サクラの空と、君のコト -Sweet Petals For My Dear-

ひよこソフト -消えた世界と月と少女 -

今回紹介するのはひよこソフトさんの『サクラの空と、君のコト -Sweet Petals For My Dear-』です。

前作『月染の枷鎖』から約1年ちょっとぶりの2作目です。
メイン原画家は前作から引き続き月音さん、加えて今回はつみきさんが起用されています。キャラクター見た感じでは、千春とみんとがつみきさん担当っぽいですね。他は月音さんっぽい。確証はない。

ストーリーを見ると、何やら英語で言うところのピローなメーカーの1作目(注:発売されていない)を思い出すようなフレーズが多いですが、全然関係ないですよね!




■システム
Q-save&Q-LOADのみ
・ボイスカット有り
・キャラクター毎にCV音量調節可

目立ったところではこの辺でしょうか。
最近の体験版にしてはセーブが出来なくて不便に感じました。特に体験版範囲内でも選択肢が数回あるので、全部を見たい方はちょっと苦痛に感じるかもしれませんね。

良かった点としては前、作『月染の枷鎖』の体験版では実装されていなかったボイスカットの有無が選択できるようになってました。

それでもやはりシステム面では必要最低限かな、という印象。


■内容
・グラフィック面
ウィンドウの基本サイズがでかい!
解像度1280×720というサイズ(最近の作品ではのーぶる☆わーくすと同サイズですかね)なので、ノートPCユーザーには厳しいかも。ウィンドウサイズはフルか1280×720固定なので、ご注意を。
ワイドサイズなのを生かしてか、システムアイコンのデザインもパレットと絵の具など、ちょっと凝ってますが、逆に見づらい…
原画さんの絵をウリにしているので、それを活かす為のワイドスクリーン(もしくは、そういう風潮なので)だとは思いますが、横に広すぎて立ち絵の状態だと空間が余ってしまう。また、立ち絵が3人以上並ぶシーンが少なく、活かしきれてないように感じました。


・シナリオ面
ルート進行は共通→キャラ選択→共通→キャラ選択とわかりやすいキャラ選択性。ただ、表示されてるキャラクターを選んでもそのキャラクターが全く出てこないという意外性があった。なんでやねん。

桜空と言われる今では見られなくなってしまった伝説の空と、それを絵にしようとする主人公。親には桜空をモチーフにするのはやめろと言われてもなおそれを描くのは何故か、またなぜその空は見れなくなってしまったのか。などストーリーは惹かれる所があるので楽しみです。特に物語の根幹となるであろう佳奈多ルートは楽しみですね。




■感想
凪紗が攻略できるかどうか。それだけが問題だ。
こんなにかわいくて登場回数も多いのにヒロインじゃないんでしょうか…
攻略したい順番でいえば

凪紗>生徒会長>佳奈多

佳奈多は病院にいすぎて接点なさ過ぎるよ

あと、ボーカルがRita、片霧烈火霜月はるかと豪華!俺得。

あけましておめでとうございます

いまさらですがw


■発売日変更
フロントウイングさんの「グリザイアの果実」の発売日が

1月29日→2月25日


に変更となりました。

1月の楽しみがぁ…


ギャラリーのムービーが更新されてるのでそちらで我慢しましょう。
OPシングルが1月26日発売なのでそちらもチェック!


■体験版公開
SORAHANEさんの「AQUA」の体験版1〜3が公開中です。
公式HPやミラーサイトさんからDLしてみてはいかが?





■雑記
雪です。

bitter smile

bitter smile. -ビタースマイル-

今回紹介するのは5月1日に体験版公開をした、戯画さんの『bitter smile』です。
前回の日記でも少し触れたように、近作は戯画の原画として有名なねこにゃん氏がシナリオも書いているという変り種です。
シナリオはねこにゃんさんの他に、『さかあがりハリケーン』(同社)でライターを勤めた陸奥竜介さんも書いてるようですね。

それでは、都心から少し離れた下町を舞台にしたみんな恋敵?幼馴染(が)ハラハラADVbitter smileの紹介です。


■システム

安心の戯画システム


もうこの一言に尽きます。痒い所どころか痒くないところにまで手が届く。
今回目に付いたのは

・最小化時にタスクトレイに格納
・マウスカーソルの変更可
・セーブ時にサムネイルを補完処理して保存する

といったところでしょうか。

・最小化時にタスクトレイに格納
これはそのままの意味で、最小化するとアイコンになってタスクトレイにしまわれます。いわゆる緊急回避ですね。

・マウスカーソルの変更可
マウスカーソルを5種類の中から選ぶことができます。気分によって変えてみては?

