どれが本当の何かなのか?

分かったふりして
恨んだり

分かったふりして
裁いたり

分かったふりして
生きてきた

枠があるから鏡と分かる

しかし
枠の無い鏡は
どこからどこまで
鏡なのか

境界の無い街で
今日もオレは
迷子になる

2018-02-16 無限階層

aozoraremon2018-02-16

[]無限階層


Aというフォルダに
Bというフォルダを作り
Bのフォルダに
Cというフォルダを作る

Cというフォルダの中に
Aのショートカットを入れ
そのショートカットをダブルクリックする

するとそこには
Aのフォルダの中が現れる
つまりそこには
Bのフォルダが現れる

現れるフォルダを
次々とダブルクリックして
開いても開いても
そこには無限にフォルダが
現れ続ける

開けども開けども
開くたびに扉が現れる

叩けども叩けども
叩くたびに扉が現れる