・セーブ時にサムネイルを補完処理して保存する
セーブ処理が若干重くなりますが、セーブのサムネが綺麗になります。


他には、バックログからのクイックジャンプも可能でした。ますます便利ですね。文句なし。





■内容
グラフィック面

背景はいかにも下町。といった感じがでており好印象。ほんわかできます。
キャラクターは夏服着てたので、公式HPとか見てると若干違和感ありますがみんなかわいいので冬服がたのしみですね。
ただ、相変わらずキャラクターの解像度が荒くなるのが難点です。

シナリオ面
体験版の範囲内は止まらずに進めることができました。シナリオねこにゃんということで、若干不安はありましたがどうやら大丈夫そう。むしろ面白かった。シナリオが原画を描くことで、背景とかキャラクターはイメージ通りにかけると思うので、これは利点ですね。



■感想
桜子かわいい!
主人公とヒロインの桜子、勇樹(いさき)の間に過去、確執があったであろうことが描かれていましたが、今後どう展開されていくか楽しみです。なんだか最近なんか荒んだゲームばかりやってたのでこういう普通のゲームの存在がありがたいです。桜子がかわいすぎて他のヒロイン攻略に支障をきたしそうですが、大丈夫ですかね。俺。


評価:地雷とならないことを願います。現時点では期待大。

■発売日変更


bittersmile/戯画

戯画『 bitter smile 』応援バナー企画参加中!

3月26日→6月25日
スペックのところは未だに3月26日発売予定なのは秘密だ!
ねこにゃんの負担が大きかったのは間違いないけど、3ヶ月延長とは思い切ったことを…
ねこにゃんの盟友、丸戸さんが関わっている『WHITE ALBUM2』/reafの発売日が2月26日→3月26日に変更となり、被せられた!とか思っていたら3ヶ月も伸びてしまいました。『WHITE ALBUM2』の方はシナリオ・CGともに上がってますが、演出面強化の為の延期だそうです。

期待の作品でしたので、延期は残念ですが、経済的にはむしろ助かった。





星空へ架かる橋/feng


feng the 6th project :: 『星空へ架かる橋』応援中!

2月26日→4月23日
2月の頭には延期告知が出てましたが、こちらの更新を忘れてました。申し訳ありません。
fengは目処が立ってから製作発表してるイメージがあったのでちょっと意外。
DEARDROPS』と被ってお財布が痛いです




■NEW

se・きらら/native

se・きらら情報公開中!


figma付録初回版 2,800円
通常版 無料配布

というこの業界ではちょっと考えられない仕様もウリの『se・きらら』です。販売元のnativeさんはフィギュアの販売がメインのようです。通常版無料とはまた思い切ったことを…
元が取れるのかっていうのが一番気になる点ですが、通常版が無料なら限定版かってやろうじゃねぇか!っていう風に考えちゃう人も多いのでは?とは思えます。どのみち3000円弱ですし。
もともとフィギュアメーカーということで、気になるのはシナリオ。まぁ無料なら文句は言えませんけどねw
エロゲメーカーが無料でソフトを出した、ではなく、フィギュアメーカーがフィギュアにエロゲ付けてきたって見方で見るのが正しいのでしょうか。
現在体験版やムービーなどを配布されているので、気になった方は是非。ムービーは、iPhone版、PSP版、高画質・低画質と様々なインターフェースに対応して出されています。なかなか巧い展開の仕方ですよね。
とりあえず、金髪の子がかわいい。



うたてめぐり/FLAT

『うたてめぐり』はじまります。

『シークレットゲーム』のFLATさんの新作『うたてめぐり』です。
応援バナーを貼ると、『うたてめぐり』の登場キャラクターが描かれたコースターセット(6枚入り)を洩れなく全員の方にプレゼントらしいですよ!
『シークレットゲーム』のときはトランプ、今回はコースター…なんでこう物理的なんでしょうか。嬉しいんですけどねw
シナリオは健速さんじゃないみたいですが、CGを見る限り、中二心がざわつきますね…!





どの作品も期待です。

id [イド] - Rebirth Session -

rootnuko Official Home Page

祝!発売☆

発売日になって体験版の感想を書くってどうなの・・・?



本日の紹介はroot nukoさんの「id」です。


12名の男女が織り成す、閉鎖空間(クローズド・サークル)ミステリ劇――。


疑いは連鎖する――。


という謳い文句の通り、クローズド・サークル・ミステリを題材とした作品です。
ミステリ読みの方なら馴染み深い単語で、俗に言う「館もの」だとか、漢字表記でも分かる通り、閉じられた空間を舞台にしたミステリーです。一番有名なのはアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』ではないでしょうか。
今作も、舞台が孤島であったり、館内に人形が置いてあったりと、それをオマージュしたと思える要素がありました。


今回の紹介では、いつものシステム面でのお話ではなく、その他のエロゲなんかと比較した感想を綴りたいと思います。




エロゲ界でミステリーといったらまず思いつくのが「Innocent Grey」さんではないでしょうか。『カルタグラ』は猟奇殺人とそれを解く探偵の物語を描いており、発表当初はその題材はなかなかにセンセーショナルだったのではないでしょうか。(私自身はそのときまだエロゲに触れていなかったので想像の域を出ませんが)そしてその続編にあたる『殻ノ少女』で、ミステリ、探偵物としてのテンプレートを作り出しました。普通のノベルゲーとは違い、プレイヤー自身の捜査・操作によって証拠品などを得て、そこから正解を導き出すというのはとても斬新でした。
そして『殻ノ少女』の次に出したのが、去年末に発売となった『クロウカシス』です。

この『クロウカシス』は館物のクローズド・サークルを題材としており、今回紹介する『id』と比較するにはうってつけです。

『id』でもイノグレ作品のように「捜査パート」のようなものが存在します。詳しくは公式HPを見ていただきたいのですが、『クロウカシス』等をやったあとだとこれがどうも物足りない。
人物や単語を選択することで、主人公が考えをまとめるのですが、言ってしまえば「選択肢を全て選べば次に進める」んですよね。逆に言えば、「全ての(必要な)選択肢を選ばなければ次に進めない」
クロウカシス』をやっていたときは、正解がわからなさすぎて逆に困りましたが、他の探偵物をやってみると他の作品が味気なく思えてしまうから不思議です。


また、idの舞台は孤島+館となってますが、どうも閉鎖空間としての締め付けが弱い気がしました。
館の個室は鍵がかからず、その恐怖心のせいで夜もねむれない!っていうのは王道ではあるのですが、孤島に出て野宿しちゃえばいいんじゃね?という疑問が出てきてしまいます。現に主人公は野宿してましたし。

そして特に気になったのが、「主人公サイドの勝利条件」がわからないことです。
兄を探して欲しいという女の子の依頼で孤島に置き去りにされてしまったワケですが、それの解決が勝利条件なのでしょうか。生存帰還だけでも当然ダメだと思います。
「生存帰還+依頼完了+黒幕の判明、除去」までこなすとなるとなかなか大変そうです。

クローズド・サークル的なものをやるにあたって、必要なのは時間制限だと思うのですが、それがない。時間制限もないのに殺しが始まるっていうのもなかなか納得できません。
クローズド・サークルと呼べる範囲かわかりませんが、flatさんの「キラークイーン」のようにバトルロ(ワ)イヤル的なゲーム性を持たせるか、○日後には助けが来るというリミット、これらがないのは厳しいと感じました。
これらの要素はのちのち出てくるのかもしれませんがね。


批判的なことばかり書いてしまいましたが、ミステリ読みとして「id」はとても期待していますので楽しみな作品です。原画のアマクラ先生の絵が超かわいいですしね!

激戦の1/29組を制することが出来るか、期待です。

あけましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
新年に伴い、ブログタイトルやらスタイルやら変更してしまいましたw

今年も「climax jump」改め「ERG HERMIT」をよろしくお願いします。


新年最初のレビューはおそらく「id」体験版となります。

月染の枷鎖

http://www.hiyoko-soft.com/home.html


今回の体験版紹介はひよこソフトさんの「月染の枷鎖」です。
絵とHPの造り(キャラクター紹介とか)がどうもケロQくさい、と思ったらどうやら元ケロQ組の模様。詳しくはわかりませんが。
原画の月音さんは「H2O」や「サクラノ詩」などの原画として枕のすかぢさん、基4%さんに並ぶポジションっぽいです。
もう片方のみずきほたるさんは同人で基4%のお手伝いとかしてたみたいです。(批評空間調べ)

それにしても枕というかケロQというかは同じ絵が描ける人を量産しすぎだと思うんだ…恐えぇ…

ただ、残念なことに異次元パースも引きついでいるようです

ジャンルは伝奇ミステリーノベルということで、「空の境界」でこちらの世界に入ったものとしては楽しみなジャンル。以下レビューのような説明のような感想のようなものです。



システム

・セーブ可(Qsave・Qloadなし)

・CV有り(主人公以外)

・ホイール下でテキスト送り、上で過去ログ 

・右クリックでテキスト消去、もう一度右クリックでメニュー

・既読・未読スキップ有り



システムコンフィグは簡素の一言。必要最低限しかありません。
ボイスカットやエフェクト調整あたりは積んで欲しかったところ。
最近はボイスカットなしの環境に慣れすぎてしまったのでちょっとさびしいですね。
Qセーブ・ロードも見当たらなかったですが、普段使わないので私は問題なし。
ノベルゲームということで、でしょうか、画面全体に文章を写す形式(「TH2」とかも同じ形式だったと思います。あと当然ながら「H2O」)なので、テキストウィンドウというものがなく、その結果、画面上にショートカットボタンがありません。必然的に右クリック*2でメニューを開いてセーブ、となります。
これがまた微妙にわずらわしいw




感想
ひよこソフトさんの公式HPで、体験版をプレイした感想を送るとサイン色紙なんかが貰えちゃうキャンペーンをやっているので、その形式をお借りして自分なりの感想、評価をば。

評価は1〜5の5段階です。


01.体験版の満足度:3

プレイ時間は約2時間半。とりあえず私はグダらず進めることができました。

02.グラフィック:3

立ち絵やCG、特になずなが後ろからちょっかいだしてくる構図の絵はもうすべて最高なんですが、背景CGが酷い。
ゲームのウィンドウを自分の視点として捕らえてしまうからいけないのかもしれませんが、電柱が並ぶ道の風景のCGはほんとパース狂ってるんじゃないかと思いました。たぶん錯覚。
重要な背景(神社など)わりとしっかり描かれているのですが、自然風景がかなり残念なことに。キャラの塗りがエロゲ塗りなのに、背景はなんかパステル調な感じですごい浮きます。


03.テキスト:4

シナリオとテキストをごっちゃにしてしまってこの評価。テキストだけで見てもとくに問題はなし。アヒルのくだりは分からなかった。勉強してきます。
シナリオは体験版部分が序章ということでの評価。ミステリーのワリには何が謎なのかとか、事件らしい事件も起こってませんが、プロローグというなら問題ないでしょう。起承転結の起に相当するかは謎。
ただ、なずながキレるタイミングは相当に不自然だと思います。

04.システム:3

可もなく不可もなくといったところ。足りないわけじゃないけど物足りない。タブ4つ分とかいじれても意味ないけどね。


05.音楽:4
想像以上に良かった!OPはRitaさん。作詞は飛蘭さん。デュエットしちゃえよ!
BGMはやってるときからいいな、思えるものでした。
音楽担当のBlasterheadさんは同人サークルか何かなんでしょうか。疎くてわかりませんでしたが、Blasterheadさんというだけで期待。という人もいるようなので有名な方(?)なんでしょう。





結局のところどうだったの?と問われれば「なずなかわいい」と答える(キリッ
序章以降、伝奇ミステリとしてどのように展開していくかが楽しみな作品です。
小夏はどうみても悠莉とフラグ立ってるんですが、どうやって攻略するんでしょうか。

そして一番気になるのがプレイ時間。

製品版では体験版の約5倍程度の容量になっており、ノベルゲームと言うことで、読み応えのある作品になっております。

とのことですが、大体プレイ時間が2時間半×5ということで大体13時間が総プレイ時間…と単純な計算にならなければいいのですが…

伝奇ミステリー、ということで単純なマルチエンディングではなく、ちゃんとしたトゥルーエンドを用意してくださることを切に願います。


評価:当たれば化けるジャンル。どうなることやら。